予約サイトを開くと、つい行ったことのないコースを探してしまいます。同じところばかりでは飽きる、という気持ちもありました。ところが自分のラウンド記録を数え直したら、思っていたのとは違う形が出てきました。ラウンドの6割以上は、すでに一度は行ったコースだったのです。そして、パット数がいちばん少なかった日は、どのコースでも「初めて」でも「2回目」でもありませんでした。
この記事でわかること
- 私のラウンドの62.7%は「2回目以降」だった(44コース・118ラウンド)
- 4回以上通った7コースのうち6コースで、通うほどパット数は減っていた
- 最少パットが出た訪問回は7コースすべて4回目以降。1回目と2回目の差ではない
- ただし「初めてのコースは2打損する」とは書けない(年で切ると差が縮み、2025年は逆転する)
- パーオン率は初訪問17.2%・再訪19.7%でほぼ動かず、減ったのはパットだけだった

毎回ちがうコースを予約していませんか(私のラウンドの62.7%は2回目以降でした)
まず前提の共有からです。私が記録している自分のラウンド台帳には121ラウンドぶんの行があります。このうちパット数を書き忘れた3ラウンドを外し、118ラウンド・44コースを対象にしました。期間は2021年8月12日から2026年3月15日までです。
44コースのうち、1回きりで終わったコースが30もある
44コースの内訳は、1回だけ行って終わったコースが30、2回以上行ったコースが14でした。数だけ見ると「あちこち行っている」ように見えます。ところがラウンド数で数えると印象が変わります。118ラウンドのうち74ラウンド、割合にして62.7%が「2回目以降の訪問」でした。
コースの数では初めての場所が多数派なのに、ラウンドの数では再訪が多数派になる。つまり月1ゴルファーは、自分で思っているより同じところに通っているということです。ここが今回の出発点になりました。だとすれば、通った回数がスコアの中身に何か残しているはずだからです。
なぜパット数で見るのか
この台帳にはコース種別の列がありません。18ホールのコースとショートコースが同じ表に並んでいます。そのためスコアをコース間で比べることはできません。再訪の多いコースにショートコースが混ざっていれば、それだけでスコアの平均は下がってしまうからです。
一方でパット数は、同じコースの中でなら比べられます。同じコースなら回るホール数もグリーンの数も同じで、比べる土俵が動きません。だから今回は「コースをまたいだ比較」をやめて、1つのコースの中で、訪問回数に沿ってパット数がどう動いたかだけを見ています。
同じコースを重ねると、パットは減っていました
4回以上通ったコースは7つありました。この7コースについて、訪問回数に対するパット数の傾きを出したのが下の表です。傾きがマイナスなら「通うほどパットが減っている」という意味になります。
| コース | 訪問 | パット傾き/回 | 最少パットが出た訪問回 |
|---|---|---|---|
| 西東京ゴルフ倶楽部 | 19 | -0.17 | 30打(4回目) |
| シーサイドゴルフ木更津 | 18 | -0.02 | 30打(5回目) |
| 熊谷ショートコース(閉鎖) | 9 | -0.73 | 33打(9回目) |
| ムーンレイクゴルフクラブ 鶴舞コース | 8 | -0.70 | 30打(8回目) |
| 総丘カントリー倶楽部 | 7 | -0.21 | 31打(5回目) |
| ミッションヒルズカントリークラブ | 5 | +0.30 | 35打(4回目) |
| 朝霞パブリックゴルフ場 | 5 | -0.40 | 26打(4回目) |
コース名を出していますが、これは私の記録であってコースの評価ではありません。おすすめとして挙げているのではないとだけ先にお断りしておきます(1つはすでに閉鎖しています)。
7コース中6コースで、傾きはマイナスだった
パットの傾きが負、つまり通うほど減っていたコースは7つ中6つでした。例外はミッションヒルズカントリークラブの1つだけで、ここは訪問が5回と少なく、最後の1回が大きく崩れた影響を受けています。数の少ないコースの傾きは1日の出来で符号が変わるので、この表では傾きよりも次の見方のほうを主に使いました。
最少パットが出た訪問回は、7コース全部が4回目以降だった
各コースでいちばんパットが少なかった日が、そのコースの何回目の訪問だったかを並べると、4・4・4・5・5・8・9回目となりました。7コースすべてが4回目以降です。19回通ったコースでも18回通ったコースでも、ベストが出たのは序盤ではありませんでした。
ここから読み取れるのは、「1回目と2回目の差」の話ではないということです。3回目までは目立って動かず、4回目のあたりから記録が変わっている。1度行っただけでは、まだ何も持ち帰れていなかったことになります。
数え方の注意も書いておきます。ここでの訪問回はパット数を記録したラウンドの中で何回目かです。ミッションヒルズカントリークラブだけは2020年12月にパット未記録の訪問が1回あるので、表の「4回目」は実際には5回目にあたります。ずれは遅い方向なので、4回目以降という見方はこのまま使えます。また総丘カントリー倶楽部は31打が5回目と7回目の2度出ており、表には早いほうを載せています。
ただし「初めてだから2打損する」とは書けません
ここまでだけ読むと、初めてのコースは損だという話に見えます。実際、初訪問44ラウンドの平均パットは37.75、再訪74ラウンドは35.70で、差は2.05打ありました。ですが、この数字をそのまま持ち帰らないでください。自分で反証を探したところ、そこまで言い切れないことが分かったからです。
年で切り直すと差は縮み、2025年は逆転する
初訪問が多かった年が、たまたま下手だった時期に偏っているだけではないか。そう考えて年ごとに切り直しました。2023年以降だけなら差は1.92打、2024年以降だけなら0.68打まで縮みます。さらに2025年は初訪問36.1・再訪36.5で、差が逆転していました。
つまり2.05打という差は全期間をならした平均であって、毎回そうなるわけではないということです。次に行く初めてのコースで2打余計に打つ、という読み方はできません。
期間全体では上手くなっていない(だから「年の上達」では説明できない)
逆の疑いもあります。コース内でパットが減ったのは、通ったからではなく年を追って上達しただけではないか。これも確かめました。118ラウンドを暦順に並べてスコアの傾きを取ると+0.065打/ラウンド、つまりわずかに悪化する向きです。期間全体では上達していません。
上達していない期間の中で、コース内のパットだけが減っている。「年で上手くなったから」では説明がつかないという言い方までは、この台帳で持ちこたえます。

