2019年のオデッセイパター全37本をヘッドとネックで選び直す記事のサムネイル。中古ショップの壁掛けラックを背景に、タイトルとキャッチコピーを配置

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2019年 Odysseyパター全モデルまとめ|Stroke Lab元年の37本を「ヘッド×ネック」で選び直す

中古ショップの棚に、同じ「SEVEN」が並んでいたことはないでしょうか。値札はどれも似たような額。持ち上げてみると、違うのはネックの形だけです。シャフトがヘッドの手前で2回折れているもの、少し斜めに刺さっているもの、真ん中から生えているもの。店員さんに聞いても「構えやすいのを選べばいいと思いますよ」と返ってきて、余計に分からなくなる——2019年のオデッセイは、そういう買い方をさせる年でした。この記事では、2019年に出たオデッセイのパターを当サイトのDBから全件洗い出し、あの接尾辞が何を意味していたのかを機械集計で確かめます。

この記事でわかること

  • 2019年は Stroke Lab が登場した年で、当サイトが推薦を2019年以降で区切っている理由そのもの
  • モデル名の末尾に付く「S」「CS」「FLOW」は、当DBの37本ではネック形状ときれいに対応していた
  • つまり2019年は「ヘッドを決めてから、ネックを決める」年だった
  • 2019年 全37モデルの早見表(形状・ネック・トーハング・3軸スコア・価格)
  • 7年落ちの中古で本当に効いてくるのは、値段ではなく状態だという実測結果
2019年オデッセイのラインナップ地図。Stroke Lab 26本・EXO 7本・Ten 2本・Stroke Lab Black 2本の4シリーズを本数の大小が分かるブロックで並べ、それぞれの下にマレット・ハーフマレット・ブレードの内訳を添えた図解
2019年は4シリーズ37本。数のうえではほぼ Stroke Lab の年だった

2019年は、オデッセイが「シャフト」で変えた年

当サイトのパターDBで brand=Odyssey かつ発売年2019 を抽出すると、37本が並びます。シリーズの内訳はStroke Lab が26本・EXO が7本・Ten が2本・Stroke Lab Black が2本。数のうえでは、この年はほぼ Stroke Lab の年でした。

Stroke Lab が何を変えたかというと、ヘッドではなくシャフトです。DBのシリーズ情報を見ると、カーボンとスチールを組み合わせた複合シャフトで、シャフト側で軽くした重量をヘッドとグリップ側に回す設計になっています。形を変えずに、振り子の重さの置き場所を変えたという理解で大きく外れません。

この年が当サイトにとって特別なのは、推薦するモデルを2019年以降に区切っている、その区切り線がここだからです。2018年以前のモデルはインサートの劣化リスクと技術世代の違いがあるため、DBには残していますがおすすめの対象からは外しています。つまり2019年は、当サイトが推薦できるいちばん古い年ということになります。

もうひとつ、この年にはEXOという上位ラインがありました。ホーゼル(ネックの根元)を無くしてヘッドの重量配分を最適化し、ステンレスとアルミとタングステンを組み合わせたシリーズです。DB上の新品定価はStroke Lab系より一段上に置かれていました。

無印・S・CS・FLOW——2019年の接尾辞は、ネックの名前だった

ここからがこの記事の本題です。2019年のモデル名を眺めると、同じヘッド名に「S」「CS」「FLOW」が付いたものと、何も付かないものが混ざっています。SEVEN と SEVEN S と SEVEN CS、V-LINE と V-LINE S と V-LINE CS、といった具合です。

この接尾辞が何なのかを、37本すべてのネック形状と突き合わせてみました。結果が下の表です。これは「そういうルールだ」とメーカーが公表しているものではなく、当DBの37本を数えたらこうなっていた、という実測である点は先に断っておきます。

