中古ショップのパターコーナーで、白いインサートが入ったピン型のブレードを見つけたとします。ラベルには「White Hot OG #1」。ところが同じ棚に、名前がよく似た「#1WS」も、新しい世代の「#1」も並んでいて、どれが何なのか分からなくなる。そんな場面は、オデッセイのパターを探していると意外とよくあります。この記事では、その中の1本、2021年のホワイトホット OG の #1 を、パターDBの列だけを手がかりに読み解きます。
この記事でわかること
- 2021年のホワイトホット OG #1 の、パターDBに入っている主なスペック
- プラマーネックとハーフトウハングの組み合わせが、どんなストロークの目安になるのか
- ブレードで寛容性が低く操作性が高くなる理由と、両立しないという関係
- 2024〜2026年の後の世代の #1 と、列でどこが同じでどこが違うのか
- 中古で買うときの確認点と、名前の似た #1WS などとの取り違えを避けるコツ
ホワイトホット OG #1(2021)とはどんなパターか
オデッセイの「#1」という名前は、シリーズをまたいで何度も使われています。年もシリーズもネックも違うのに、名前だけがそろっているので、検索結果にも中古の棚にも、似たものが一度に並びます。この記事で扱うのは、そのうち2021年のホワイトホット OG に入っている #1 です。まず、シリーズの位置づけから確認します。
ホワイトホット OG というシリーズの位置づけ
パターDBのシリーズ概要では、ホワイトホット OG は「2021年発売」のシリーズで、「初代White Hotの打感を現代技術で復刻」したものと説明されています。インサートの列は「White Hot Insert(復刻版)」、特徴の列は「伝統のWhite Hotインサート復刻」です。対象として挙げられているのは、「柔らかい打感・名作の使い心地を求める方」です。
ここで正直に書いておくと、「柔らかい打感」というのは、パターDBが記録しているシリーズの説明であって、この記事で確かめた評価ではありません。パターDBには打感を測った列がなく、筆者もこの #1 を打っていません。ですので、打感が良い、悪いという話はこの記事では書きません。インサートがボールの転がりをどう変えるのか、という点も同じ理由で書けません。パターDBの列から言えるのは、次の節以降で並べるヘッド形状、トウハング、ネックといったスペックまでです。
パターDBに入っているスペックを表にする
先に、パターDBの値をそのまま表にします。数値は転記で、再計算はしていません。
| 項目 | パターDBの値 |
|---|---|
| モデル | Odyssey White Hot OG #1(2021年) |
| ヘッド形状 | ブレード |
| トウハング | ハーフ |
| ネック | プラマー |
| ロフト | 3.0度 |
| 標準の長さ | 34インチ |
| 新品定価(スチールシャフト版) | ¥30,800 |
| 寛容性 | ★☆☆☆☆ |
| 操作性 | ★★★★★ |
| 初心者向き判定(パターDB) | 向かない |
コスパの★は、中古相場と組み合わせて決まる指標なので、後の節でカードと表にまとめて載せます。ここで先に言えるのは、ブレード形で、トウハングがハーフ、ネックがプラマーという3点です。ピン型のブレードと聞いて多くの人が思い浮かべる、あの古典的な形の側にある1本、と言ってよいと思います。
名前に「#1」が付く別のヘッドと、シャフト違いの別製品
同じ2021年のホワイトホット OG には、パターDBの上で、#1 のほかにも多くのヘッドが登録されています。#1WCS Stroke Lab、#1WS、#2 Dot、#2M Stroke Lab、#4M Stroke Lab、#5、#5CS、#6MS Stroke Lab、#7、#7S、2-Ball、2-Ball Blade、2-Ball Blade Stroke Lab、BIG T Stroke Lab、Rossie、Rossie S、V-LINE Stroke Lab といった顔ぶれです。
この中で、特に取り違えやすいのが「#1WS」と「#1WCS Stroke Lab」です。名前の先頭が #1 で始まっているので、同じ #1 の仲間のように見えます。しかしこの2つは、パターDBでは別の行で、列も #1 と違います。#1WS はネックがショートスラント、#1WCS Stroke Lab はネックがセンターシャフトでトウハングがフェースバランスです。この記事の #1 とは別の製品として扱います。出品タイトルに「#1」とだけ書かれていても、そのあとに何か付いていないかを確かめておくと、取り違えを避けられます。なお、#2M、#4M、#2 Dot なども、パターDBでは #1 とは別の行で、別のヘッドとして登録されています。
