1年前のレッスンノートの指摘が11か月半後のシミュレーター20球に数字として出ていたことを実測した記事のサムネイル。インドア練習場のカウンターに置かれたノートを背景に、タイトルとキャッチコピーを配置

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1年前に先生が書いた1行が、いま数字で出ていました|レッスンノートとシミュレーター20球を突き合わせた話

引き出しの奥から、1年前のレッスンのノートが出てきました。2025年8月31日の日付で、冒頭に赤いペンで1行だけ書いてあります。「2と3の間で腕が過度にインになりやすい → 腕の上げ方に注意!」。当時の私は、この1行が何を言っているのかよく分かっていませんでした。それから11か月半あと、インドアのシミュレーターで同じウェッジを20球打ったところ、画面の数字がその1行と同じことを言っていました。

この記事でわかること

  • 1年前のレッスンノートの赤字は「腕が過度にインになりやすい」の1行だった
  • 11か月半あとに50度を20球打つと、クラブパスは4.5〜8.6度で、マイナス側の球が1球も無かった
  • シミュレーターのモードを4つ切り替えても、この値はほとんど動かなかった
  • ただし数字は「だから悪い」とは言っていない。曲がりを決めるのはパスそのものではなかった
  • レッスンノートは「去年の記録」ではなく、いまの数字を読むための手引きとして使えた

レッスンで言われたことの意味が、1年経っても分かっていませんでした

レッスンに通ったことがある方なら、心当たりがあるかもしれません。その場では「なるほど」と思ってノートに書く。家に帰る。次の練習では、書いたことのうち1つか2つしか思い出せない。半年もすると、ノートは引き出しの奥に沈みます。

ノートは残っているのに、中身は身についていない

私の場合もそうでした。レッスンそのものが悪かったという話ではありません。言われたことの意味が、当時の自分には分からなかったというだけです。「腕の上げ方に注意」と書いてあっても、上げ方の何が問題なのか、自分の体で起きていることと結びつきませんでした。だから直しようがなく、そのまま日が過ぎました。

数字が読めるようになって、やっと読み返せた

状況が変わったのは、インドアの練習場でシミュレーターの数字を見るようになってからです。1球ごとにヘッドの軌道やフェースの向きが表示されます。最初はただの数字の羅列でしたが、意味が分かってくると、そのうちの1つが1年前のノートと同じことを言っていると気づきました。

レッスンに通う意味そのものについては別の記事で書いていますので、そちらもあわせてどうぞ。ここでは「1回のレッスンで受けた指摘を、1年後に自分で検証した記録」だけを書きます。

1年前のノートに、赤字で1行だけ書いてありました

まず、そのノートの中身から書きます。2025年8月31日、当時通っていたインドアのレッスンで受けた指摘です。

5項目のうち、冒頭だけが赤字だった

ノートは番号つきの5項目で、構えからトップ、切り返しまでの順に並んでいます。その5項目の上に、赤いペンで1行だけ書き足してありました。

⚠️ 2と3の間で腕が過度にインになりやすい → 腕の上げ方に注意!

2番は「横方向。フェースはどちらかというとシャット。手元が右足付近まで」、3番は「上に手を上げる」。つまりテークバックの横の動きから、腕を上げる動きに移る途中で、腕が体の内側に入りやすい、という指摘です。3番の横にも赤字で「右に入りすぎない様、真上に近い斜めの上!」と書き足されていました。

そのときは「腕の上げ方」の意味が分からなかった

正直に書くと、当時の私はこの赤字を「上げ方が雑だ」くらいの注意として受け取っていました。腕が内側に入ると何が起きるのか、それが球のどこに出るのかを聞き返さないまま、次の項目のメモに移っています。ノートを見返すと、赤字の下に「まずは、ハーフスイングなどで反復」とも書いてあります。指示としてはこれ以上ないくらい具体的でした。受け取る側の準備ができていなかった、というだけです。

いまの自分のやり方は、ノートと逆になっています

ここが後で効いてきます。私はその後、自分なりにスイングを組み直しました。いまはテークバックはまっすぐ引き、腕は肩より上に上げないという考え方でやっています。

ノートの3番は「上に手を上げる」でした。狙いはどちらも「腕が内側に入るのを防ぐ」で同じなのですが、やっている動作の向きは逆です。ノートは腕を縦に上げることで防ぐ、いまの私は横に引いて高さを抑えることで防ぐ。どちらが正しいのかは、私には判定できません。ここでは逆になっているという事実だけを書いておきます。

なお、指導を受けていた施設そのものについては別記事にまとめています。この記事では施設の良し悪しや料金には触れません。

11か月半あとに、同じ番手を20球打って測りました

2026年8月13日、いま通っているゴルフネクスト24(機械はOK ON GOLF)で、50度のウェッジだけを20球打ちました。もともとは別の目的の計測でしたが、そこで出た1つの値が、ノートの赤字と重なりました。

測り方を先に書いておきます

  • 日時・場所:2026年8月13日/ゴルフネクスト24(OK ON GOLF)
  • クラブ:50度ウェッジ1本のみ/球は施設のレンジボール
  • 球数:1モードあたり5球、4モードで合計20球
  • 打った順:プロ → ツアープロ → アマチュア → ビギナー
  • ⚠️ シミュレーター側の番手設定は「PW」のままでした(実際に打ったのは50度)。この影響は確認できていません

20球は多い数ではありません。ですのでこの記事では「私のこの日の20球では」以上のことは言いません。

クラブパスは20球すべてプラス側でした

見てほしいのはクラブパスという値です。インパクトの瞬間に、ヘッドがターゲットラインに対してどちら向きに進んでいたかを表す角度で、プラスが内側から外へ抜ける方向、いわゆるインサイドアウトです。