乗る率は変わっていないのに、パットだけ減っています
もう1つ潰しておきたい説明があります。再訪でグリーンに乗る率が下がったから、パットが減っただけではないかという疑いです。乗らなければパットは打ちませんから、これはありえる話です。
パーオン率は17.2%から19.7%。ほとんど動いていない
同じ118ラウンドでパーオン率を出すと、初訪問17.2%・再訪19.7%でした。下がるどころか、わずかに上がっています。しかも上がる方向の変化は、本来ならパット数を増やすほうに効きます。乗る回数が増えれば、それだけグリーン上で打つ機会も増えるからです。
実際、同じ台帳を「パット数とスコア」の関係で割った別の集計では、スコアが良い日ほどパット数は増えるという向きが出ています。乗った日ほどグリーンに長くいるからです。その前提を置くと、乗る率がほぼ同じままパットだけ減っている今回の形は、乗り方の変化では説明できないことになります。
パット数を「読み違いの数」として見てみる
ではグリーンで何が変わったのか。ここから先は台帳では確かめられません。私の台帳にはホール単位の内訳がなく、どのパットがどう外れたかの記録が残っていないからです。観測できたのは「4回目以降に最少パットが出た」ところまでで、理由は仮説にとどまります。
そのうえで私の実感を書くと、変わったのは方向ではなく距離感でした。傾きの読み違いは1回目でも起きますが、下りがどれだけ転がるかは、そのグリーンで何度か打ってみないと身につかないように思います。ここは筆者個人の感想(N=1)としてお読みください。
初見のグリーンで効くのは、方向より距離感です
道具の話に橋を架けます。ここから先はパターDBの3軸スコアで説明します。当サイトのパターDBは、全モデルをヘッド形状とトーハング(構えたときにフェースが下を向こうとする度合い)から機械的に採点しています。
3軸スコアの読み方(寛容性と操作性は両立しない)
寛容性はミスへの強さで、ヘッドが大きく、ストローク中のフェース開閉が少ないほど高くなります。マレット×フェースバランスが最大の★5です。操作性はその裏返しで、ブレードほど、トーハングが大きいほど高くなります。この2つは物理的に反対を向いているので、両方★5のパターは存在しません。コスパは中古相場と中古での価値保持を掛けた点で、★1は割高という意味ではなく、新品で買う前提の高価格帯が並びます。
初めてのグリーンで起きているのは、狙った線から外れることより「思ったより転がる/転がらない」のほうです。方向のブレを道具で減らすか、自分で球筋を作る余地を残すか——その両端と真ん中を、下の5本で並べました。年式は2019年以降、中古相場は当サイトが国内の中古ショップ在庫を実測した値です。形はブレード2本・ハーフマレット1本・マレット2本にしてあります。