接尾辞 本数 当てはまったネック形状 寛容性の平均 操作性の平均
(無印) 20本 ダブルベンド 17/20 4.25 1.65
S 9本 ショートスラント 9/9 3.67 2.33
CS 6本 センターシャフト 6/6 4.17 1.50
FLOW 2本 ショートスラント 2/2 2.50 3.50

S・CS・FLOW は、1本の例外もなく同じネック形状に着地しました。無印も20本中17本がダブルベンドです。つまり2019年のモデル名は、ヘッド名+ネックの記号という読み方ができるということになります。棚の SEVEN が3本並んで見えたのは、ヘッドが3種類あったのではなく、同じヘッドに3種類のネックが用意されていたからでした。

ネックの形はストロークの相性の目安になります。ダブルベンドとセンターシャフトはまっすぐ引いてまっすぐ出すタイプ、ショートスラントは弧を描くタイプに寄る、というのが一般的な考え方です。あくまで目安ですが、接尾辞がネックを指しているなら、記号を見ただけで自分の軌道に合うかどうかの当たりが付けられることになります。

2019年オデッセイの接尾辞とネック形状の対応図。左に「無印=ダブルベンド」「S=ショートスラント」「CS=センターシャフト」「FLOW=ショートスラント」の4行を並べ、右にそれぞれのネックの形を線画で示し、まっすぐ引くタイプと弧を描くタイプのどちらに寄るかを矢印で示した図解
末尾の記号はネックの名前だった。S・CS・FLOWは1本の例外もなく対応していた

例外は3本だけ——ONE・THREE・NINE

無印の20本のうち、ダブルベンドではなかったのは3本です。ONE・THREE・NINE の3本で、いずれもプラマーネック——ブレード系で昔からある、L字に折れた細いネックでした。この3本はもともとクラシックな形を名前ごと引き継いでいる系統なので、ダブルベンドの側に入らないのは筋が通っています。

表の数字をもう一度見てください。寛容性の平均は無印がいちばん高く、操作性の平均は FLOW がいちばん高い。これは偶然ではありません。当サイトの寛容性と操作性はヘッド形状とトーハングの組み合わせだけから決定的に決まるので、ネックが変われば数字も動きます。接尾辞が変わると点数が変わるのは、接尾辞がネックを変えているからです。

同じヘッドがネック違いで並ぶ——11系統・30本

接尾辞を外して「ヘッド系統」でまとめ直すと、2019年の37本は18系統になります。そのうち11系統・30本が、2つ以上のネック違いを持っていました。数のうえではこの年の8割が「ネック違いの兄弟」で構成されていることになります。

いちばん兄弟が多いのは SEVEN・TEN・MARXMAN の3系統で、それぞれ4本ずつ。下に代表的な系統を並べます。

ヘッド系統 無印 S CS FLOW
SEVEN SEVEN SEVEN S SEVEN CS(Stroke Lab / EXO の2本)
TEN Ten(2本) Ten S TEN CS
V-LINE V-LINE V-LINE S V-LINE CS
DOUBLE WIDE Double Wide DOUBLE WIDE CS DOUBLE WIDE FLOW
MARXMAN MARXMAN(Stroke Lab / EXO の2本) MARXMAN S(同2本)
2M 2M 2M CS
TUTTLE TUTTLE TUTTLE FLOW

この構造が分かると、2019年の中古棚での探し方が変わります。まずヘッド名を決めて、そのあとに自分のストロークに合う接尾辞を選ぶ。逆に言えば、気に入ったヘッドが見つかったのに構えた感じが合わない、というときは、同じ名前の別の接尾辞を探せばいいということでもあります。ネック形状そのものの話と、センターシャフトという選択肢については、それぞれ専用の記事があります。

形状で絞る——マレット26・ハーフマレット6・ブレード5

ネックの前に、まずヘッドの大きさで絞りたい人も多いと思います。2019年の形状の内訳はマレット26本・ハーフマレット6本・ブレード5本7割がマレットで、大きなヘッドに寄った年でした。

