中古ショップの検索結果に「ファントムX 7」「ファントム 7(2024)」「ファントム 7(2026)」が並んでいて、どれが新しいのか、何が違うのか分からないまま画面を閉じたことはないでしょうか。名前はほとんど同じなのに、ページを開くと年もネックも少しずつ違う。この記事では、スコッティキャメロンのファントムを公式スペック表で年ごとに並べ直し、型番の先頭の数字(家系)で追いかけて、世代のあいだに何が変わったのかを整理します。
この記事でわかること
- 2022年・2024年・2026年のファントムを1枚にまとめた年表と、当DBが持っている範囲
- 型番の先頭の数字(5・7・9・11・12)で見たときに、消えた番号と増えた番号
- 公式のトウフロー表記が、2022年の2段階から2026年の4段階に広がったこと
- 同じ名前なのに中身が変わった 5.5・7.5・7 と、中古で旧年式を探すときの確かめ方

スコッティキャメロン ファントムの歴代を年表で見る(2022年・2024年・2026年)
最初に、この記事が扱う範囲をはっきりさせておきます。ファントムという名前のパターは、限定モデルや長さ違いまで含めると数えきれないほどあります。この記事では、公式のスペック表で1本ずつ確かめられたモデルと、当サイトのパターDBに登録しているモデルだけを材料にしています。
当DBが持っているのは2022年以降の3世代
当サイトのパターDBには、2026年9月時点でファントム系が22本登録されています。内訳は2022年のPHANTOM X が10本、2026年のPhantom が12本です。どちらも、タイトリストの日本公式サイトのスペック表から、ネック・トウフロー・長さ・ロフト・左用の有無を1本ずつ写してあります。
ここで3つ、お断りがあります。
- 2024年のファントムは、当DBに1行もありません。公式サイトの現行ページにも載っておらず、この記事で使えるのは販売店のカタログ(catalog.egolf.jp)に載っている発売日とモデル名だけです。トウフローやネックの欄はそのカタログに無いため、2024年については「こういう名前のモデルが、この日に発売されたとカタログに載っている」ところまでしか書きません。
- ファントムXという名前自体は2022年より前から使われていますが、当DBと公式スペック表の取得範囲は2022年以降です。それより前の世代は、この記事の年表に入れていません。
- 公式スペック表とDBの22本は、ファントムの全ラインナップではありません。限定モデルや長さ違いのロングデザイン版は含んでいません。
つまりこの記事は「ファントムのすべて」ではなく、確かめられた3世代を同じ物差しで並べた比較です。そのかわり、並べた数字はすべて公式の表記か当DBの値そのものです。
3世代の早見表
3つの世代を、本数・長さ・ロフト・左用で並べるとこうなります。
| 世代 | 出所 | 本数 | 長さ | ロフト | 左用(公式表記) |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年 PHANTOM X | 公式スペック表 | 10本 | 全10本が33/34インチ | 全10本が3.5° | 記載なし |
| 2024年 Phantom | 販売店カタログのみ | 右用10本(うちロングデザイン1本) | (この記事では扱わない) | (この記事では扱わない) | (この記事では扱わない) |
| 2026年 Phantom | 公式スペック表 | 12本 | 全12本が33/34/35インチ | 11本が3.5°・12だけ3° | 5本(3.2・5.5・7・9.2R・11R OC) |
2022年の「左用 記載なし」は、公式のスペック表に左用の記載が無いという意味です。当時の左用が本当に無かったのか、スペック表に書かれていないだけなのかは、手元の資料では切り分けられません。
2024年は、名前の並びが2022年とほぼ同じだった
販売店カタログに載っている2024年のファントムは、発売日が2024年3月29日から8月28日までモデルごとに分かれています。ロングデザインの1本を除いた9本の名前を並べると、5・5.5・5s・7・7.5・9・9.5・11・11.5。これは、2022年のPHANTOM X の10本から「12」を除いた並びと同じです。
名前の並びだけで言えば、2022年から2024年は据え置き、2026年で組み替わったということになります。ただし、カタログに載っていないことは「発売されていない」ことの証拠にはなりません。2024年に12が無かった、とまでは言えない点には注意してください。
筆者の立ち位置:ブレード使いが、データでファントムを読む
私自身は、ファントムを含めスコッティキャメロンを所有したことも試打したこともありません。いま使っているのはPING PLD Milled Anser というブレード型のパターです。なので、この記事で打感や転がりの話は一切しません。書けるのは、公式スペックを世代で並べ直して、当DBの値と突き合わせた結果だけです(※筆者個人の立ち位置・N=1)。