もうひとつ、押さえておきたいのが、シャフトの違いです。シリーズ概要のシャフトの列には「Steel/STROKE LAB」と、2通りが並んでいます。日本の旧公式サイトの記録では、この #1 には、スチールシャフト版と、Stroke Lab シャフトを装着した版があり、新品定価はシャフトによって別々に付けられていました(Stroke Lab シャフト版のほうが高い設定です)。ヘッドは同じでも、シャフトが違えば別の製品として並ぶ、という点は、中古の棚でも同じです。この記事の表やカードに載せている新品定価は、スチールシャフト版のものです。
同じシリーズの別のブレードとして、「2-Ball Blade」もあります。パターDBではネックがダブルベンド、トウハングがフェースバランスの別のヘッドで、詳しくは別の記事にまとめています。
ここで、主役の1本をカードで見ておきます。カードに載せた新品定価・中古相場・★は、パターDBの値の転記です。

Odyssey / White Hot OG(2021年)
#1
寛容性 ★☆☆☆☆ / コスパ ★★☆☆☆ / 操作性 ★★★★★
この記事の主役、2021年のホワイトホット OG の #1 です。ブレード形で、トウハングはハーフ、ネックはプラマー。長さは34インチ、ロフトは3度です。パターDBの初心者向き判定は「向かない」で、寛容性より操作性を取った設計の位置にいます。筆者の使用体験は無いので、使用感は書けません。ピン型のブレードで、弧を描くストロークとの相性を確かめたいときの出発点になります。
プラマーネックとハーフトウハングが合うストローク
パターには、まっすぐ引いてまっすぐ出すストロークと、ゆるく弧を描くストロークがある、といわれます。その相性の目安になるのが、トウハングと、ネックの付き方です。この #1 は、ハーフのトウハングとプラマーのネックという組み合わせです。それぞれ、何を意味するのかを順に見ます。
ハーフトウハング=つま先が斜めに下がる設計
トウハングは、シャフトを水平に支えたときに、ヘッドのつま先がどれだけ下がるかを表します。ほとんど下がらずにフェースが真上を向くものがフェースバランス、はっきり下がるものがフルで、その間にクォーターとハーフがあります。パターDBでは、この4段階でトウハングを分類しています。ハーフは、つま先が斜めに下がる、中間より大きい側の設計です。
つま先が下がるということは、ストロークの中で、ヘッドが自然にフェースを開いたり閉じたりしやすい、ということです。バックスイングでフェースがわずかに開き、インパクトに向けて閉じていくような、弧を描く動きと相性がよいと、当サイトでは目安として扱っています。反対にフェースバランスは、フェースが向きを変えにくいので、まっすぐ引くストロークとの相性を目安にしています。ハーフはその中間よりアークに寄った側、と覚えておくと整理しやすくなります。
プラマーネック=ピン型でよく見る、古典的なネック
プラマーネックは、ブレード型のパターでよく見られる、古典的な形のネックです。ここは正直に書いておきます。当サイトの採点ルールの書類には、ダブルベンドやセンターシャフトはストレート寄り、ショートスラントやクランクはアーク寄りという目安が明記されていますが、プラマーについての独立した目安は書かれていません。ネック単体で「このネックなら必ずこのストローク」と言い切れるほどの根拠が、当サイトの手元にはない、ということです。
それでも、この #1 は「アーク寄りの目安」と書けます。理由は、ネックではなくトウハングです。ハーフのトウハングという列が、つま先の下がるアーク寄りの設計を示しているからです。そのうえで、カードのタグには「アーク向き(プラマーネック・ハーフトウハング)」と、ネックとトウハングの両方を並べて表示しています。ネックの名前を書いているのは、棚で実物を見るときの手がかりとして役に立つからで、ストロークの適性をネックだけで決めているわけではありません。
パターDBが「初心者向きではない」とする理由を、列で読む
パターDBの初心者向き判定は、この #1 では「向かない」です。列から読むと、理由は2つです。ひとつは、ブレードでハーフのトウハングという、アーク寄りのストロークを前提にした設計であること。もうひとつは、ストロークの中でフェースの向きを自分で管理する意識が要る側の設計であることです。月に1回ほどのラウンドで、フェースの管理まで手が回らない人には扱いにくい、という判定だと読めます。
「向かない」という言葉は、身構えてしまいますが、これは「だめなパターだ」という意味ではありません。ストロークの型が分かっていて、フェースを使う感覚を扱える人にとっては、ブレードの操作性が活きる側の設計だ、ということです。逆に、まだ自分のストロークの型が分からない人が最初の1本として選ぶと、扱いに迷いやすい、という意味に読むのがよいと思います。