トーハング(フェースの垂れ方)はフェースバランス23本・クォーター9本・ハーフ3本・フル2本で4種類が揃っています。寛容性も操作性も★1から★5まで全部の段が埋まっているので、この年だけで自分の軸を決めきることは可能です。

ひとつ数字を挙げておくと、DB上で初心者向きと判定されたモデルは37本中25本=68%でした。これは2019年から2026年までの8年で最も高い比率です。大きめのヘッドとフェースバランスが多い年ほどこの比率は上がるので、「やさしさで選ぶ」なら2019年は分の良い年だと言えます。

私はマレットが得意ではありません(個人の感想)

ここで私の話を少しだけ。私自身は、マレットタイプがあまり得意ではありません。ヘッドが大きく作り込まれたものは、構えたときに情報が多すぎるように感じてしまいます。一方で、見た目はマレットに近くても振った感じがブレードに近いものなら違和感なく使えました。

※これは私1人の感覚で、統計ではありません。判断の主役は下の早見表とスコアのほうに置いてください。ただ、マレットが7割を占める年だからこそ、「大きいほうがやさしい」を鵜呑みにせず、構えたときの感じで最後は決めたほうがいいとは思っています。形状ごとの選び方は個別の記事にまとめてあります。

2019年の代表5本——寛容性★5から★1まで1段ずつ

ここからは、2019年の中から代表を5本選びます。寛容性★5から★1まで1段ずつ下りる並びにしてあるので、上から順に見ていくと「ミスへの強さ」と「打ち分けやすさ」がどこで入れ替わるのかが分かるはずです。形状はマレット2本・ハーフマレット1本・ブレード2本で、ヘッド系統も全部別にしてあります。

寛容性★5の上限——黒一色の大型マレット(Stroke Lab Black BIRD OF PREY)

Odyssey Stroke Lab Black BIRD OF PREY

Odyssey / Stroke Lab Black(2019年)

BIRD OF PREY

マレットまっすぐ向き(フェースバランス)新品定価 ¥28,600中古相場 ¥15,880

寛容性 ★★★★★ / コスパ ★★☆☆☆ / 操作性 ★☆☆☆☆

この5本でいちばんミスに強い1本です。寛容性★5の理由は形と付け根だけで説明が付きます——ヘッドはマレットで慣性モーメントを稼げるうえ、トーハングはフェースバランス、ネックはダブルベンドでシャフトがヘッドの手前に降りるため、ストローク中のフェースの開閉が最小になります。当サイトの採点ではこの組み合わせが満点です。裏返しに操作性は★1で、意図的に球筋を作りたい人には向きません。名前のとおり猛禽の翼のような大きな形で、上から見たときにヘッドの外側にラインの手がかりがあるのがこのモデルの持ち味です。Stroke Lab Black はオールブラック仕上げのラインで、この年はまだ2本しかありませんでした(翌2020年の主役になります)。DB上の初心者向き判定はTRUE、長さは34インチ、ロフト3度。中古相場は当サイトが国内の中古ショップ在庫を実測した値ですが、状態ランクは中〜下位が中心なので、購入時は必ず個体ごとに状態を確認してください。

「マレットは大きすぎる」人の受け皿(Stroke Lab SEVEN)

Odyssey Stroke Lab SEVEN

Odyssey / Stroke Lab(2019年)