当サイトの★(寛容性・操作性・コスパ)がどういうルールで決まっているかは、評価基準を公開した記事にまとめてあります。この記事の★は、すべてそのルールから機械的に出た値をそのまま転記しています。
家系で見ると分かる——5・7・9・11・12、そして2026年の「3」
年表だけを見ると「2022年が10本、2026年が12本」で、2本増えただけに見えます。ところが型番の中身を見ると、同じ名前で両方の年にいるのは5本だけで、残りは入れ替わっています。その入れ替わりを見やすくするために、型番の先頭の数字でグループに分けてみます。
「家系」=型番の先頭の数字(当サイトの呼び方)
この記事では、型番の先頭の数字を「家系」と呼ぶことにします。たとえば 5・5.5・5s・5.2・5 OC はすべて「5の家系」です。これは当サイトが整理のために付けた呼び方で、メーカーの公式用語ではありません。
ただ、公式の説明文を読むと、この分け方には根拠があります。2026年の5・5 OC・5.2・5.5 は、公式の説明文がどれも「コンパクトなモダンマレット」という同じ言葉でヘッドを説明しています。2022年の 5s・11.5 も、公式の説明文が「PHANTOM X 5(11)のヘッドに」と、無印のヘッドを出発点にして書かれています(7.5 は「PHANTOM X 7のヘッド形状に」)。同じ年の中では、先頭の数字が同じならヘッドの形が同じか近い——家系で並べると、ヘッドを揃えたうえで「ネックとトウフローがどう違うか」を比べられるわけです。ただし、年をまたいで同じヘッドかどうかまでは確かめていません。たとえば2022年の9と2026年の9.2R では、公式がヘッドを説明する言葉が違います(「ウィングバックマレット」と「モダンマレット」)。
家系表:2022年と2026年を並べる
| 家系 | 2022年 PHANTOM X | 2026年 Phantom |
|---|---|---|
| 3 | — | 3.2 |
| 5 | 5・5.5・5s | 5・5 OC・5.2・5.5 |
| 7 | 7・7.5 | 7・7.2・7.5 |
| 9 | 9・9.5 | 9R・9.2R |
| 11 | 11・11.5 | 11R OC |
| 12 | 12 | 12 |
形で数えると、どちらの年もハーフマレットとマレットだけで、ブレードは1本もありません。2022年はハーフマレット3本・マレット7本、2026年はハーフマレット5本・マレット7本です。5の家系で 5s が消えて 5 OC・5.2 が加わり、さらに「3の家系」の3.2 が新しく入った差し引きで、ハーフマレットが2本増えています。
消えた番号と、増えた番号
家系表を左右で見比べると、入れ替わりの中身が見えてきます。
- 両方の年にいる(同じ名前):5・5.5・7・7.5・12 の5本
- 2022年だけにいる:5s・9・9.5・11・11.5 の5本
- 2026年だけにいる:3.2・5 OC・5.2・7.2・9R・9.2R・11R OC の7本
目立つのは、2026年だけにいる7本のうち6本が「.2」か「OC」だということです(3.2・5.2・7.2・9.2R と 5 OC・11R OC。残る1本は 9R)。2022年の公式スペック表には「.2」も「OC」も1本もありません。一方、2022年だけにいる5本のうち4本(9・9.5・11・11.5)は、2026年では 9R・9.2R・11R OC と「R」の付いた名前で並び直しています。
この「R」が何を意味するのかは、公式の説明文に定義が見当たりませんでした。推測で意味を当てはめることはせず、ここでは「9と11の家系は、2026年ではRの付いた名前で並んでいる」という事実だけを書いておきます。同じく2022年の「5s」の「s」についても、公式の表からは意味を読み取れませんでした。
「.2」「.5」「OC」がそれぞれ何を指しているかは、公式スペック表で1本ずつ検算した兄弟記事で詳しく扱っています。型番の読み方をまとめて知りたい方は、先にそちらを読んでおくと、このあとの章が読みやすくなります。

2022年は2段階、2026年は4段階——トウフローの選択肢が広がった
家系の入れ替わりを、パターの性格の面から言い直すとどうなるか。この章が、この記事でいちばん伝えたいところです。
トウフローとは——ストロークの弧に合わせる目安
トウフローは、スコッティキャメロンがスペック表で使っている言葉で、パターのヘッドの先(トウ)がストローク中にどれくらい開いて閉じるかの目安です。一般には、シャフトを支点にしてヘッドをぶら下げたときにトウが下を向く量(トーハング)として知られている性質に当たります。
ざっくり言えば、トウフローが少ないパターはまっすぐ引いてまっすぐ出すストローク向き、多いパターは弧を描くストローク向きとされています。当サイトのDBでは、公式のトウフロー表記を4つのトーハング分類(フェースバランス・クォーター・ハーフ・フル)に写して、寛容性と操作性の★を出しています。公式の表記と当サイトの分類の対応は、兄弟記事の表にまとめてあります。
アークストロークとトーハングの関係をもう少し知りたい方は、こちらも参考になります。
2世代のトウフロー分布
公式スペック表のトウフロー欄を、2022年と2026年で数えるとこうなります。並びは少ない順ですが、この並び順は当サイトの判断で、公式が順番を示しているわけではありません。