ここまでの話は、すべて目安です。自分のストロークが本当に弧を描いているのか、まっすぐ寄りなのかは、練習グリーンで自分の目で確かめるしかありません。ハーフのトウハングだからアークの人には必ず合う、プラマーだからこう構えられる、というものではなく、同じ設計でも、人によって構えやすさは変わります。ストロークの型がまだ分からない場合は、ネックの形で迷う前に、型を確かめることから始めるのが近道です。この点は、まとめの節でも触れます。
3軸スコアで見る強みと弱み
当サイトの3軸スコアは、寛容性(ミスへの強さ)・コスパ・操作性(打ち分けのしやすさ)の3つです。このうち寛容性と操作性は、ヘッド形状とトウハングの組み合わせから決まる設計上の指標で、実際の打ち心地や相性を採点したものではありません。ネックの種類は、この2つの★の計算には入っていません。ですので、プラマーかクランクかは、★の理由にはなりません。
寛容性は、ブレードではフェースバランスだけが一段高い
寛容性は、ヘッドが大きく、トウハングが小さいほど高くなります。ヘッドが大きいと慣性モーメントが大きく、芯を外してもヘッドが回りにくくなります。トウハングが小さければ、ストロークの中でフェースの向きが変わりにくくなります。ブレードは、ヘッドが小ぶりなので、この点でいちばん不利な位置から始まります。当サイトの採点表では、ブレードの寛容性は、フェースバランスで★2、クォーター・ハーフ・フルでは★1です。
主役の #1 は、ブレードでハーフですから、寛容性は★1になります。これは、この1本が特別に悪いということではなく、ブレードのハーフの行は、採点表では誰が計算しても同じ★になる、という決まりの結果です。★が低いことは、ミスに寛容ではない、という設計の性格を示しているだけで、パターとしての良し悪しを言っているわけではありません。
操作性は、寛容性の裏返しになる
ブレードの操作性は、フェースバランスで★2、クォーターで★4、ハーフとフルで★5です。トウハングが大きくなるほど、フェースを開閉して球筋を作る余地が残るので、操作性は上がります。主役の #1 は、ブレードでハーフなので、操作性は★5です。
| ブレードのトウハング | 寛容性 | 操作性 | この記事で扱う #1 |
|---|---|---|---|
| フェースバランス | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | (この記事の表にはなし) |
| クォーター | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ | (この記事の表にはなし) |
| ハーフ | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ | 2021年の #1 と、比較の4本 |
| フル | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ | 2026年の Ai-DUAL #1 |
ブレードでは、ハーフとフルは、寛容性も操作性も同じ★になります。採点表の上では、この2つのトウハングは区別されていません。ですので、比較の相手にトウハングがフルの #1 が混ざっていても、寛容性と操作性の★は主役と同じになります。
寛容性と操作性は、おおむね片方が高いほどもう片方が低くなる関係で、両方が★5になるモデルは、採点表の上では存在しません。主役の #1 の寛容性★1は欠点というより、フェースを使う余地を残した設計の裏返しです。操作性★5も、長所というより、ミスへの強さを手放して手に入れた性格です。どちらが優れているかではなく、何を優先する設計かが違う、という見方になります。

コスパは、パターDBの値をそのまま転記している
3つ目のコスパ★は、寛容性・操作性とは決まり方が違います。パターDBの中古価値の区分と、当サイトが実測した中古相場の組み合わせから、当サイトの手順で決まる指標です。記事の側で計算し直すことはせず、パターDBの値をそのまま転記しています。カードのスコア行と、次の節の表を見てください。
ただし、コスパ★が低いことは、割高という意味ではありません。★が低く出るのは、中古相場が高めに残っている行で、新品で欲しい人には、むしろ最適なこともあります。コスパ★は品質の評価ではなく、価格との関係を見るための指標として読んでください。また、コスパ★は中古相場の実測が更新されるたびに変わりうる値で、この記事に載せた★は、執筆時点のパターDBの値です。将来も同じとは限りません。
次の節の表には、コスパが「—」になっている行があります。「—」は、悪いという意味ではなく、当サイトの手順で中古相場が確かめられていない、という意味です。中古の額を推測して入れることはしていません。
似ているモデルと比べる|同じ #1 の名前で、ネックがプラマーかクランクか
この #1 に近いモデルを、パターDBから5本拾いました。当サイトの比較の手順で、名前が同じ #1 の別世代として選んだ5本です。ここで比べられるのは、年・シリーズ・ヘッド形状・トウハング・ネック・新品定価・★です。パターDBに列がない部分については、この記事では語りません。