SEVEN

ハーフマレットまっすぐ向き(フェースバランス)新品定価 ¥34,560中古相場 ¥13,135

寛容性 ★★★★☆ / コスパ ★★★☆☆ / 操作性 ★★☆☆☆

1本目から寛容性が1段だけ下りて★4になります。下りた理由は明快で、ヘッドがマレットからハーフマレットに変わったから。トーハングもネックも1本目と同じフェースバランス/ダブルベンドなので、差はヘッドの大きさだけです。当サイトの採点表では、ハーフマレット×フェースバランスは★4と決まっています。ここが「大きいヘッドはミスに強いが、構えたときに視界がうるさい」と感じる人の受け皿になります。SEVEN は2019年でいちばん兄弟が多い系統のひとつで、この無印のほかに S(ショートスラント)と CS(センターシャフト)が用意されていました。同じ顔のまま軌道に合わせられる、この年らしい1本です。DB上の初心者向き判定はTRUE、長さは34インチ、ロフト3度。中古相場は当サイトの実測ですが、在庫の状態ランクは中〜下位が中心です。

寛容性も操作性も真ん中——「S」の実例(Stroke Lab R-Ball S)

Odyssey Stroke Lab R-Ball S

Odyssey / Stroke Lab(2019年)

R-Ball S

マレットややアーク向き(ハーフトーハング)中古相場 ¥12,880

寛容性 ★★★☆☆ / コスパ — / 操作性 ★★★☆☆

寛容性★3・操作性★3と、どちらも真ん中で揃う、この年の中庸機です。コスパが「—」なのは、この1本が私自身の道具だからで、当サイトでは自分の道具に自分で点を付けないよう、中古価値の評価とコスパ★を空欄にしています。ヘッドはマレットなのに寛容性が★3で止まっているのは、末尾の「S」=ショートスラントネックでトーハングがハーフに変わっているから。フェースが垂れるぶんストローク中に開閉が入り、そのかわり操作性が上がります。接尾辞がスコアを動かしている、いちばん分かりやすい実例がこのカードです。無印の R-Ball はマレット×フェースバランスで寛容性★5なので、同じヘッドで「S」を選ぶか無印を選ぶかで、性格が正反対になることになります。R-Ball という名前のとおり、上から見ると◯のマークが目印になるヘッドです。DB上の初心者向き判定はFALSE(弧を描くストロークが前提のため)、長さは34インチ、ロフト3度。新品定価はDBに登録がないため表示していません。中古相場は当サイトの実測で、上位ランクの完品は在庫に無く、全ランクの完品から出した中央値です。

※このモデルについては私の実体験があるので、参考までに添えておきます。私はこの R-Ball S を中古で買いました。選び方は、中古コーナーの棚から気になった数本を持ち出して1本につき5球ずつ同じラインを転がし、勝ち残りを決めるという自己流の「トーナメント」。そこで勝ち残ったのがこの1本でした。使ってみて感じたのは、グリップがかなり太くて独特だということ。最初は違和感がありましたが、慣れれば問題ありませんでした。上から見ると形は独特ですが、◯のマークのおかげで狙う方向は合わせやすかったです。※あくまで私1人の感想で、統計ではありません。

まっすぐ引きたいブレード派へ(Stroke Lab Double Wide)

Odyssey Stroke Lab Double Wide

Odyssey / Stroke Lab(2019年)

Double Wide

ブレードまっすぐ向き(フェースバランス)中古相場 ¥14,880

寛容性 ★★☆☆☆ / コスパ ★★★☆☆ / 操作性 ★★☆☆☆

ここで形状がブレードに切り替わります。寛容性★2はブレード×フェースバランスの上限で、当サイトの採点表ではブレードはどう組み合わせても★2までしか上がりません。ヘッドが小さいぶん慣性モーメントを稼げないためです。ただしネックはダブルベンドでトーハングはフェースバランスなので、ブレードでありながらフェースの開閉は最小という、少し珍しい性格を持っています。「小ぶりなヘッドが好きだが、まっすぐ引いてまっすぐ出したい」という人が行き着く場所です。トップライン側が二段に広がった形で、そこが名前の由来になっています。この系統には CS(センターシャフト)と FLOW(ショートスラント)の兄弟もいるので、同じ顔で軌道だけ替えることもできます。DB上の初心者向き判定はTRUE、長さは34インチ、ロフト3度。新品定価はDBに登録がないため表示していません。中古相場は当サイトの実測で、状態ランクは中〜下位が中心です。