この日の20球は4.5度から8.6度の範囲に収まり、マイナス側の球は1球もありませんでした。フェースの向きのほうも、20球中19球がプラス側でした。

1球も外れていない、というのがこの数字の意味だと思っています。たまたま調子が悪かった日の1球なら、次の球では逆に出るはずです。20球続けて同じ側に出るのであれば、それはミスではなく癖ということになります。1年前に先生がノートの冒頭に赤字で書いたのは、この癖のことでした。

50度を20球打ったときのクラブパスの最小・最大と、プラス側とマイナス側の球数を並べた表
20球すべてがプラス側で、マイナス側は1球もありませんでした

モードを変えても、この値は動きませんでした

もう1つ確かめたことがあります。OK ON GOLFにはツアープロ/プロ/アマチュア/ビギナーという4段階のモードがあり、切り替えると画面に出る飛距離が変わります。ではクラブパスも、機械の設定で作られた数字なのでしょうか。

4モードそれぞれの5球平均は6.1/6.2/6.6/6.6でした。幅は0.5度で、ほとんど動いていません。飛距離の側は設定で動くのに、クラブパスは動かないということです。設定で作られた数字ではなく、打っている本人の側から出ている数字だと読めます。

飛距離のほうが設定でどれくらい動いたかは、同じ20球を別の角度から扱った記事で書いています。この記事ではモードの話はここまでにします。

測った場所については、こちらにまとめてあります。

では「悪い癖」だったのか——数字はそう言っていませんでした

ここまで読むと「インサイドアウトが6度も出ているのだから直すべきだ」という話になりそうです。ところが、同じ日のデータを最後まで見ると、そうとも言えませんでした。

クラブパス・フェース角・フェースとパスの差の3語が、それぞれ何を表し何を決めるのかを整理した表
曲がりを決めるのは、パスでもフェースでもなく、その2つの差でした

曲がりを決めるのは、パスではなく「フェースとパスの差」

球がどちらにどれだけ曲がるかを決めるのは、クラブパス単体ではありません。フェースの向きがパスに対してどれだけずれているかのほうです。この日の4モードの平均を並べると、こうなりました。

モード クラブパス フェース角 フェース − パス
ツアープロ 6.1 2.3 −3.8
プロ 6.2 1.9 −4.3
アマチュア 6.6 2.7 −3.9
ビギナー 6.6 2.4 −4.2

差が4モードとも−4度前後で揃っています。マイナスはフェースがパスより閉じている側で、球でいえばドロー方向です。バラバラに曲がっているのではなく、同じ方向に同じくらい曲がっている、という並び方でした。

ピンからのズレは、平均3.0〜4.6ヤードでした

結果の側も見ておきます。この機械はショットごとにピンからどれだけ外れたかを表示します。4モードの平均は3.0〜4.6ヤードでした。100ヤード前後のショットとしては、私の腕前では悪い数字ではありません。

つまりこの番手のこの日に関しては、6度のインサイドアウトは機能していたということになります。「インに入るのは悪いこと」と決めつけて直しにいっていたら、うまくいっていた部分を壊していたかもしれません。1年前の指摘は「腕の上げ方」という原因の側の話で、クラブパスはインパクトの一点の結果です。同じ癖の話ではありますが、同じ値ではありません。

ここで言えるのは、平均までです

正直に線を引いておきます。上の表は4モードの平均どうしを並べたものです。20球を1球ずつ見ていったときにどうだったかまでは、私が確認済みとして持っている記録には入っていません。ですので「20球すべてが同じように曲がっていた」とは、この記事では書きません。書けるのは「平均では4モードとも揃っていた」までです。

それから、測ったのは50度だけです。ドライバーや中間アイアンでも同じ数字が出る、とは言えません。長い番手ほど腕の動きの誤差は大きく出るはずですが、それは測っていないので推測にとどめます。

ちなみに、この続き(腕の上げ方を実際に変えてみる検証)は、いまは止めています。ノートの3番と4番はどちらも右肩と右手首を直接使う項目で、私はその2か所を痛めていました。過去に2回、無理を通して体を壊しているので、今回は待つことにしました。

まとめ:レッスンノートは「去年の記録」ではなく「いまの説明書」でした

結果として、1年前のノートは過去の記録ではなく、いまの自分の数字を読むための手引きになりました。順番が逆だったのだと思います。私に足りなかったのは新しいアドバイスではなく、もらったアドバイスの意味が分かるだけの材料でした。その材料が、1球ごとに数字が出る環境だったというだけの話です。

もし同じように「習ったけれど身につかなかった」ノートが手元にあるなら、捨てる前に一度だけ試す価値があると思っています。やることは多くありません。

  • ノートの指摘を1つだけ選ぶ(複数を同時に追いかけない)
  • その指摘がどの数値に出るはずかを先に決めておく(私の場合はクラブパスでした)
  • 同じ番手を続けて打って、その1つの数値だけを見る
  • 出ていたら「癖」、出ていなければ「そのときの話」と切り分ける

そして、出ていたとしてもそのまま直しにいかないこと。私の場合は、出ていたけれど結果は悪くありませんでした。数字は癖を映しますが、その癖の良し悪しまでは決めてくれません。そこから先は、自分の球を見て決める話になります。

1球ごとの弾道データが出る環境は、いまは街なかのインドア練習場でも珍しくなくなりました。手元のノートを読み返す材料としてなら、まずは体験で1回測ってみるだけでも足ります。

数字を手がかりにスイングを組み直した話は、こちらにも書いています。

-月1上達論