6本を1つの表で見比べる
| シリーズ | モデル | 年 | ヘッド形状 | トウハング | ネック | 新品定価 | 中古相場 | 寛容性 | コスパ | 操作性 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| White Hot OG | #1 | 2021 | ブレード | ハーフ | プラマー | ¥30,800 | ¥16,880※ | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★★ |
| Ai-ONE TRI-BEAM | #1 | 2024 | ブレード | ハーフ | クランクホーゼル | ¥49,500 | ¥25,100 | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ |
| Ai-ONE SILVER | #1 | 2025 | ブレード | ハーフ | クランクホーゼル | ¥46,200 | ¥23,880 | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ |
| DFX BY ODYSSEY | #1 CH | 2025 | ブレード | ハーフ | クランクホーゼル | ¥27,500 | ¥20,700 | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ |
| Ai-DUAL TRI-BEAM | #1 | 2026 | ブレード | ハーフ | クランクホーゼル | ¥55,000 | — | ★☆☆☆☆ | — | ★★★★★ |
| Ai-DUAL | #1 | 2026 | ブレード | フル | クランクホーゼル | ¥49,500 | — | ★☆☆☆☆ | — | ★★★★★ |
(「※」は美品=AB以上の出物が3本に満たず、在庫にある全ランクの完品から採った中央値)
この表で、まず目に入るのは、寛容性と操作性の★がそろっていることです。ブレードでハーフかフルなので、寛容性は★1、操作性は★5で並びます。ここは採点表の結果なので、年やシリーズが違っても同じになります。違いとして言えるのは、年、シリーズ、ネック、トウハングの一部、新品定価です。
同じ #1 の名前でも、ネックが変わっている
この表に載せた範囲では、2021年のホワイトホット OG の #1 だけがプラマーで、2024年から2026年の5本は、すべてクランクホーゼルです。同じ「#1」の名前を引き継ぎながら、表の5本ではネックの形が違う、というのが、列から言える大きな差です。ただし、パターDBには、この表に載せていない別の年・別のシリーズの #1 も登録されていて、そのすべてがクランクというわけではありません。ネックの形を世代だけで決めつけないようにしてください。Ai-ONE との比較は、この節の最後に紹介する別の記事で扱っています。
ネックの違いで何が変わるかは、先ほどの目安の範囲でしか書けません。当サイトの採点ルールでは、クランクは、ショートスラントと同じ側のアーク寄りのネックとして扱っています。ですので、ハーフのトウハングとクランクホーゼルの組み合わせは、主役と同じくアーク寄りの目安に入ります。つまり、プラマーとクランクの違いは、ストロークの適性が別の方向に変わるというより、同じアーク寄りの目安のなかでの、ネックの形の違いです。実際に構えたときの見え方や、打ったときの違いがどれほどあるのかは、パターDBに列がないので、この記事では語れません。
年の差も確認しておきます。2021年と2024年では3年、2025年では4年、2026年では5年の開きがあります。インサートなどの素材の違いは、メーカーの説明としては各シリーズに書かれていますが、この記事では、列で確かめられた範囲だけを扱います。

2026年の2本と、2024〜2025年の3本
最も新しい2026年には、Ai-DUAL と Ai-DUAL TRI-BEAM の #1 があります。この2本は、新品定価の列は載っていますが、中古相場は、当サイトの手順で確かめられていません。そのため、コスパの★も付いていません。額を推測で入れることはせず、定価だけをカードに載せています。
この2本のうち、Ai-DUAL の #1 は、パターDBのトウハングの列がフル、Ai-DUAL TRI-BEAM の #1 はハーフです。ただし先ほどのとおり、ブレードではハーフとフルの寛容性・操作性の★は同じです。ですので、★だけを見てもこの違いは現れません。トウハングの大きさは測り方で値が動くこともあるので、気になる場合は実物をシャフトで支えて、つま先の下がり方を確かめるのが確実です。

Odyssey / Ai-DUAL(2026年)