操作性★5の対極——球筋を自分で作る(Stroke Lab THREE)

Odyssey Stroke Lab THREE

Odyssey / Stroke Lab(2019年)

THREE

ブレードアーク向き(フルトーハング)新品定価 ¥34,560中古相場 ¥10,895

寛容性 ★☆☆☆☆ / コスパ ★★★☆☆ / 操作性 ★★★★★

1本目のちょうど反対側です。操作性★5・寛容性★1で、当サイトの採点ではこの2つが両方★5になるモデルは存在しません——ミスへの強さと打ち分けやすさは物理的に両立しないからです。理由はブレード×フルトーハングという組み合わせで、フェースが最も大きく垂れるぶんストローク中に自然な開閉が入ります。ネックは上で触れた例外3本のひとつ、プラマーネック。無印なのにダブルベンドではない、クラシックな細いネックです。フックラインもスライスラインも自分の手で作りにいきたい人、ブレードの直線的な顔が好きな人はここに来ます。逆にまっすぐ引くタイプの人が選ぶと、ミスがそのまま方向に出ます。DB上の初心者向き判定はFALSE、長さは34インチ、ロフト3度。中古相場は当サイトの実測で、この5本ではいちばん低い位置にありますが、状態ランクは中〜下位が中心です。

この5本で、寛容性★5→★4→★3→★2→★1が1段も欠けずに並びました。操作性は逆に★1→★2→★3→★2→★5と動きます。上から下へ行くほどミスに強くなくなり、そのかわり打ち分けられるようになる——2019年の37本は、この1本の軸の上にほぼ全部が乗っています。

7年落ちを買うときに見るのは、値段ではなく状態

ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。2019年の37本について中古ショップの在庫を機械で調べたところ、上位ランク(AB以上)の完品が在庫にあったモデルは、1本もありませんでした。在庫そのものは各モデルに数本から十数本あり、品薄ではありません。並んでいるのはCランク・Dランクが中心です。

これは「流通が少ない」のとは別の話です。発売から7年が経ち、きれいな個体から先に棚を出ていった後の状態だと考えるのが自然でしょう。当サイトが表に載せている中古の額も、美品の相場ではなく、状態を問わない完品から出した中央値です。数字を見るときは、その前提で読んでください。

もうひとつ、この年は価格が選択の根拠になりません。DB上の中古価値の評価は、値の付いた33本のうち評価が入る31本がすべて同じ「中」の1階級に潰れており(残る2本は私の所有機なので評価を付けていません)、コスパの点数も★3が27本で大半を占めます(★2が4本・★1が4本・所有機の2本は「—」)。寛容性★5の大型マレットも、操作性★5のブレードも、中古の棚ではほぼ同じ水準に並んでいるということです。どれを買っても出費が変わらないのなら、迷う軸を値札に置いても答えは出ません。

コスパ★についても一言だけ。この指標は中古の実勢と中古価値の評価から機械的に決まるもので、★1は「割高」という意味ではありません。この年の場合は特に、価格そのものに差が無い以上、モデルの優劣を表しているとは考えないでください。スコアの定義は別ページで公開しています。なお早見表のコスパ欄が「—」の2本(R-Ball S/White Hot Pro 2.0 Black #7 OS)は、どちらも私自身の道具です。自分の道具に自分でコスパ★を付けると推薦になってしまうので、この2本だけ中古価値の評価とコスパ★を空欄にしています。

私が中古の個体を見るときの順番(個人の感想)

私が中古のパターを見るときは、順番を決めています。まずフェース面。打痕やインサートの荒れは、打感と初速にそのまま出ます。ソールの擦れは後回しでかまいません——地面に当たる場所なので転がりには関わらないからです。見た目の傷に引っ張られて肝心のフェースを見落とすほうが、あとで効いてきます。