| 公式トウフロー(少ない→多い) | 2022年 PHANTOM X | 2026年 Phantom |
|---|---|---|
| ニアゼロ | 0本 | 2本(5 OC・11R OC) |
| ミニマム | 6本 | 4本(5・7・9R・12) |
| ニアミニマム | 4本 | 0本 |
| ミディアム | 0本 | 4本(3.2・5.2・7.2・9.2R) |
| ニアマキシマム | 0本 | 2本(5.5・7.5) |
2022年のPHANTOM X は、10本すべてがミニマムかニアミニマムのどちらかでした。「.5」の付かない6本(5・5s・7・9・11・12)がミニマム、「.5」の4本(5.5・7.5・9.5・11.5)がニアミニマム。言い換えれば、2022年のファントムは「まっすぐ寄り」の2段階の中で選ぶシリーズだったことになります。
2026年は、ニアゼロからニアマキシマムまで4段階に広がりました。しかも2022年にあった「ニアミニマム」は0本になり、かわりに「ミディアム」と「ニアマキシマム」が現れています。
これを当サイトのトーハング分類に写すと、違いがもっとはっきりします。2022年はフェースバランス6本・クォーター4本の2種類。2026年はフェースバランス6本・ハーフ4本・フル2本の3種類で、クォーターは0本です。2022年のファントムに、はっきり弧を描く人向け(ハーフ・フル)のモデルは公式表記の上では1本も無かったのに対し、2026年は12本中6本がそちら側に入っています。
「.2」と「OC」は2026年の新顔
トウフローの広がりを作っているのは、主に2026年に現れた2種類の型番です。
「.2」の4本(3.2・5.2・7.2・9.2R)は、公式のネック表記がすべてプラミングで、トウフローはすべてミディアムでした。2022年の公式スペック表には、プラミングのネックは1本もありません。
「OC」の2本(5 OC・11R OC)は、公式のネック表記がOC ストレート、トウフローはニアゼロで、スペック表のオフセット欄は「オンセット」です。シャフトがヘッドの中心寄りに刺さる、いわゆるセンターシャフトに近い構造で、2022年のPHANTOM X にこの書き方のモデルはありませんでした。
まとめると、2026年のファントムは、2022年のまっすぐ寄りの2段階に、両端(ニアゼロとミディアム・ニアマキシマム)を足したシリーズです。同じヘッドの家系の中で、ストロークの弧に合わせてネックを選べるようになった——というのが、世代をまたいで見たときのいちばん大きな変化でした。
同じ名前でも中身が変わった——5.5・7.5 と 7
家系表で「両方の年にいる」とした5本(5・5.5・7・7.5・12)も、名前が同じだからといって中身まで同じとは限りません。公式スペック表を1本ずつ見比べると、3本は公式の表記が変わっていました。
5.5・7.5 はトウフローが「ニアミニマム→ニアマキシマム」に
2022年の5.5 と 7.5 は、公式のネック表記がスラントネック、トウフローがニアミニマムでした。無印より1段だけトウフローが多い、という位置です。
2026年の5.5 と 7.5 は、ネックがジェット、トウフローがニアマキシマムです。2026年のファントムの中では、トウフローがいちばん多い側に入ります。同じ「5.5」という名前でも、2022年と2026年では「少し弧」と「大きな弧」という反対に近い位置にいることになります。
当DBの★で見ても、この差ははっきり出ます。2022年の5.5(ハーフマレット×クォーター)は寛容性★3・操作性★3、2026年の5.5(ハーフマレット×フル)は寛容性★2・操作性★4です。「.5」の意味が年でどう変わったかは兄弟記事で詳しく検算しているので、ここではこの2本の差にとどめます。
7 は公式のネック表記だけが変わった
もう1本は7です。2022年の7は公式のネック表記がミッドベント、2026年の7はダブルベント。公式の表記が別の言葉になっています。一方、トウフローはどちらもミニマムのままで、当DBの★も寛容性★5・操作性★1で変わりません。
ネックの呼び名がストロークの向き不向きとどう結びつくかは、ネックの形状を解説した記事にまとめてあります。
なお、5 と 12 についても公式の表記は「ミッドベント」から「ミッドシングルベント」に変わっています。ただ、これが呼び名が変わっただけなのか、形そのものが変わったのかは、公式の表からは判別できませんでした。トウフローはどちらもミニマムのまま、当DBの★も同じです。この2本については「呼び名が違う」という事実だけを書いておきます。
中古で旧年式を探すときは、名前ではなく年とトウフロー欄で
ここまでをひとつの行動に落とすと、こうなります。
中古でファントムを探すときは、モデル名だけで判断せず、発売年と公式のトウフロー欄を確かめる。とくに5.5 と 7.5 は、2022年と2026年で狙っていた性格とほぼ逆のパターが手元に届く可能性があります。
