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オデッセイパター歴代まとめ|2019〜2026年の261本を年表にしたら、変わったのは形より値段だった

中古ショップのパターコーナーで、同じ名前が何本も並んでいて手が止まったことはないでしょうか。「#7」も「2-BALL」も「ダブルワイド」も、棚には年式違いが平気で3本4本と刺さっています。値札は上から下までばらばら。店員さんに聞くと「新しいほうが性能はいいですよ」と返ってきますが、じゃあ何年のを買えばいいのかは結局分かりません。この記事では、オデッセイのパターを年で切って並べ直します。

この記事でわかること

  • オデッセイ2019〜2026年の8年を1年1行にした年表(本数・形の内訳・新品定価の中央値・その年の顔)
  • 8年で本当に一方向に動いたのは形ではなく値段で、新品定価の中央値は2020年を底に2.5倍になっていた
  • 2026年だけハーフマレットが0本=中間の形はもう中古にしかない
  • 「新しい年ほど選びやすい」は成り立たない(系列がいちばん散ったのは2025年)
  • 狙う年を1つ決めるための、年をまたいだ代表5本を3軸スコア付きで
オデッセイパター2019〜2026年の年表。8つの年を横一列に並べ、各年の本数とブレード・ハーフマレット・マレットの内訳、その年を代表するシリーズ名を1行ずつ示したインフォグラフィック
8年で261本。2026年だけ、中間の形(ハーフマレット)が0本になった

中古サイトで同じ名前が何年ぶんも並ぶ理由

オデッセイは、ヘッドの名前を世代をまたいで使い続けるメーカーです。「#7」も「2-BALL」も「ROSSIE」も、長く名前が残っています。一方でシリーズ名のほうは数年で切り替わるので、同じヘッド名に、そのときどきのシリーズ名がかぶさるという構造になります。中古棚で同じ名前が並ぶのは、これが理由です。

つまり読者側の困りごとは「どのモデルがいいか」ではなく、同じモデルの、どの年式を買えばいいのかのほうにあります。ところが年式ごとの違いは、横に並べないと見えません。そこで当サイトのパターDBから、オデッセイの2019年以降の全モデル261本を抜き出して、年ごとに数え直しました。当サイトのDBに入っているオデッセイのうち、97%がこの8年に収まります。2018年より前は数えるほどしか残っていないので、年表は2019年から始めるのが正しいという判断です。

なお2019年という区切りは、当サイトが推薦するモデルを2019年以降に限っている線とも一致します。理由と採点のルールは方法論の記事にまとめてあります。

オデッセイパター歴代年表|2019〜2026年の8年を1行ずつ

下の表が、この記事の本体です。各年の本数・形の内訳・新品定価の中央値・その年でいちばん本数が多かったシリーズを1行に押し込みました。数字はすべて当サイトのDBを機械集計した実測で、手打ちはしていません。

先に1点だけ断っておきます。新品定価の中央値は「定価がDBに登録されている行だけ」の中央値です。年によって登録率が違うので、母数を括弧で添えました。2019年は37本中28本、2021年は30本中23本ぶんの中央値である点に注意してください。2022年以降はほぼ全数そろっています。

本数 ブレード ハーフ
マレット
マレット 新品定価の中央値
(母数)
その年の顔(最多シリーズ)
2019 37 5 6 26 ¥34,560(28/37) Stroke Lab(26本)
2020 24 7 6 11 ¥22,000(24/24) Stroke Lab Black(15本)
2021 30 9 10 11 ¥37,400(23/30) White Hot OG(18本)
2022 22 6 3 13 ¥41,800(22/22) TRI-HOT 5K(5本)
2023 49 19 5 25 ¥46,200(49/49) TRI-BEAM(10本)
2024 38 8 2 28 ¥49,500(36/38) Ai-ONE(11本)
2025 35 12 6 17 ¥49,500(35/35) Ai-ONE TRI-BEAM(7本)
2026 26 7 0 19 ¥55,000(26/26) Ai-DUAL TRI-BEAM(10本)

本数だけ見ても、年によって倍以上ちがいます。いちばん多いのは2023年の49本、いちばん少ないのは2022年の22本。毎年おなじペースで新しいものが出ているわけではありません。

各年の中身——どのモデルがあって、どれがどのスコアなのか——は、年ごとのまとめ記事に全件そろえてあります。この記事で狙う年を決めて、その年の記事に進むのがいちばん速い道順です。