次にシャフトの長さ。私は34インチでないと選びません。この記事の37本はDB上すべて34インチなので、2019年に関してはここでつまずく心配は少ないほうです。

ヘッドカバーは期待しないこと。後から買うと意外と高くつきますし、年代物のカバーはひび割れていることも多いので、付いていればラッキーくらいに考えたほうが探しやすくなります。フリマアプリで買うなら、出品者がショップか個人か・写真の枚数・説明文の日本語・過去の評価まで見て、偽物のリスクを先に潰しておくのが先決です。

※あくまで私個人の基準で、統計ではありません。ただ2019年に関しては「価格差より状態ランクの差のほうが後悔に効く」——今回の実測を見るかぎり、そう言ってよさそうです。Stroke Lab 世代がいま買う価値のある選択肢なのかは、別記事で正面から扱っています。

私が初めて手にしたパターも、この年の表に載っています

余談ですが、下の早見表にある White Hot Pro 2.0 Black #7 OS は、私がゴルフを始めた頃に初めて自分で手にしたパターです。中古のクラブセットの一部として付いてきたもので、ヘッドカバーはありませんでした。角型のヘッドで、上から見るとかさばる印象。特にこだわりがあって選んだわけではなく、そのまま2021〜22年ごろまで使い、いまは後輩に譲っています。当時の私は、この記事に書いたようなネックの話をまったく知りませんでした。※これも私1人の話です。

中古の欄が「—」になっている11本について

下の早見表で中古欄が「—」になっているのは11本です。理由は2種類あり、混ぜないように書いておきます。

  • そもそも中古の値を持っていない4本(EXO の MARXMAN/MARXMAN S/2-BALL S/SEVEN MINI S)。在庫を調べた結果、中央値を出すのに必要な件数に届かなかったモデルです。「売っていない」という意味ではありません。
  • 値は持っているが、当サイトの基準に合う出どころではない7本(Ten 2本/White Hot Pro 2.0 Black #7 OS/2-BALL FANG S/SEVEN CS 2本/TEN CS)。メーカーの公式アーカイブなど、当サイトが読者に約束している「国内の中古ショップの中央値」とは別の出どころから来た値なので、表には出していません。

どちらも「値を作らずに空欄にする」という判断です。数字が入っていないことにも情報がある——そう読んでいただければと思います。

2019年 Odyssey 全37モデル早見表

2019年に登録されている全37モデルを、ヘッド系統ごとにまとめて並べました。無印・S・CS・FLOW の兄弟が隣り合うようにしてあるので、接尾辞が変わるとスコアがどう動くかを横に見比べられます。スコアと価格はDBの値をそのまま転記しています。

