毎週のように練習場に通っている。100球、200球と打ち込んでいる。なのにコースに出ると、同じミスを繰り返してしまう。「あれだけ練習したのに」と打ちひしがれながら、また翌週も打ちっぱなしに向かう。私も何年もこのループから抜け出せませんでした。問題は練習量ではなく、練習の「中身」だったのです。
この記事でわかること
- 練習場で「ただ打つだけ」になってしまう人の共通パターン
- コースで使える球を身につける100球の配分ルール
- 1時間でこなす集中メニューの具体的な流れ
- 打ちっぱなしでアプローチ練習を取り入れる方法
練習場で「ただ打っている」人に共通する3つの習慣
練習場に行くと、ドライバーをフルスイングで連続して打っている人をよく見かけます。実は私も以前はそうでした。気持ちよく飛ばしたい衝動に負けて、1カゴの大半をドライバーに費やしてしまう。それが「ただ打つ」練習の典型です。
ドライバーから始めてドライバーで終わる
多くのアマチュアが「まずドライバーで景気づけ」という流れで練習を始めます。しかし、体が温まっていない状態でのフルスイングはフォームを崩す原因になりますし、気持ちよく飛んでしまうとそのまま延々とドライバーを振り続けてしまいます。
コースでドライバーを使うのは14回前後。一方、100ヤード以内のショットやパターは50打以上を占めます。ドライバー中心の練習は、この比率から大きくズレてしまっているのです。
毎回同じ番手を同じ順番で打つ
ドライバー → 7番アイアン → PW → またドライバー。毎週この順番で打っている方は多いのではないでしょうか。ルーティン自体は悪くありませんが、同じ番手を連続して何十球も打つ練習は、コースの実態とかけ離れています。
コースでは毎ショット番手が変わります。連続して同じクラブを振ることはありません。練習場の「同じクラブ連打」で身につく感覚と、コースで求められる感覚には差があるのです。
「何を練習するか」を決めずに打席に立つ
これが最も大きな落とし穴です。目的がないまま練習を始めると、結局「気持ちよく打てた球」を追いかけるだけの時間になります。
私がスコアを改善できたきっかけは、練習場に行く前に「今日は何を練習するか」を1つだけ決めるようになったことでした。テーマを絞ることで、100球でも密度の濃い練習に変わります。

コースで活きる100球の配分ルール
練習場の効果的な使い方で重要なのは、球数の「配分」です。1カゴ100球の場合、私が実践している配分を紹介します。この比率はコースでの実際のショット割合に近づけたものです。
ウォームアップ:最初の10球はSWかPWで
体を温めるために、まずはショートアイアンで軽くスイングします。ハーフスイングから始めて、徐々に振り幅を広げていく。ドライバーで「一発目から全力」は体にもスイングにも負担がかかります。
この10球は「当たった・外れた」を気にしません。体を動かすための準備運動だと割り切ります。
100球の推奨配分
あくまで目安ですが、私が試行錯誤の末にたどり着いた配分はこのようなイメージです。
- ウォームアップ(SW・PW):10球
- アプローチ(30〜70ヤード):25球
- ミドルアイアン(7I〜8I):20球
- ユーティリティ・FW:15球
- ドライバー:15球
- コース想定ショット(番手ランダム):15球
ポイントはアプローチに25球を割り当てていることです。スコア110〜120の方が最も打数を減らしやすいのは、100ヤード以内のショットです。ここに練習時間を投資するのが、コースで結果が出る最短ルートになります。
配分を守るコツは「カゴを分ける」こと
100球をまとめて打席に置くと、つい気持ちよく打てる番手に流れてしまいます。私は練習場の小さいカゴやタオルを使って、「アプローチ用25球」「アイアン用20球」と物理的に分けるようにしています。
地味な工夫ですが、これだけで配分が崩れにくくなります。
打ちっぱなしでアプローチ練習を効果的にこなす方法
