中古ショップの棚に「スタジオスタイル ニューポート2」と「スーパーセレクト ニューポート2」が並んでいて、写真を見比べても違いが分からないまま画面を閉じたことはないでしょうか。名前も、写真で見るヘッドの形も、ほとんど同じに見えます。ところがメーカーの説明を読むと、この2本はフェースの中身がまったく違います。この記事では、2つのシリーズを公式スペック表の列で並べ直して、どこが同じでどこが違うのかを数えていきます。
この記事でわかること
- スタジオスタイル(2025年)とは何か——公式が説明しているフェースの中身とラインナップ
- ニューポートの顔が、2021年・2023年・2025年で「インサートあり→なし→あり」と入れ替わっていること
- スーパーセレクトと同じ名前の8組を公式スペック表で並べた結果、違いが出たのはどこか
- 片方のシリーズにしか無いモデルと、現行か前作かを決めるための3つの問い

スコッティキャメロン スタジオスタイルとは——2025年に出た「SCSインサート」のシリーズ
スタジオスタイルは、スコッティキャメロンが2025年に出したニューポート系のシリーズです。まず、公式が自分で何と説明しているかを確かめておきます。ここから先の比較は、すべてこの説明と公式スペック表の表記を土台にしています。
公式が書いているスタジオスタイルの中身
タイトリストの日本公式サイトは、スタジオスタイルの特徴を次のように説明しています。
- SCS(スタジオ カーボンスチール)フェースインサート——カーボンスチールを精密加工したフェースインサートを搭載している
- チェーンリンク フェースミーリング——インサートの表面に施されたミーリングのパターン
- 振動抑制テクノロジー——航空宇宙分野からヒントを得たもの、と公式は書いています
- ヘッドは303ステンレススチールで、米国で設計・精密加工・組み立てをしている
- 仕上げはミストステンレススチール、モデルによってタングステンのソールウェイト
読みどころは最初の1行です。ヘッドは削り出しなのに、フェースにはインサートが入っている。この組み合わせが、後の節で見る「世代で入れ替わった」話の入口になります。
なお、当サイトのパターDBは素材・インサート・フェースの溝・仕上げ・ヘッド重量・打感を列として持っていません。この節に書いたフェースの中身は、当サイトが測ったものではなく、メーカーの説明文をそのまま並べたものです。この前提は、この記事の最後まで変わりません。
フェースの中身そのものをもう少し広く知りたい方は、当サイトの全モデルをフェースの系統で仕分けたガイドがあります。
ラインナップ——当DBに12本、公式の製品ページにはもう4本
公式のスペック表に載っているスタジオスタイルは12本で、当サイトのDBにもこの12本を登録しています。ネック・トウフロー・長さ・ロフト・左用の有無を1本ずつ写したものです。
ただし、公式サイトにはスペック表に無い製品ページが別に4つあります。サンタフェ、ファストバック 2、ファストバック 2 ロングデザイン、ファストバック OC の4つです。この4本については、当サイトのDBに行がありません。つまり形状の分類もトウフローも★も付けていないので、この記事ではモデル名と、公式の説明文に書いてあることだけを紹介します。
- サンタフェ——公式本文に「2026年のStudio Styleラインアップで復活」とあります。フローネックのモデルです
- ファストバック 2——公式は「丸みを帯びたコンパクトマレットに新たにプラミングネックを採用」と説明しています
- ファストバック 2 ロングデザイン——38インチのモデル、と公式が書いています
- ファストバック OC——「OC(オンセット・センター)テクノロジー」を採用した、と公式にあります
発売年を書いたのはサンタフェだけです。ほかの3本は公式本文に年の記載が無いため、この記事では書きません。そして、この4本を足した数を「スタジオスタイルの全モデル」とも書きません。当サイトが公式スペック表で確かめられたのは12本まで、という線を引いておきます。
当DBに登録している12本の早見表
形状・公式のネック表記・公式のトウフロー表記・3軸スコアのうち寛容性と操作性を並べると、シリーズ全体の性格が見えてきます。
| モデル | 形状 | 公式ネック | 公式トウフロー | 寛容性 | 操作性 |
|---|---|---|---|---|---|