2019年と2020年もこれで8年ぶん全部そろいました。この2年はStroke Lab世代としてひとまとめに評価した記事もあるので、年ごとの一覧と読み比べると中古で買う判断がしやすくなります。ヘッド名を軸に世代をまたいで追いたい場合は、2ボールの歴代記事のほうが近道です。

歴代で本当に変わったのは、形ではなく値段だった

年表を縦に読むと、8年で一方向に動いている列がひとつだけあります。いちばん右の、値段の列です。

底は2020年で、この年の定価の中央値は¥22,000。そこから2026年の定価¥55,000まで、中央値は2.5倍になりました。しかも2021年から2026年までの6年、この中央値は一度も下がっていません。2024年と2025年が横ばいだったのを唯一の踊り場として、あとは上がり続けています。

一方で形の比率は行ったり来たりしています。マレットの割合は2019年が7割、2021年に4割弱まで落ち、2024年に再び7割超、2026年もまた7割超。上がって、下がって、また上がる。「マレットの時代になった」という一方向の物語にはなりません。ブレードも同じで、いちばん多かったのは2023年の19本で、その前後は1桁に戻っています。

ここから引ける結論はシンプルです。年式は「性能の年式」というより「値段の年式」だと思ったほうが、中古棚での判断がぶれません。形の好みは年をまたいでも見つかりますが、値段だけは年で決まってしまいます。

オデッセイパターの新品定価の中央値が2020年を底に2026年まで上がり続けたことを示す折れ線の模式図。縦軸は中央値の相対的な高さ、横軸は2019年から2026年までの年
値段の列は一度しか下がっていないのに、形の列は上がったり下がったりを繰り返している

2026年だけハーフマレットが0本——中間の形は、もう中古にしかない

年表の「ハーフマレット」の列を上から下に見てください。6・6・10・3・5・2・6ときて、2026年だけ0です。2019年から2025年までは、どの年もブレード・ハーフマレット・マレットの三択がそろっていました。現行世代だけ、その真ん中の選択肢が消えています。

ハーフマレットは「マレットほど大きくないが、ブレードよりは寛容」という中間の形です。当サイトの採点でも中間に落ちます——ハーフマレット×フェースバランスなら寛容性★4で、マレット×フェースバランスの★5には一歩届かないかわりに、操作性はブレードほど失いません。マレットは構えたときの情報量が多くて苦手、でもブレードは怖いという人が最後に着地しやすい形でもあります。

その形が、新品の現行ラインには無いということです。ハーフマレットを狙うなら、中古で年をさかのぼることになります。これは年表を作って初めて見えた事実で、中古を選ぶ積極的な理由になります。形そのものの選び方は、種類別の記事にまとめてあります。

「新しい年ほど選びやすい」は成り立たない

もうひとつ、年表から分かることがあります。シリーズの数がいちばん散らばったのは2025年で、10系列。いちばん少なかったのは2020年の2系列でした。新しい年ほど選択肢が整理されている、ということはありません。

ただしこの10系列には、読み方の注意が要ります。2025年の10系列のうち9つは「Ai-ONE」で始まる名前で、実質は1本の柱に付いた枝分かれです。MILLED、SILVER、CRUISER、S2S、TRI-BEAM——それぞれが独立した別物というより、同じ世代の中の仕様違いに近い。つまり2025年は「10種類から選べる年」ではなく、「1つの世代の中で細かい仕様を選ばされる年」でした。

その点、2026年は分かりやすい年です。6系列すべてが「Ai-DUAL」始まりで、世代がまるごと入れ替わっています。逆に2020年は2系列しかなく、選択肢そのものが少ない年でした。年の性格は「多いか少ないか」ではなく「散っているか、1本の柱に付いているか」で読むほうが実態に合います。

狙う年の決め方|3軸スコアで見た、年代別の代表5本

ここからは、年をまたいで代表を5本選びます。選び方の軸は「その年が何の年だったか」で、点数の高い順ではありません。形はブレード2本・ハーフマレット1本・マレット2本、ヘッド系統は5本とも別にしてあります。

3軸スコアの意味だけ先に共有しておきます。寛容性はヘッド形状とトーハングから決まるミスへの強さ操作性はその裏返しで、球筋を作りやすいかどうか。この2つは物理的に両立しないので、両方★5は存在しません。コスパは中古相場と、そのモデルの中古での価値保持を掛け合わせた点で、★1は「割高」という意味ではなく、新品で買う前提の最新・高級モデルが並びます。

2019年——値がいちばんこなれた年(Stroke Lab NINE)