「アプローチは練習場では練習しにくい」と思っている方は多いかもしれません。たしかに、打ちっぱなしのマットからではグリーン周りの状況は再現できません。しかし、距離感と打ち分けの練習は十分にできます。
30ヤード・50ヤード・70ヤードの3つの距離だけを狙う
アプローチ練習のコツは、目標距離を3つに絞ることです。30ヤード、50ヤード、70ヤード。この3つの距離を打ち分けられるようになるだけで、コースでのアプローチの精度は大きく変わります。
練習場のヤード表示看板を目標にして、SWとPWで「振り幅」を変えながら狙います。同じクラブで距離を変える練習は、本番のコースで使う感覚そのものです。
「フルスイング禁止」の25球を設ける
アプローチ用の25球は、意識的にフルスイングを封印します。ハーフスイングとスリークォーターだけで打つ。最初は物足りなく感じますが、この「小さいスイングの精度」がコースでの寄せワンを生みます。
私はこの練習を始めてから、グリーン周りでザックリやトップをするミスが明らかに減りました。フルスイングの練習ではなく「コントロールショット」の練習がスコアに直結するのです。
1時間集中メニューの具体的な流れ
仕事帰りや休日の空き時間で、1時間だけ練習場に寄る。月1ゴルファーにとって練習時間は貴重です。だからこそ、1時間を最大限に活かすための「流れ」を決めておくことが大切です。

前半30分:ウォームアップ+アプローチ(35球)
最初の5分でSW・PWのハーフスイングを10球。体が温まったら、そのままアプローチ練習に入ります。30ヤード → 50ヤード → 70ヤードの順に各7〜8球ずつ打ちます。
前半にアプローチを持ってくるのには理由があります。集中力が高い時間帯にコントロールショットを練習することで、精度が上がりやすいからです。疲れた後半にアプローチをやると、つい雑になってしまいます。
中盤20分:アイアン+UT・FW(35球)
7番か8番アイアンを20球。ここでも連続して同じ球を打ち続けるのではなく、5球ごとにターゲットを変えます。練習場の左の看板、真ん中のネット、右のヤード表示と、方向を変えながら打つだけで「狙って打つ」練習になります。
続いてユーティリティかフェアウェイウッドを15球。ティーアップして打つのではなく、マットから直接打つ練習を混ぜると、コースのフェアウェイからの実戦感覚に近づきます。
後半10分:ドライバー+コース想定(30球)
ドライバーは15球に抑えます。ここでのポイントは「フルスイングで飛ばす」のではなく、8割の力でフェアウェイに置く意識で打つこと。OBを打たないドライバーショットが、100切りへの近道です。
最後の15球は「コース想定ショット」です。頭の中でホールをイメージして、ドライバー → 7番アイアン → PW → SW と1球ずつ番手を変えて打ちます。これが最もコースに近い練習方法です。毎回異なる番手を持つことで、切り替えの感覚が鍛えられます。
まとめ:練習場を「スコアが変わる場所」にするために
練習場の使い方を変えるだけで、同じ100球でもコースに持ち帰れる成果はまるで違います。ドライバー中心の「気持ちいい練習」から、アプローチ中心の「スコアに効く練習」へ。それだけで、何年も越えられなかった壁に手が届くようになります。
大切なのは、練習場に行く前に「今日のテーマ」を1つ決めること。そして100球の配分を事前にイメージしておくこと。この2つだけで、打ちっぱなしが「ただ打つ場所」から「上達する場所」に変わります。
練習で掴んだ感覚をコースで試してみたくなったら、一人予約で気軽にラウンドするのがおすすめです。一人なら自分のペースでプレーに集中でき、練習の成果を確認しやすくなります。
ベストスコア86、アベレージ100のアマチュアゴルファー。
身長177cm、体重78kg前後の中肉中背40代ゴルファーです。
2020年にゴルフ開始。
2022年から本格的に練習をするようになったがなかなか上達せずに120前後から変わらず。
試行錯誤しながら、少しずつ上達中。
関東のゴルフ場がメインの月1~2ゴルファーです。