Odyssey / Triple Track(2020年)
MARXMAN
寛容性 ★★★★★ / コスパ ★★★☆☆ / 操作性 ★☆☆☆☆
今回の5本でいちばん方向を道具に預ける側の1本です。寛容性★5の理由は形と付け根で説明できます——ヘッドはマレットで慣性モーメントが最大、トーハングはフェースバランスなのでストローク中のフェース開閉が最小になります。この組み合わせが採点表の最上段で、芯を外しても向きが変わりにくい設計です。裏返しに操作性は★1で、球筋を作る余地はほとんど残りません。狙いを自分でいじりたい人には窮屈に感じるはずです。ヘッド上の3本線は目線を合わせるための補助で、初めてのグリーンで構えの向きに自信が持てない場面と相性がよい発想です。コスパ★3は今回の5本で最上位——中古相場が値ごなれしていて、中古での価値保持が中位であることの掛け合わせです。長さは34インチ、ロフト3度、DB上の初心者向き判定はTRUE。中古の状態は個体ごとに確認してください。

PING / PLD Milled(2022年)
DS 72
寛容性 ★★★★☆ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★★☆☆☆
1本目から1段だけ操作性側へ寄せた位置です。寛容性★4はハーフマレットという形から来ます——トーハングはフェースバランスで開閉は最小のままですが、ヘッドがマレットより小さいぶん慣性モーメントで1段譲る、というのが採点表の読み方です。操作性★2もその分だけ上がります。「大きいヘッドは安心だが、構えたときの見た目が重い」と感じる人の落としどころがこのクラスで、当サイトのDBではハーフマレット自体が近年少数派になっています。コスパ★1は割高という意味ではありません——削り出しの上位ラインで新品前提の価格帯にあり、中古での価値保持が低めに判定されている、という機械的な結果です。長さは34インチ、ロフト3度、DB上の初心者向き判定はTRUE。

Odyssey / Ten(2019年)
Ten S
寛容性 ★★★☆☆ / コスパ ★★☆☆☆ / 操作性 ★★★☆☆
5本のちょうど真ん中、寛容性と操作性が同じ★3で並ぶ唯一の位置です。ヘッドはマレットで慣性モーメントを稼ぎますが、トーハングはフェースバランスではなくハーフ、ネックはショートスラント(シャフトが斜めに刺さる形)なので、ストローク中にフェースが素直に開閉します。マレットなのにアーク寄りという組み合わせで、★5から2段下がるのはここです。引く動きが弧を描く人が大きいヘッドを使いたい場合、フェースバランスのマレットより自然に振れることがあります。コスパ★2は中古相場と価値保持の掛け合わせ。長さは34インチ、ロフト3度、DB上の初心者向き判定はTRUE。中古相場は全ランクの完品を対象にした中央値なので、上位ランクだけを狙うと表示より上がります。