#1
寛容性 ★☆☆☆☆ / コスパ — / 操作性 ★★★★★
2026年、Ai-DUAL シリーズの #1 です。ブレード形は主役と同じですが、トウハングはフル、ネックはクランクホーゼルです。中古相場は、当サイトの手順(国内中古ショップ在庫の実測)で確かめられていないため載せていません。主役より新しい世代で、トウハングがさらに大きい #1 を見たいときの比較相手です。

Odyssey / Ai-DUAL TRI-BEAM(2026年)
#1
寛容性 ★☆☆☆☆ / コスパ — / 操作性 ★★★★★
同じ2026年、Ai-DUAL TRI-BEAM シリーズの #1 です。ブレード形でトウハングはハーフと、主役と同じ列が並びますが、ネックはクランクホーゼルに変わっています。中古相場は、当サイトの手順(国内中古ショップ在庫の実測)で確かめられていないため載せていません。ブレード・ハーフの列のまま、ネックが違う #1 を見たいときの比較相手です。
2024年と2025年の3本は、Ai-ONE TRI-BEAM、Ai-ONE SILVER、DFX BY ODYSSEY の #1 です。この3本は、いずれもブレード・ハーフ・クランクホーゼルで、列だけを見ると、ほぼ同じ行になります。違いは、年と、シリーズ名と、新品定価です。DFX BY ODYSSEY の #1 CH は、名前の末尾に CH が付いていますが、パターDBの列には、その意味を示すものがありません。名前の末尾のアルファベットは、列で確かめるのが確実です。

Odyssey / Ai-ONE TRI-BEAM(2024年)
#1
寛容性 ★☆☆☆☆ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★★★★★
2024年、Ai-ONE TRI-BEAM シリーズの #1 です。ブレード形、ハーフのトウハング、ネックの列はクランクホーゼルです。この記事の比較相手のなかでは、主役の3年後にあたる、いちばん古い世代です。主役に最も年の近い、後の世代の #1 を見たいときの比較相手になります。

Odyssey / Ai-ONE SILVER(2025年)
#1
寛容性 ★☆☆☆☆ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★★★★★
2025年、Ai-ONE SILVER シリーズの #1 です。ブレード形、ハーフのトウハング、クランクホーゼルの並びで、寛容性と操作性の★は主役と同じです。主役の4年後の世代の #1 を、列で見比べたいときの比較相手になります。

Odyssey / DFX BY ODYSSEY(2025年)
#1 CH
寛容性 ★☆☆☆☆ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★★★★★
2025年、DFX BY ODYSSEY シリーズの #1 CH です。名前の末尾に「CH」が付いていますが、パターDBの列は主役の #1 と同じ並び(ブレード・ハーフ)で、ネックだけがクランクホーゼルです。この「CH」が何を表すのかは、パターDBに説明がありません。末尾に文字が付いた #1 の名前を、列で確かめたいときの比較相手です。
最後に、この節の読み方についての注意です。「後の世代の #1 はクランクホーゼル」と言えるのは、この記事の表に載せた範囲までです。パターDBには、同じシリーズの別のヘッドや、ほかの年の #1 も登録されていて、それらは別の列を持っています。表に載せた5本の話を、オデッセイの #1 全体の話として読まないようにしてください。また、ホワイトホット OG と Ai-ONE の選び方の比較は、別の記事にまとめています。
中古で買うときに見るところ
ここからは、この #1 を中古で探す場合の話です。名前が似たモデルが、シリーズ違い・年違い・ヘッド違いで多いので、パターそのものの状態に加えて、「どのモデルか」を取り違えないことが、いちばん最初の確認になります。この記事に載せた中古相場は、当サイトが国内の中古ショップの在庫を実測した値で、実際の店頭や出品で見る個体の値札は、状態によって幅があります。値札と並べるときは、状態を見比べてください。
筆者の基準|中古パターを買うときの4つの確認点
※ここは筆者個人の基準(N=1)です。この #1 を買った話ではなく、中古のパターを買うときに筆者が一般的に確かめている点を、要旨で書いています。
- 偽物のリスク:メルカリでは、ちゃんとしたショップか、明らかに個人の出品かを確かめます。写真が多いか、日本語に違和感がないか、過去の評価はどうかも見ます。場合によっては、AIに写真を見せて判断することもあります。
- シャフトの長さ:筆者は34インチを基準にしています。この #1 も、パターDB上の標準は34インチです。
- ヘッドカバーの有無:後から別に買うと、意外と高く付きます。年代物のカバーはひび割れしやすいので、期待しすぎません。