シリーズ モデル 形状 ネック トーハング 寛容性 コスパ 操作性 中古 新品定価
Stroke Lab #7 ハーフマレット ダブルベンド フェースバランス ★★★★☆ ★★★☆☆ ★★☆☆☆ ¥13,880
EXO 2-BALL マレット ダブルベンド フェースバランス ★★★★★ ★★★☆☆ ★☆☆☆☆ ¥12,840 ¥45,360
EXO 2-BALL S マレット ショートスラント クォーター ★★★★☆ ★☆☆☆☆ ★★☆☆☆ ¥45,360
Stroke Lab 2-Ball Fang マレット ダブルベンド フェースバランス ★★★★★ ★★★☆☆ ★☆☆☆☆ ¥14,880
Stroke Lab 2-BALL FANG S マレット ショートスラント クォーター ★★★★☆ ★★★☆☆ ★★☆☆☆ ¥34,560
Stroke Lab 2M マレット ダブルベンド フェースバランス ★★★★★ ★★★☆☆ ★☆☆☆☆ ¥11,880 ¥34,560
Stroke Lab 2M CS マレット センターシャフト フェースバランス ★★★★★ ★★☆☆☆ ★☆☆☆☆ ¥15,890 ¥34,560
Stroke Lab 3T マレット ダブルベンド フェースバランス ★★★★★ ★★★☆☆ ★☆☆☆☆ ¥14,880 ¥34,560
Stroke Lab Black BIRD OF PREY マレット ダブルベンド フェースバランス ★★★★★ ★★☆☆☆ ★☆☆☆☆ ¥15,880 ¥28,600
Stroke Lab Double Wide ブレード ダブルベンド フェースバランス ★★☆☆☆ ★★★☆☆ ★★☆☆☆ ¥14,880
Stroke Lab DOUBLE WIDE CS ブレード センターシャフト フェースバランス ★★☆☆☆ ★★★☆☆ ★★☆☆☆ ¥14,790 ¥34,560
Stroke Lab DOUBLE WIDE FLOW ブレード ショートスラント ハーフ ★☆☆☆☆ ★★★☆☆ ★★★★★ ¥12,880 ¥34,560
Stroke Lab MARXMAN マレット ダブルベンド フェースバランス ★★★★★ ★★★☆☆ ★☆☆☆☆ ¥14,880 ¥34,560
EXO MARXMAN マレット ダブルベンド フェースバランス ★★★★★ ★☆☆☆☆ ★☆☆☆☆ ¥45,360
Stroke Lab MARXMAN S マレット ショートスラント クォーター ★★★★☆ ★★★☆☆ ★★☆☆☆ ¥13,880 ¥34,560
EXO MARXMAN S マレット ショートスラント クォーター ★★★★☆ ★☆☆☆☆ ★★☆☆☆ ¥45,360
Stroke Lab NINE マレット プラマー クォーター ★★★★☆ ★★★☆☆ ★★☆☆☆ ¥12,880 ¥34,560
Stroke Lab ONE ブレード プラマー フル ★☆☆☆☆ ★★★☆☆ ★★★★★ ¥11,880 ¥34,560
Stroke Lab R-Ball マレット ダブルベンド フェースバランス ★★★★★ ★★★☆☆ ★☆☆☆☆ ¥13,880
Stroke Lab R-Ball S マレット ショートスラント ハーフ ★★★☆☆ ★★★☆☆ ¥12,880
Stroke Lab SEVEN ハーフマレット ダブルベンド フェースバランス ★★★★☆ ★★★☆☆ ★★☆☆☆ ¥13,135 ¥34,560
Stroke Lab SEVEN S ハーフマレット ショートスラント クォーター ★★★☆☆ ★★★☆☆ ★★★☆☆ ¥13,880 ¥34,560
Stroke Lab SEVEN CS ハーフマレット センターシャフト フェースバランス ★★★★☆ ★★☆☆☆ ★★☆☆☆ ¥34,560
EXO SEVEN CS ハーフマレット センターシャフト フェースバランス ★★★★☆ ★★★☆☆ ★★☆☆☆ ¥45,360
EXO SEVEN MINI マレット ダブルベンド フェースバランス ★★★★★ ★★★☆☆ ★☆☆☆☆ ¥14,880 ¥45,360
EXO SEVEN MINI S マレット ショートスラント クォーター ★★★★☆ ★☆☆☆☆ ★★☆☆☆ ¥45,360
Stroke Lab Ten マレット ダブルベンド フェースバランス ★★★★★ ★★★☆☆ ★☆☆☆☆
Ten Ten マレット ダブルベンド フェースバランス ★★★★★ ★★★☆☆ ★☆☆☆☆
Ten Ten S マレット ショートスラント ハーフ ★★★☆☆ ★★☆☆☆ ★★★☆☆ ¥17,880
Stroke Lab Black TEN CS マレット センターシャフト フェースバランス ★★★★★ ★★★☆☆ ★☆☆☆☆ ¥28,600
Stroke Lab THREE ブレード プラマー フル ★☆☆☆☆ ★★★☆☆ ★★★★★ ¥10,895 ¥34,560
Stroke Lab TUTTLE マレット ダブルベンド フェースバランス ★★★★★ ★★★☆☆ ★☆☆☆☆ ¥13,380 ¥34,560
Stroke Lab TUTTLE FLOW マレット ショートスラント クォーター ★★★★☆ ★★★☆☆ ★★☆☆☆ ¥14,880 ¥34,560
Stroke Lab V-LINE マレット ダブルベンド フェースバランス ★★★★★ ★★★☆☆ ★☆☆☆☆ ¥10,880 ¥34,560
Stroke Lab V-LINE S マレット ショートスラント クォーター ★★★★☆ ★★★☆☆ ★★☆☆☆ ¥12,700 ¥34,560
Stroke Lab V-LINE CS マレット センターシャフト フェースバランス ★★★★★ ★★★☆☆ ★☆☆☆☆ ¥13,880 ¥34,560
Stroke Lab White Hot Pro 2.0 Black #7 OS ハーフマレット ダブルベンド フェースバランス ★★★★☆ ★★☆☆☆