| ニューポート | ブレード | アイビーム プラミング | ミディアム | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ |
| ニューポート Plus | ブレード | アイビーム プラミング | ミディアム | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ |
| ニューポート 2 | ブレード | アイビーム プラミング | ミディアム | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ |
| ニューポート 2 Plus | ブレード | アイビーム プラミング | ミディアム | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ |
| ニューポート 2.5 Plus | ブレード | アイビーム ジェット | ニアマキシマム | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ |
| カタリナ | ブレード | ミッドシングルベント | ニアミニマム | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ |
| スクエアバック | ハーフマレット | ミッドシングルベント | ニアミニマム | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
| スクエアバック 2 | ハーフマレット | アイビーム プラミング | ミディアム | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
| スクエアバック 2 ロングデザイン | ハーフマレット | アイビーム プラミング | ミディアム | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
| ファストバック | ハーフマレット | ミッドシングルベント | ミニマム | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ |
| ファストバック ロングデザイン | ハーフマレット | ミッドシングルベント | ミニマム | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ |
| ファストバック 1.5 | ハーフマレット | アイビーム ジェット | ニアマキシマム | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
形状はブレードとハーフマレットの2種類だけで、大型マレットはこのシリーズに1本もありません。寛容性の★がいちばん高いのはファストバックとファストバック ロングデザインで、これはハーフマレットとフェースバランスのトーハングの組み合わせによるものです。逆にニューポート系のブレードは操作性の★が高く、寛容性は低く出ます。
★の付き方そのものは、ヘッド形状とトーハングから決まる決定的なルールで計算しています。両方が高い組み合わせは物理的に存在しません。採点の考え方は別記事にまとめてあります。
ニューポートの顔は3世代で「インサートあり→なし→あり」と入れ替わっている
ここからが、この記事でいちばん伝えたいところです。同じスコッティキャメロンのニューポートという名前で、フェースの中身が世代ごとに入れ替わっています。公式の説明文を年の順に並べると、こうなります。
| 年 | シリーズ | 公式が説明しているフェース | 同名のニューポート系 |
|---|---|---|---|
| 2021年 | チャンピオンズチョイス(3モデルの限定ライン) | トレリウムインサート(ボタンバックデザインと組み合わせ) | ニューポート/ニューポート2 |
| 2023年 | スーパーセレクト | インサートなし=303ステンレスのソリッドフェースを「デュアルミルド」 | ニューポート/+/2/2+/2.5+ |
| 2025年 | スタジオスタイル | SCSフェースインサート+チェーンリンク フェースミーリング+振動抑制テクノロジー | ニューポート/Plus/2/2 Plus/2.5 Plus |
2021年チャンピオンズチョイス——トレリウムインサート