PING / PLD Milled(2024年)
Anser Gunmetal
寛容性 ★☆☆☆☆ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★★★★☆
ここから方向を自分で作る側に入ります。操作性★4の理由は、ブレードにクォータートーハングという組み合わせです。ヘッドが小さく、ストローク中にフェースがわずかに開いて閉じるので、球の出だしを自分の手で調整できます。裏返しに寛容性は★1——芯を外したときに向きが変わりやすく、ミスは打った本人に返ってきます。初めてのグリーンで頼り切る種類の道具ではありませんが、距離感を自分の感覚で作りたい人にとっては、そのほうが情報が返ってくるという選び方も成立します。長さは34インチ、ロフト3度、DB上の初心者向き判定はFALSE。コスパ★1は削り出しの上位ラインゆえの機械的な結果です。

Odyssey / DFX BY ODYSSEY(2025年)
#1W CH
寛容性 ★☆☆☆☆ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★★★★★
今回の並びでいちばん操作性側の端にあたる1本です。操作性★5はブレード×ハーフトーハング——ヘッドが小さく、トーハングが1段大きいぶんフェースの開閉幅も広がるので、採点表では最上段になります。前の1本より、球筋を作る自由度はさらに上がります。当然寛容性は★1で、方向のミスを道具が助ける設計ではありません。この5本は上から順に、道具に方向を預ける側から自分で作る側へ1段ずつ移動しています。自分がどのあたりで気持ちよく打てるかを決めるための並びだと思ってください。長さは34インチ、ロフト3度、DB上の初心者向き判定はFALSE。このモデルは当サイトの実測で中古相場が取れていないため、新品定価だけを載せています。
スコアは設計上の指標です。最後は自分の手で確かめてください
⚠️ 3軸スコアはヘッド形状とトーハング、そして中古相場から機械的に決まる設計上の指標です。打感やヘッドの見え方、構えたときの安心感は人それぞれで、点数では表せません。候補を2〜3本まで絞ったら、最終的には試打やフィッティングで自分の手で確かめてから決めてください。ここで並べているのは、その手前で候補を減らすための物差しです。
まとめ:次の1回を「2回目のコース」にしてみる
自分の118ラウンドを訪問回数で数え直して残ったのは、次の3つでした。
- ラウンドの62.7%はすでに2回目以降だった。思っているより同じところに通っている
- 4回以上通った7コースのうち6コースでパットは減り、最少パットは7コース全部が4回目以降に出た
- ただし「初訪問は2打損」とは書けない。年で切ると差は縮み、2025年は逆転した
この結果から私が変えたのは、予約サイトでの探し方でした。新しいコースを開拓する日は残しつつ、「一度行ったところにもう一度行く」枠を意識して確保するようにしています。3回目までは変化が見えないので、2回目で判断を打ち切らないことも決めました。
回数を増やすこと自体が難しいという方には、ショートコースで訪問回数を稼ぐやり方もあります。1ラウンドの負担が軽く、同じグリーンに何度も立てるからです。
まずは次の1回を、初めての場所ではなく2回目以降のコースで取ってみてください。同じグリーンに4回立つころに、何か変わっているかもしれません。
予約サイトによって載っているコースも料金プランも違います。同じコースの空きが見つからないときは、もう一方も見てみてください。
ベストスコア86、アベレージ100のアマチュアゴルファー。
身長177cm、体重78kg前後の中肉中背40代ゴルファーです。
2020年にゴルフ開始。
2022年から本格的に練習をするようになったがなかなか上達せずに120前後から変わらず。
試行錯誤しながら、少しずつ上達中。
関東のゴルフ場がメインの月1~2ゴルファーです。