中古ショップの商品名には、「ファントムX 5.5」「ファントム 5.5(2024)」のように年やシリーズが書かれていることがあるので、まずそこを見ます。ファントムXと書かれていれば2022年の世代、括弧で年が書かれていればその年です。ただし2024年のモデルについては、この記事ではトウフローを確かめられていません。2024年の5.5・7.5 がどちらの側なのかは、購入前にメーカーか販売店に確認してください。
長さ・ロフト・★で見る2026年の変更点と、世代をまたいだ代表4本
トウフロー以外にも、2026年で変わったことがあります。最後に、実際に手に取る候補として、世代をまたいだ代表4本を紹介します。
35インチと左用が加わり、12 だけロフト3°に
長さは、2022年のPHANTOM X が全10本とも33/34インチ、2026年のPhantom が全12本とも33/34/35インチです。35インチの選択肢が12本すべてに加わっています。身長が高めの人や、少し体を起こして構えたい人にとっては、選べる幅が広がったことになります。
ロフトは、2022年が全10本3.5°。2026年は11本が3.5°で、12だけが3°でした。
左用は、2026年の公式スペック表で5本(3.2・5.5・7・9.2R・11R OC)に左用の記載があります。家系で見ると3・5・7・9・11 にそれぞれ1本ずつで、ミニマム・ミディアム・ニアゼロ・ニアマキシマムと、トウフローの側も散らばっています。2022年の公式スペック表には左用の記載がありません。左打ちでファントムを探すなら、現状では2026年の公式表から選ぶのが確かめやすい道です。
★の分布——2022年は全部★3以上、2026年は★2が現れた
当DBの寛容性★を世代ごとに数えると、次のとおりです。
| 寛容性 | 2022年 PHANTOM X | 2026年 Phantom |
|---|---|---|
| ★5 | 4本 | 4本 |
| ★4 | 5本 | 2本 |
| ★3 | 1本 | 3本 |
| ★2 | 0本 | 3本 |
2022年は10本すべてが★3以上で、ミスへの強さに寄ったシリーズでした。2026年は★2が3本(3.2・5.2・5.5)現れています。3本ともハーフマレットで、トウフローがミディアムかニアマキシマム——前の章で見た「弧を描く側に広がった」のと同じ向きの変化です。寛容性と操作性は当サイトのルール上トレードオフなので、★2の3本は操作性★4になります。
この★は当DBの算出で、メーカーの評価ではありません。2026年のファントムが「ミスに弱くなった」のではなく、ミスへの強さを取るモデルも、操作性を取るモデルも、同じシリーズの中から選べるようになったと読むのが正確です。★5の本数は2022年も2026年も同じ4本でした。
ここからの4本は、同じ家系の旧・新を並べる形で選んでいます。5の家系と9の家系で、2022年の無印と2026年の「.2」を1本ずつ。「おすすめランキング」ではなく、世代の差を手触りで確かめるための組み合わせだと思ってください。
■ 5の家系:2022年の無印と、2026年の「.2」

Scotty Cameron / Phantom X(2022年)
5
寛容性 ★★★★☆ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★★☆☆☆
ハーフマレット × フェースバランスで、寛容性★4・操作性★2。ヘッドはマレットより一回り小さいものの、フェースの開閉が小さいぶん、まっすぐ引いてまっすぐ出すストロークで向きが残りやすい組み合わせです。公式のネック表記はミッドベント、トウフローはミニマム。公式はこのヘッドを「ミッドマレット」と説明しています。2022年の5の家系の基準になる1本で、同じ家系の 5.5(ニアミニマム)はここから1段だけトウフローが多い位置でした。2026年の5とは、公式のネック表記が「ミッドシングルベント」に変わっている以外、トウフローも当DBの★も同じです。DBの初心者向き判定はTRUEです。

Scotty Cameron / Phantom(2026年)
5.2
寛容性 ★★☆☆☆ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★★★★☆
ハーフマレット × ハーフトーハングで、寛容性★2・操作性★4。同じハーフマレットでも、フェースの開閉がそれなりにあるぶん、ミスへの助けよりフェースの向きを自分で合わせにいける側に振れた組み合わせです。公式のネック表記はプラミング、トウフローはミディアム。2022年の5の家系には無かった「.2」の代表で、左の PHANTOM X 5 と並べると、同じ家系のヘッドでも性格が反対側に寄っていることが★の並びで分かります。公式はこのヘッドを「コンパクトなモダンマレット」と説明しています。DBの初心者向き判定はFALSEです。
■ 9の家系:2022年の無印と、2026年の「9.2R」

Scotty Cameron / Phantom X(2022年)
9
寛容性 ★★★★★ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★☆☆☆☆