チャンピオンズチョイスは2021年の数量限定ラインで、ニューポート ボタンバック、ニューポート2 ボタンバック、フローバック5.5 ボタンバックの3モデルでした。公式の説明ではスペシャルセレクトの形状に「トレリウムインサート」と「ボタンバック」を融合したとあります。ここで押さえておきたいのは、このラインがスーパーセレクトの前作ではないことです。公式が下敷きにしたと書いているのはスペシャルセレクトで、系譜としては別の枝になります。この記事でチャンピオンズチョイスを持ち出しているのは、あくまで「ニューポートという名前のパターのフェースが、年によって違っていた」という事実を示すためです。
2023年スーパーセレクト——インサートなしのソリッドフェース
2023年のスーパーセレクトは、公式の説明によるとインサートを使っていません。303ステンレススチールのソリッドなフェースを、深くミーリングしたあと2回目のミーリングで凹凸の先端をならす「デュアルミルド」で仕上げた、と書かれています。ネックは「アイビーム」と名付けられたもので、公式によればツアープロトタイプに由来するものです(デルマーとGOLO 6 は例外で、フローネックとミッドベントシャフトでした)。
2025年スタジオスタイル——ふたたびインサートが入った
そして2025年のスタジオスタイルで、フェースにインサートが戻ってきます。公式の製品ページを見ていくと、スタジオスタイルの製品ページには例外なくSCSインサートの記述があります。スペック表の12本と、スペック表に無い4本を合わせた16ページを確かめた結果です。
ここから読み取れることを、ひとつだけ書いておきます。「削り出しだからインサートは入っていない」という読み方は成り立ちません。当サイトでは以前、オデッセイとPINGで削り出しとインサートの関係がまったく逆だったことを記事にしましたが、スコッティキャメロンの場合は同じブランドの同じ名前のモデルの中で、世代ごとに入れ替わっていたわけです。削り出しという言葉は作り方の話であって、フェースの中身を決めてはいません。
なお、公式はどちらの方式についても打感を良い方向に説明しています。「インサートのほうが柔らかい」「ソリッドのほうが上」といった一般化は、この記事ではしません。私はスコッティキャメロンを打っていませんし、当サイトのDBにも打感を採点した列がないためです。
スーパーセレクトとの違い——同名8組を公式スペック表で並べた
中古の棚で迷うのは、たいてい「同じ名前で年式だけ違う2本」です。2023年のスーパーセレクトと2025年のスタジオスタイルには、名前が同じ組が8つあります。この8組を、当サイトのDBの列と公式スペック表の列の両方で突き合わせてみました。
スコッティキャメロン全体の型番の読み方(とくに「.5」が何を意味するか)は、先に書いた選び方の記事にまとめてあります。この記事はその続きにあたります。
8組とも、形もネックもトウフローも同じだった
結論から書くと、8組すべてで、当サイトのDBが持っている列(形状・トーハング・ネック分類・ロフト・長さ・寛容性★・操作性★)は同じでした。さらに、公式スペック表のネック名とトウフロー表記も8組すべてで一致しています。
| 組(モデル名) | 当DBの列 | 公式のネック・トウフロー | 公式スペック表で違った列 |
|---|---|---|---|
| ニューポート | 同じ | 同じ(アイビーム プラミング・ミディアム) | なし |
| ニューポート Plus(2023年は「+」表記) | 同じ | 同じ(アイビーム プラミング・ミディアム) | なし |
| ニューポート 2 | 同じ | 同じ(アイビーム プラミング・ミディアム) | なし |
| ニューポート 2 Plus | 同じ | 同じ(アイビーム プラミング・ミディアム) | なし |
| ニューポート 2.5 Plus | 同じ | 同じ(アイビーム ジェット・ニアマキシマム) | なし |
| スクエアバック 2 | 同じ | 同じ(アイビーム プラミング・ミディアム) | オフセット:2023年=3/4シャフト → 2025年=フルシャフト |
| スクエアバック 2 ロングデザイン | 同じ | 同じ(アイビーム プラミング・ミディアム) | オフセット:2023年=3/4シャフト → 2025年=フルシャフト |
| ファストバック 1.5 | 同じ | 同じ(アイビーム ジェット・ニアマキシマム) | 左用:2023年=右用のみ → 2025年=右用/左用 |
以前の記事でこの同名の組を扱ったときは6組と書きました。その後にDBへ2023年側のニューポート 2.5+とスクエアバック 2 ロングデザインを追加したので、いま数えると8組になります。6組とも同じ、という当時の記述はいまも正しいまま、全数が2つ増えたということです。