表から読み取れること

まず新品定価が3段しかありません。EXO の7本がいちばん上、Stroke Lab の19本が真ん中、Stroke Lab Black の2本がその下です。残る9本は定価がDBに登録されていないため「—」にしてあります。

次に、同じヘッド系統の中で寛容性と操作性が入れ替わっているのが見えるはずです。V-LINE の3本を上から見ると、無印が寛容性★5、S が★4、CS が★5。DOUBLE WIDE も無印★2・CS★2・FLOW★1と動きます。ヘッドが同じでも、ネックが変われば当サイトの点数は変わる——この表はその一覧でもあります。

そして中古の欄です。上から下まで眺めてもらうと、寛容性★5のモデルと★1のモデルが同じ水準に混ざっているのが分かると思います。値が付いている26本の幅は狭く、上下の差がほとんど出ていません。2019年が「価格では選べない年」だというのは、この列を見ての判断です。

まとめ——2019年は「ヘッドを決めてから、ネックを決める」年

2019年のオデッセイを整理すると、3点に集約できます。①Stroke Lab が登場した年で、当サイトが推薦を2019年以降に区切っている、その区切り線そのものの年でした。②モデル名の接尾辞がネック形状に対応していた——S はショートスラント、CS はセンターシャフト、FLOW もショートスラント、無印はほぼダブルベンド。18のヘッド系統のうち11系統・30本が兄弟を持ち、同じ顔のまま軌道に合わせられる年でした。③そのうえで価格には差が付いておらず、上位ランクの完品は市場に見当たらない。だから最後に見るのは値札ではなく状態です。

最後にひとつ、私の失敗も添えておきます。

私は以前、発売したばかりの TRI-BEAM Double Wide を新品で買って、実戦で合わずに手放したことがあります。※これは2023年のモデルで、この記事に出てくる2019年の Double Wide とは名前が似ているだけの別物です。中古棚で「ダブルワイド」を探すときは、必ず年式まで確認してください。そのとき学んだのは、最新作を新品で買うより、値がこなれてから自分に合うかを確かめたほうが、私の場合は失敗が少ないということでした。※これも私1人の例です。

この記事で、当サイトの年代別まとめは2019年から2026年までの8年が揃いました。前後の年もあわせてどうぞ。自分がまっすぐ引くタイプかアークかが分からない場合は、5つの質問に答える診断ツールが近道です。

⚠️ 3軸スコアは、ヘッド形状やトーハングから決まる設計上の指標です。実際の打感・構えやすさ・転がりの相性は人によって異なります。候補をしぼり込んだら、最終的にはゴルフショップの試打やフィッティングで、自分の手とストロークで確かめてください。データは遠回りを減らす地図であって、最後の1本を決めるのはあなた自身です。

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