Odyssey Stroke Lab NINE

Odyssey / Stroke Lab(2019年)

NINE

マレットややアーク向き(プラマーネック・クォータートーハング)新品定価 ¥34,560中古相場 ¥12,880

寛容性 ★★★★☆ / コスパ ★★★☆☆ / 操作性 ★★☆☆☆

年表のいちばん左、Stroke Lab元年からの1本です。寛容性★4の理由は形と付け根で説明できます——ヘッドはマレットで慣性モーメントを稼げますが、トーハングはフェースバランスではなくクォーター、ネックはプラマー(シャフトがヘッドの手前で段になって刺さる形)なので、ストローク中にフェースがわずかに開閉します。マレット×フェースバランスの★5から1段下がるのはここです。裏返しに操作性は★2で、フェースバランスのマレットより球筋を作る余地が残ります。少し弧を描いて引く人にはこちらのほうが自然に振れるはずです。コスパ★3は、値がこなれた中古相場と、中古での価値保持が中位であることの掛け合わせ。この年を狙う理由は、8年の中でいちばん値ごなれしていることに尽きます。長さは34インチ、ロフト3度、DB上の初心者向き判定はTRUE。中古相場は当サイトが国内の中古ショップ在庫を実測した値ですが、上位ランクの完品ばかりではありませんので、状態は個体ごとに確認してください。

2021年——消えた「中間の形」を拾える年(White Hot OG Rossie)

Odyssey White Hot OG Rossie

Odyssey / White Hot OG(2021年)

Rossie

ハーフマレットストレート向き(ダブルベンド・フェースバランス)中古相場 ¥13,880

寛容性 ★★★★☆ / コスパ ★★★☆☆ / 操作性 ★★☆☆☆

2026年に0本になったハーフマレットを、当サイトのDBで中古相場まで実測できている数少ない1本です。2021年はハーフマレットが10本と8年でいちばん多かった年で、この形を探すならまずここを見ることになります。寛容性★4は、ハーフマレット×フェースバランスの上限——ヘッドはマレットほど大きくないので慣性モーメントで★5には届きませんが、ネックはダブルベンドでシャフトがヘッドの手前に降りるため、開閉はほぼ抑えられます。操作性★2もその裏返しで、まっすぐ引いてまっすぐ出したい人向けです。White Hot OG は往年のインサートを復刻したシリーズで、この年の最多系列(18本)でもありました。新品定価はDBに登録がないため価格タグは中古のみです。中古相場は国内の中古ショップ在庫の実測値ですが、上位ランクの完品が在庫に無く、中位以下を含めた中央値である点は明記しておきます。長さ34インチ、ロフト3度、初心者向き判定TRUE。

2023年——本数が最多だった年の、上澄み(Ai-ONE MILLED ELEVEN T)

Odyssey Ai-ONE MILLED ELEVEN T

Odyssey / Ai-ONE MILLED(2023年)

ELEVEN T

マレットストレート向き(ダブルベンド・フェースバランス)新品定価 ¥68,200中古相場 ¥32,615

寛容性 ★★★★★ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★☆☆☆☆

49本と8年で最多だった2023年から、削り出しの上位ラインを1本。寛容性★5は当サイトの採点の上限で、理由は形と付け根だけで説明が付きます——ヘッドはマレットで慣性モーメントが最大、トーハングはフェースバランス、ネックはダブルベンド。ストローク中のフェース開閉が最小になる組み合わせです。操作性★1はその代償で、意図的に球筋を作りたい人には向きません。コスパ★1は「割高」という意味ではありません——中古でも高い水準を保っている削り出しモデルなので、当サイトの計算式では★1に落ちます。値落ちしにくいという読み方もできます。2023年は、この年表の中でも性格がはっきりした年で、ブレードが19本と8年で最多、同時にこうした高価格の削り出しラインも並んでいました。中古相場は上位ランクの完品を対象にした実測値です。長さ34インチ、ロフト3度。

2025年——「ブレードなのにまっすぐ向き」が選べた年(Ai-ONE TRI-BEAM 2-BALL BLADE CS)

Odyssey Ai-ONE TRI-BEAM 2-BALL BLADE CS

Odyssey / Ai-ONE TRI-BEAM(2025年)