違いが出たのは3組だけ——オフセットと左用
8組のうち、公式スペック表の列で違いが出たのは3組です。
- スクエアバック 2とスクエアバック 2 ロングデザイン——オフセットの表記が、2023年の「3/4シャフト」から2025年の「フルシャフト」に変わっています
- ファストバック 1.5——2023年は右用だけ、2025年は右用と左用の両方がスペック表に載っています
オフセットについては、公式が変えた理由を書いていません。表記が違うということまでは確かめられますが、そこから「ヘッドの形が変わった」「重心の位置が動いた」と読むのは、この記事では踏み込みすぎです。構えたときの見え方は変わる可能性がありますが、それは店頭で実物を構えて確かめるべきことだと思います。オフセットやネックが構えとストロークにどう関わるかは、ネック形状のガイドにまとめてあります。

それ以外の違いは、フェースの中身にある
形が同じ、ネックが同じ、トウフローも同じ。それでも2つのシリーズは別物です。違いの主役はフェースで、2023年はインサートなしのソリッドフェース、2025年はSCSインサートです。ほかにレッドチェリードットのような外観の違いも公式が挙げています。
ここで、この比較の限界をはっきり書いておきます。
- 当サイトのDBは素材・インサート・溝・仕上げ・ヘッド重量・打感を列として持っていません。この節のフェースの話は公式の説明文を並べたもので、当サイトの計測ではありません。
- オフセットと左用は公式スペック表の表記どおりです。表記が違うことは確かめましたが、その先の意味までは公式が書いていません。
- 公式の製品ページはスタジオスタイルに16本ありますが、当サイトのDBは12本です。この記事の表は「全ラインナップ」ではありません。
逆に言えば、同名の組を選ぶときに迷う理由は、形やネックではなくフェースの好みに絞り込めるということです。スペックの表を見比べて悩む必要は、この8組についてはあまりありません。
片方にしか無いモデル——スタジオスタイルで足された「ミニマム」側
同名の組の外側に目を向けると、どちらか一方のシリーズにしか無い名前があります。ここは、現行と前作でラインナップの性格がどう動いたかが見えるところです。
スタジオスタイルだけにある4本
当サイトのDBに登録している範囲で、スタジオスタイルにだけある名前はスクエアバック・ファストバック・ファストバック ロングデザイン・カタリナの4つです。公式のトウフロー表記で見ると、スクエアバックとカタリナがニアミニマム、ファストバックとファストバック ロングデザインがミニマムでした。
この「ミニマム」が、前作との分かりやすい違いです。スーパーセレクトの公式スペック表に、ミニマムのモデルはありません。当サイトのDBの言葉に直すと、トーハングがフェースバランスの行が、スーパーセレクトには無くてスタジオスタイルには2つある、ということになります。寛容性の★で言えば、ファストバックとファストバック ロングデザインに付いた★4が、このシリーズの中で最も高い値です(同じファストバックの名前でも、ファストバック 1.5 はトウフローがニアマキシマムで★2です)。
ここで気をつけたいのは、「スタジオスタイルは選択肢が増えた」とは書けないことです。公式トウフローの段階の数を数えると、スタジオスタイルもスーパーセレクトもどちらも4段階でした。スタジオスタイルはミディアム・ニアマキシマム・ニアミニマム・ミニマムの4つ、スーパーセレクトはミディアム・ニアマキシマム・ミッドハイ・ニアミニマムの4つです。増えたのではなく、少ない側に寄せた代わりに別の段階が抜けた、というのが正確な言い方になります。
ちなみに、この4つのうち3つはハーフマレットです。ハーフマレットという形そのものの立ち位置は、専用のガイドで詳しく扱っています。
スーパーセレクトだけにある3本——中古でしか選べない
逆に、スーパーセレクトにしか無い名前はデルマー・GOLO 6・GOLO 6.5の3つです。デルマーはフローネックでトウフローがミッドハイ、GOLO 6 はミッドベントシャフトでニアミニマム、GOLO 6.5 はアイビーム ジェットでニアマキシマムでした。
とくにデルマーの「ミッドハイ」は、スタジオスタイルの公式スペック表には出てこない表記です。丸みのあるコンパクトマレットをフローネックで使いたい、という条件で探すなら、いま新品で買えるスタジオスタイルの中には同じ位置のモデルがありません。この3つを選ぶ道は、中古の在庫を当たることになります。