マレット × フェースバランスで、寛容性★5・操作性★1。当サイトのルールで寛容性が最大になる組み合わせです。ヘッドが大きく慣性モーメントが大きいうえ、フェースの開閉も最小なので、芯を外してもフェースの向きが残りやすい。公式のネック表記はミッドベント、トウフローはミニマムで、公式はヘッドを「ウィングバックマレット」と説明しています。2026年には無印の「9」という名前は無く、同じ家系は 9R と 9.2R の2本で並んでいます。操作性★1はその裏返しで、フェースを返して打ち分けるタイプではありません。DBの初心者向き判定はTRUEです。

Scotty Cameron / Phantom(2026年)
9.2R
寛容性 ★★★☆☆ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★★★☆☆
マレット × ハーフトーハングで、寛容性★3・操作性★3。マレットの大きなヘッドで慣性モーメントを確保しながら、フェースの開閉をある程度残した両方の真ん中の組み合わせです。公式のネック表記はプラミング、トウフローはミディアム。公式はヘッドを「モダンマレット」と説明しています。左の PHANTOM X 9 と比べると、同じ9の家系・同じマレットのまま、弧を描くストロークの人でも選べる側に置かれた1本と読めます。2026年の公式スペック表では左用の記載もあります。DBの初心者向き判定はFALSEです。
ファントムにはブレード型が1本もないので、ブレードまで含めて比べたい方は、スコッティキャメロン全体を扱った兄弟記事(ニューポート系のカードがあります)を見てください。ハーフマレットという形そのものが気になった方には、形状別の解説も用意しています。
22本の早見表(2022年・2026年)
当DBに登録しているファントム系22本を、年と家系の順に並べました。形状・寛容性・操作性は当DBの値、トウフローとネックは公式スペック表の表記をそのまま写しています。中古相場の欄は、当サイトの手順(国内中古ショップ在庫の実測)で中央値を出せた行にだけ額が入ります。欄が「—」の行は、実測で相場を確かめられていないものです。
| モデル(シリーズ・年) | 形状 | 公式トウフロー | ネック(公式表記) | 寛容性 | 操作性 | 中古相場 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 5(Phantom X・2022年) | ハーフマレット | ミニマム | ミッドベント | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ¥37,880※ |
| 5.5(Phantom X・2022年) | ハーフマレット | ニアミニマム | スラントネック | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | — |
| 5s(Phantom X・2022年) | ハーフマレット | ミニマム | ストレートシャフト | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | — |
| 7(Phantom X・2022年) | マレット | ミニマム | ミッドベント | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ¥46,990※ |
| 7.5(Phantom X・2022年) | マレット | ニアミニマム | スラントネック | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | — |
| 9(Phantom X・2022年) | マレット | ミニマム | ミッドベント | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ¥45,880※ |
| 9.5(Phantom X・2022年) | マレット | ニアミニマム | ローベント | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | — |
| 11(Phantom X・2022年) | マレット | ミニマム | ミッドベント | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | — |
| 11.5(Phantom X・2022年) | マレット | ニアミニマム | ローベント | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | — |
| 12(Phantom X・2022年) | マレット | ミニマム | ミッドベント | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | — |
| 3.2(Phantom・2026年) | ハーフマレット | ミディアム | プラミング | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | — |
| 5(Phantom・2026年) | ハーフマレット | ミニマム | ミッドシングルベント | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | — |
| 5 OC(Phantom・2026年) | ハーフマレット | ニアゼロ | OC ストレート | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | — |
| 5.2(Phantom・2026年) | ハーフマレット | ミディアム | プラミング | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ¥75,150 |
| 5.5(Phantom・2026年) | ハーフマレット | ニアマキシマム | ジェット | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | — |
| 7(Phantom・2026年) | マレット | ミニマム | ダブルベント | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | — |
| 7.2(Phantom・2026年) | マレット | ミディアム | プラミング | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | — |
| 7.5(Phantom・2026年) | マレット | ニアマキシマム | ジェット | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | — |
| 9R(Phantom・2026年) | マレット | ミニマム | ミッドシングルベント | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | — |
| 9.2R(Phantom・2026年) | マレット | ミディアム | プラミング | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ¥75,880 |
| 11R OC(Phantom・2026年) | マレット | ニアゼロ | OC ストレート | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | — |
| 12(Phantom・2026年) | マレット | ミニマム | ミッドシングルベント | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | — |
(「※」は美品=AB以上の出物が3本に満たず、在庫にある全ランクの完品から採った中央値)
まとめ:ファントムを1本に絞る3つの問い
ファントムを世代で並べ直すと、2022年は「まっすぐ寄り」の2段階から選ぶシリーズ、2026年は「まっすぐ」から「大きな弧」まで4段階から選ぶシリーズでした。家系(型番の先頭の数字)で見れば、ヘッドの系統を揃えたままネックとトウフローを選べるようになったのが2026年の変化です。2024年はカタログ上の名前の並びが2022年とほぼ同じでしたが、中身の表記はこの記事では確かめられていません。
最後に、ファントムから1本へ絞るための問いを3つ置いておきます。
- ストロークはまっすぐか、弧を描くか。まっすぐ引く人なら、2022年でも2026年でも、トウフローがミニマム(またはニアゼロ)の行から選べます。弧を描く人なら、2026年のミディアム(「.2」)かニアマキシマム(2026年の「.5」)の行が候補になります。2022年のファントムXには、公式表記の上でこの側のモデルがありません。
- 長さを35インチまで選びたいか、左用が要るか。どちらかが「はい」なら、2026年の公式スペック表から選ぶのが確かめやすい道です。35インチは2026年の全12本、左用は5本に記載があります。
- 旧年式を中古で探すなら、名前ではなく年とトウフロー欄を見る。とくに5.5 と 7.5 は、2022年と2026年で性格がほぼ反対です。2024年のモデルは、購入前にトウフローを販売店に確認してください。
自分のストロークの型がまだはっきりしない、という場合は、先に判定してから早見表に戻ってくるのが近道です。5つの質問に答えるだけで、ストロークタイプ別の候補が出る診断ツールを用意しています。歴代モデルを並べて比べる読み方が気に入った方は、同じ型で書いたPINGアンサーの歴代記事もどうぞ。
⚠️ 3軸スコアは、ヘッド形状やトーハングから決まる設計上の指標です。実際の打感・構えやすさ・転がりの相性は人によって異なります。候補をしぼり込んだら、最終的にはゴルフショップの試打やフィッティングで、自分の手とストロークで確かめてください。データは遠回りを減らす地図であって、最後の1本を決めるのはあなた自身です。
ベストスコア86、アベレージ100のアマチュアゴルファー。
身長177cm、体重78kg前後の中肉中背40代ゴルファーです。
2020年にゴルフ開始。
2022年から本格的に練習をするようになったがなかなか上達せずに120前後から変わらず。
試行錯誤しながら、少しずつ上達中。
関東のゴルフ場がメインの月1~2ゴルファーです。