- フェース面の状態:購入前に確認します。
この4点は、この #1 に限らない、中古パター全般の基準です。2021年のモデルなので、中古の個体はすでに数年たっています。シャフトの長さやフェース面の状態は、写真だけでは判断しにくい場合もあるので、出品者に質問できるかどうかも、ひとつの目安になります。
この #1 で取り違えやすいところ
この4点とは別に、パターDBの列から言える、このヘッド固有の取り違えポイントがあります。
- #1WS と #1WCS:名前が #1 で始まりますが、別のヘッドです。ネックの形も、#1WS はショートスラント、#1WCS はセンターシャフトで、プラマーではありません。出品タイトルで「#1」のあとに何か付いていないかを確かめます。
- シャフトの違い:スチールシャフトの版と、Stroke Lab シャフトを装着した版は、別の製品として並びます。新品定価も別です。シャフトの見た目と、出品タイトルの記載を合わせて確認します。
- 後の世代の #1:この記事の表に載せた2024年以降の #1 は、どれもネックがクランクホーゼルです。ネックの形を見れば、プラマーの2021年版と見分ける手がかりになります。
- 名前の末尾:#1 CH のように、末尾に文字が付いたものは、別の行です。名前を丸ごと見て判断します。
出品タイトルでは、「White Hot OG」が略されて「ホワイトホット」だけで書かれていることもあります。ホワイトホットの名前は、前後の世代の別のシリーズにも使われているので、年式の記載があるかも確かめると安心です。
棚の前での確認順
ここまでの内容を、棚の前での確認順に並べると、次のようになります。
- ヘッドの形と、ネックの形を見る。ブレードで、プラマーのネックか。
- 名前が「#1」だけか、「#1WS」「#1WCS」などでないかを見る。
- シリーズ名と年を見る。White Hot OG の #1 なら2021年。
- シャフトが、スチールか Stroke Lab かを見る。
- 長さ(34インチが標準)と、ヘッドカバー、フェース面の状態を見る。
- 最後に値札を見て、カードの相場と並べる。状態の違いを頭に置いておく。
値札を最後に回すのは、先に値札を見ると、取り違えに気づく前に気持ちが決まってしまうことがあるからです。
まとめ:このパターが合う人・合わない人
ここまでの内容を、列の事実だけでまとめます。2021年のホワイトホット OG の #1 は、ブレード形で、トウハングがハーフ、ネックがプラマーのピン型です。寛容性と操作性の★は、ヘッド形状とトウハングで決まる設計上の指標で、この #1 は、寛容性が低く、操作性が高い位置にいます。後の世代の #1 は、この記事の表に載せた範囲では、ネックがクランクホーゼルで、寛容性と操作性の★は同じです。どちらが優れているかではなく、何を優先する設計かが違う、というのがこの #1 の位置づけです。
この #1 が合いやすい人
- 弧を描くストロークの感覚がはっきりあり、フェースの開閉を使って打ち分けたい人(目安)
- ブレード形、ピン型の見た目や構えが好みで、ミスへの強さより操作性を取りたい人
- クランクではなく、プラマーのネックのピン型を探している人
この #1 が合いにくい人
- ミスへの強さを何より優先したい人。ブレードのハーフは、採点表では寛容性が低い位置にあります
- 自分のストロークがまっすぐ寄りなのか、弧を描いているのか分からない人。型が分かる前に選ぶと、扱いに迷いやすくなります
- 打感の良し悪しで選びたい人。パターDBに打感の列が無いため、この記事では判断の材料を出せません
迷ったときの順番
- ストロークの型が分からない人は、パターを選ぶ前に、型を確かめる
- 型が分かったら、ブレードかマレットかのヘッド形状から絞る
- 最後にネックと年式で、候補を絞り込む
⚠️ 3軸スコアは、ヘッド形状やトウハングから決まる設計上の指標です。実際の打感・構えやすさ・転がりの相性は人によって異なります。候補をしぼり込んだら、最終的にはゴルフショップの試打やフィッティングで、自分の手とストロークで確かめてください。
自分のストロークがまっすぐ寄りなのか、弧を描いているのかが分からないときは、ネックの形で迷う前に、5つの質問に答えるだけのパター診断ツールで傾向をしぼり込むのが近道です。
ホワイトホット OG シリーズ全体の選び方は、別の記事で整理しています。このシリーズを、別の角度から見たいときに読んでみてください。
ベストスコア86、アベレージ100のアマチュアゴルファー。
身長177cm、体重78kg前後の中肉中背40代ゴルファーです。
2020年にゴルフ開始。
2022年から本格的に練習をするようになったがなかなか上達せずに120前後から変わらず。
試行錯誤しながら、少しずつ上達中。
関東のゴルフ場がメインの月1~2ゴルファーです。