ゴロ系の丸いヘッドが気になる方は、名前で検索して出てくる年式を必ず確かめてください。名前が同じでも世代で中身が変わるというのは、この記事の主題そのものです。
タイプ別の代表5本と、私がインサートから削り出しに替えたときの話
ここまでの内容を、実際のモデルに落とし込みます。多くの候補の中からこの5本を選んだのは、この記事で扱った論点(同名組の現行と前作、ミニマム側、真ん中、ブレードの旗艦)がそれぞれ見えるからです。ほかにも良いモデルはありますが、比較の骨が見える並びを優先しました。
代表5本——同名組・ミニマム側・真ん中・ブレード

Scotty Cameron / Studio Style(2025年)
スクエアバック 2
寛容性 ★★☆☆☆ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★★★★☆
ハーフマレット × ハーフトーハングで、寛容性★2・操作性★4。ヘッドはブレードより大きいものの、フェースの開閉がそれなりにあるぶん、ミスへの助けよりもフェースの向きを自分で合わせにいける側に寄った組み合わせです。公式のネック表記はアイビーム プラミング、トウフローはミディアム。公式はこのヘッドを「コンパクトマレット」と説明しています。同名組の現行側で、2023年のスーパーセレクト版との違いはフェースの中身と、公式スペック表のオフセット表記(フルシャフト)です。

Scotty Cameron / Super Select(2023年)
スクエアバック 2
寛容性 ★★☆☆☆ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★★★★☆
ひとつ上のカードと当DBの列がすべて同じ、前作にあたる1本です。形状も、トーハングも、ネック分類も、ロフトも長さも、寛容性★2・操作性★4も一致します。違うのは公式が説明しているフェースの中身(こちらはインサートなしのソリッドフェースをデュアルミルド)と、公式スペック表のオフセット表記(3/4シャフト)です。データで区別できない2本を、フェースの好みで選ぶという、この記事の主題そのものの組み合わせです。

Scotty Cameron / Studio Style(2025年)
ファストバック
寛容性 ★★★★☆ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★★☆☆☆
ハーフマレット × フェースバランスで、このシリーズで寛容性★4が付くのは、このファストバックとファストバック ロングデザインだけです。フェースの開閉が最も小さい組み合わせなので、まっすぐ引いてまっすぐ出すストロークで向きが残りやすくなります。公式のネック表記はミッドシングルベント、トウフローはミニマム。前作のスーパーセレクトの公式スペック表にミニマムの行は無く、この側はスタジオスタイルで足された位置です。公式はこのヘッドを、タングステンウェイトを載せたマルチマテリアル構造のコンパクトマレットと説明しています。

Scotty Cameron / Studio Style(2025年)
スクエアバック
寛容性 ★★★☆☆ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★★★☆☆
ハーフマレット × クォータートーハングで、寛容性★3・操作性★3。このシリーズの真ん中にあたる1本で、寛容性と操作性のどちらにも大きく振れていません。ストロークの型がまだ定まっていない段階なら、極端な位置より先にこのあたりを構えてみるのが分かりやすいはずです。公式のネック表記はミッドシングルベント、トウフローはニアミニマム。公式はこのモデルを「フェースバランスに近いモデル」と説明しています。名前が似ているスクエアバック 2 とは別のモデルで、スーパーセレクトに同じ名前はありません。

Scotty Cameron / Super Select(2023年)
ニューポート 2
寛容性 ★☆☆☆☆ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★★★★★
ブレード × ハーフトーハングで、操作性★5・寛容性★1。ヘッドが小さくフェースの開閉も大きいため、ミスへの助けは小さい代わりに、自分で面の向きと距離を作りにいけるいちばん極端な側です。公式のネック表記はアイビーム プラミング、トウフローはミディアム。インサートなしの世代を代表するブレードで、同名のスタジオスタイル版とは当DBの列がすべて同じです。両シリーズを通して、操作性★5が付くのはブレードのモデルだけでした。