2-BALL BLADE CS

ブレードストレート向き(センターシャフト・フェースバランス)新品定価 ¥49,500

寛容性 ★★☆☆☆ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★★☆☆☆

系列がいちばん散った2025年から、性格の変わった1本を。ブレードなのに、まっすぐ向きです。ふつうブレードはトーハングが大きく、弧を描くストローク向きになりますが、これはシャフトがヘッドの真ん中から生えるセンターシャフトなのでトーハングはフェースバランス。当サイトの採点ではブレード×フェースバランスで寛容性★2・操作性★2となり、どちらの軸でも真ん中に落ちます。点数だけ見ると地味ですが、「小ぶりなヘッドのまま、開閉を抑えたい」という狙いはこの組み合わせでしか満たせません。そこに2ボールの目印が乗るので、構えたときの向きの手がかりも残ります。新品定価はこの年の中央値と同じ水準で、当サイトのDBに中古の実測値はまだ入っていないため、価格タグは定価のみです。流通していないという意味ではありません。長さ34インチ、ロフト3度、初心者向き判定TRUE。

2026年——現行世代。中古相場がまだ存在しない年(Ai-DUAL TRI-BEAM #1)

Odyssey Ai-DUAL TRI-BEAM #1

Odyssey / Ai-DUAL TRI-BEAM(2026年)

#1

ブレードアーク向き目安(クランクホーゼル・ハーフトーハング)新品定価 ¥55,000

寛容性 ★☆☆☆☆ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★★★★★

年表のいちばん右、現行世代の代表です。オデッセイでいちばん歴史の長いピン型で、ブレード×ハーフトーハングは操作性★5——小ぶりなヘッドとフェースの開閉量が、球筋を作りたい人にそのまま効きます。裏返しに寛容性★1で、芯を外したときの許容は8年の中でも最小クラス。この2つは物理的に両立しませんので、どちらを取るかの選択になります。トーハングの値はクランクホーゼルとブレード構造から算出した推定値なので、タグに「目安」と入れてあります。この1本を年表の右端に置いた理由は、2026年の性格そのものを示しているからです——定価は8年でいちばん高く、当サイトのDBに中古の実測値を持つモデルはこの年まだ0本。つまり現行世代には、比べるための中古相場そのものがありません。長さ34インチ、ロフト3度。

5本を横に並べると、年が新しくなるほどコスパ★が下がり、古い年ほど★3が付くという並びになりました。これは当サイトの計算式が中古相場を分母に置いているからで、性能の優劣ではありません。新品で買うつもりの人にとっては、コスパ★1のほうがむしろ本命になります。自分がまっすぐ引くタイプか弧を描くタイプかが分からない場合は、5つの質問に答える診断ツールで当たりを付けてからのほうが早いはずです。

まとめ:年式は「値段の年式」だと思って選ぶ

オデッセイの2019〜2026年を261本ぶん数え直して見えたことを、3点にまとめます。

8年で一方向に動いたのは値段だけでした。定価の中央値は2020年を底に2026年で2.5倍、2021年からは一度も下がっていません。②形の流行は往復しているので、マレットが増えた減ったという話に年式選びの根拠を置かないほうがいい。ただし例外がひとつあって、ハーフマレットは現行世代で0本——中間の形が欲しいなら中古で年をさかのぼることになります。③「新しい年ほど選びやすい」も成り立ちません。2025年の10系列は9つがAi-ONEの枝分かれで、選択肢が広いのではなく仕様が細かいだけでした。

だから狙う年の決め方は、こうなります。形の好みを先に決めて、その形が多い年を年表から拾い、あとは予算で年を絞る。順番を逆にして新しい年から見ていくと、値段だけが上がっていきます。

最後に、私の失敗も1つだけ添えておきます。

私は以前、発売したばかりの最新モデルを気合を入れて新品で買い、勝負のかかったラウンドで投入して、まったく合わずに手放したことがあります。売るころにはそれなりに値下がりしていました。そのとき学んだのは、よほど強い理由がないなら、値がこなれてから自分に合うかを確かめたほうが、私の場合は失敗が少ないということでした。※これは私1人の例で、統計ではありません。

ただし逆のことも起きます。新品でも値下げのタイミングとポイント還元が重なると、実質の支払いが中古と変わらなくなることがありました。ですので「中古のほうがいつも安い」とも言い切れません。年表は目安として使い、最後は自分が払う実質額で比べてください。※これも私1人の例です。

⚠️ 3軸スコアは、ヘッド形状やトーハングから決まる設計上の指標です。実際の打感・構えやすさ・転がりの相性は人によって異なります。候補をしぼり込んだら、最終的にはゴルフショップの試打やフィッティングで、自分の手とストロークで確かめてください。データは遠回りを減らす地図であって、最後の1本を決めるのはあなた自身です。

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