なお、スタジオスタイルのニューポート 2 とカタリナは、スコッティキャメロンの選び方の記事で推薦カードとして扱っています。この記事ではあえて重複させず、比較の骨が見える5本に絞りました。
私はインサートのパターから、インサートの無いパターに替えました(※筆者個人の感想・N=1)
データではない話を、ひとつだけ書かせてください。私は2025年10月26日に、インサートの入ったオデッセイ 2-BALL Ai-ONE から、削り出しでインサートの無いPING PLD Milled Anser に替えました。前のパターは1年は使っていました。替えてから1ヶ月ほどして、パットが良くなったという実感がはっきり出ました。とくに1.5メートルくらいの距離の精度は、自分でも上がったと言い切れます。
ただし、これを「インサートが無いほうが入る」という話にするつもりはありません。理由は単純で、同じ時期に動いたものがパター以外にもいくつもあるからです。
- ボールを帯付きのモデルに変えた
- 打ち方を、擦り上げるような打ち方からフェースを被せて上から打つ形に変えた
- 2ヶ月ほど、2日に1度は練習していた
- パッティングミラーを買って、目線の位置と構え方を統一した
さらに言えば、この時期はアイアンやドライバーの調子が下がっていました。2オンが減ってアプローチでピンに寄る機会が増えれば、パット数は自然に減ります。つまり私の実感は、パターを替えたことだけの結果ではありません。
この話から持って帰っていただきたいのは、ひとつだけです。インサートの有無でパターを替えた人間の実例が、ここに1つある。そして、その結果をフェースの中身だけに帰せるかというと、帰せない。だからこの記事では、スタジオスタイルとスーパーセレクトのどちらが良いかを決めません。決められるのは、実物を構えて打った本人だけです。
まとめ:スタジオスタイルかスーパーセレクトかを決める3つの問い
公式スペック表で並べた結果をひとことにすると、この2つのシリーズは、形もネックもトウフローもほとんど共通で、違うのはフェースの中身と、2組のオフセット表記と、1組の左用の有無でした。そのうえで、どちらを選ぶかを決めるための問いを3つ置いておきます。
- トウフローが少ない側(フェースバランス寄り)が要るか。要るなら、スタジオスタイルのファストバック系が候補です。前作のスーパーセレクトの公式スペック表には、この位置のモデルがありません。まっすぐ引いてまっすぐ出したい方は、ここから見るのが早道です。
- 同名のモデルまで絞り込んだなら、残る判断はフェースの好みです。現行のスタジオスタイルはSCSインサート、前作のスーパーセレクトはインサートなしのソリッドフェース。形もネックもトウフローも同じなので、スペック表をにらんでも答えは出ません。スクエアバック 2 の組だけは、公式スペック表のオフセット表記も違う点を覚えておいてください。
- 左用のファストバック 1.5 が要るか。公式スペック表に左用の記載があるのはスタジオスタイル側だけです。左打ちの方でこのモデルを検討しているなら、年式で分かれます。
逆に、デルマーやGOLO のような丸いコンパクトマレットが気になっているなら、現行のラインナップには同じ位置のモデルがありません。中古の在庫を当たることになります。
そもそも自分のストロークがまっすぐ型なのか弧を描く型なのか分からない、という場合は、先に型を決めてから早見表に戻ってくるほうが確実です。5つの質問に答えるだけで、ストロークタイプ別の候補が出る診断ツールを用意しています。
⚠️ 3軸スコアは、ヘッド形状やトーハングから決まる設計上の指標です。実際の打感・構えやすさ・転がりの相性は人によって異なります。とくにこの記事の主題であるフェースの中身は、当サイトのDBが列として持っていない部分です。候補をしぼり込んだら、最終的にはゴルフショップの試打やフィッティングで、自分の手とストロークで確かめてください。
ベストスコア86、アベレージ100のアマチュアゴルファー。
身長177cm、体重78kg前後の中肉中背40代ゴルファーです。
2020年にゴルフ開始。
2022年から本格的に練習をするようになったがなかなか上達せずに120前後から変わらず。
試行錯誤しながら、少しずつ上達中。
関東のゴルフ場がメインの月1~2ゴルファーです。






