中古ショップのオデッセイの棚で、名前に「V-LINE」と書かれたマレットを見つけたとします。手に取ってみると、同じ棚にはほぼ同じ名前で「V-LINE S」と「V-LINE CS」も並んでいて、ネックの形がそれぞれ違って見える。どれも同じ2019年のストロークラボのはずなのに、何が違って、自分にはどれが合うのか。この記事では、その3本をパターDBの列だけを手がかりに並べて読み解きます。
この記事でわかること
- ストロークラボ V-LINE・V-LINE S・V-LINE CS(どれも2019年)の、パターDBに入っている主なスペック
- ダブルベンド・ショートスラント・センターシャフトというネックの違いが、どんなストロークの目安になるのか
- 寛容性と操作性の★が、3本の中でなぜこの位置に決まるのか
- 2026年のAi-DUAL系など、同じ形のパターと列でどこが違うのか
- 中古で買うときに確かめたい点と、3本を棚で取り違えないコツ
ストロークラボ V-LINE(2019)とはどんなパターか
オデッセイのパターは、同じ名前に末尾の文字だけを足した兄弟モデルが、同時に何本も出ることがあります。V-LINE もその一例で、パターDBには「V-LINE」「V-LINE S」「V-LINE CS」の3行が、同じ2019年・同じストロークラボのシリーズとして登録されています。この記事は、その3本を1つのヘッドの仲間として扱い、「どのネックを選ぶか」を軸に進めます。
ストロークラボというシリーズの位置づけ
ストロークラボは、オデッセイが2019年に出したシリーズです。パターDBのシリーズ概要では、インサートは「Microhinge Insert」、シャフトは「STROKE LAB」と登録されています。STROKE LAB のシャフトは、カーボンとスチールを組み合わせた複合シャフトで、概要には、その複合シャフトでストロークの一貫性を高める、という趣旨が書かれています。仕上げは Silver Black。対象として挙がっているのは、シャフトの安定性を求める方です。
ここで正直に書いておくと、これはパターDBが記録しているシリーズの説明であって、この記事で確かめた評価ではありません。インサートの構造や複合シャフトが実際のストロークをどう変えるのかは、パターDBに測った列がなく、筆者もこの3本を打っていないので、この記事では語りません。打感の良し悪しも同じ理由で書きません。パターDBの列から言えるのは、ヘッド形状・トウハング・ネック・ロフト・長さといったスペックと、そこから決まる3軸スコアまでです。
3本のスペックを並べて見る
先に、パターDBの値をそのまま表にします。数値は転記で、再計算はしていません。
| 項目 | V-LINE | V-LINE S | V-LINE CS |
|---|---|---|---|
| 年 | 2019年 | 2019年 | 2019年 |
| ヘッド形状 | マレット | マレット | マレット |
| トウハング | フェースバランス | ハーフ | フェースバランス |
| ネック | ダブルベンド | ショートスラント | センターシャフト |
| ロフト | 3.0度 | 3.0度 | 3.0度 |
| 標準の長さ | 34インチ | 34インチ | 34インチ |
| 発売時定価 | ¥34,560 | ¥34,560 | ¥34,560 |
| 寛容性 | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
| コスパ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
| 操作性 | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| 初心者向き判定(パターDB) | 向く | 向かない | 向く |
年も、ヘッド形状も、ロフトも、長さも、発売時の定価も3本で同じです。違うのはトウハングとネックの2点だけで、その違いが、寛容性と操作性の★、そして初心者向き判定の違いにつながっています。見た目が似た3本が、列の上ではネックの違いで分かれている、という構図です。
同じ名前の「S」「CS」と、ストロークラボの兄弟たち
名前の末尾に付く「S」と「CS」は、この3本のネックの列と対応しています。S の行はショートスラント、CS の行はセンターシャフトです。ただし、この略称が何の頭文字なのかは、パターDBに説明の列がないため、この記事では断定しません。列から言えるのは、末尾の文字とネックの列がこの3本の中で対応しているところまでです。
なお、パターDBでは、ストロークラボの2019年に、このほかにもたくさんのヘッドが登録されています。R-Ball、MARXMAN、TUTTLE、2-Ball Fang、NINE、SEVEN、DOUBLE WIDE、2M、3T といった名前です。そのうち、同じようにネック違いの末尾が付いた行があるものは、同じ考え方で「ネックを選ぶ」記事にできます。同じシリーズ・同じ年で、R-Ball とR-Ball S の2本を扱った記事は、すでにあります。V-LINE と同じ「ダブルベンド×フェースバランス」「ショートスラント×ハーフ」の対が、別のヘッドでどう並ぶかを知りたいときに役立ちます。
もうひとつ、名前に注意したい点があります。パターDBには、名前に「V-LINE」が付く別の製品も入っています。2021年のホワイトホット OG のシリーズや、2025年の DFX のシリーズの製品で、なかには FANG のように、ヘッド名そのものに別の語が付くものもあります。年もシリーズも違う別の製品なので、この記事の3本と同じものとは扱いません。2021年の製品には名前に「Stroke Lab」を含むものもあるので、出品タイトルに「V-LINE」「Stroke Lab」とあっても2019年とは限りません。年を見て、2019年のストロークラボかどうかを確かめてください。
ネック違いで選ぶ|ダブルベンド・ショートスラント・センターシャフト
パターには、まっすぐ引いてまっすぐ出すストロークと、ゆるく弧を描くストロークという分け方があります。その相性の目安になるのが、トウハング(ヘッドのつま先がどれだけ下がるか)と、ネックの付き方です。3本の違いは、そのどちらかに必ず現れています。ただし、ここから先の話はすべて目安で、断定ではありません。
V-LINE と V-LINE CS|どちらもフェースバランス、違いはネックの位置
フェースバランスは、シャフトを水平に支えてヘッドをぶら下げたとき、フェース面が真上を向いて、つま先が下がらない状態です。ヘッドの向きが変わりにくいので、フェースを開閉させずに動かす、まっすぐ寄りのストロークの目安になります。V-LINE と V-LINE CS は、どちらもこのフェースバランスです。
では、2本の違いはどこにあるのか。ネックです。V-LINE はダブルベンドで、シャフトがヘッドの手前で2回曲がってから付きます。V-LINE CS はセンターシャフトで、シャフトがヘッドの中央に付く形です。当サイトの、ネックからストロークを読む目安では、ダブルベンドとセンターシャフトは、どちらもストレート寄りの設計として扱っています(この目安は★の計算には入りません)。ですので、ストロークの目安としては、2本とも「まっすぐ寄り」の側に入ります。
ここで大事なのは、ストロークの目安が同じでも、2本は同じものではないということです。シャフトがヘッドのどこに付いているかが違えば、上から構えたときのヘッドの見え方や、グリップを握る手とヘッドの位置関係の感じ方は変わるはずです。ただし、その好みや向き不向きを測った列は、パターDBにありません。ですので、「センターシャフトのほうが構えやすい」「ダブルベンドのほうが合う」といった話は、この記事では書けません。棚で実物を構えて確かめる項目です。
パターDBの初心者向き判定は、V-LINE も V-LINE CS も「向く」です。理由の欄には、V-LINE ではフェースバランス設計でストレートのストロークに自然にマッチし、大きなヘッドの慣性モーメントがミスを吸収する、と書かれています。V-LINE CS ではセンターシャフトの設計で完全なフェースバランスになり、ストレートのストロークに合って、ミスヒットにも寛容、という趣旨です。V-LINE は大きなヘッドとフェースバランス、V-LINE CS はセンターシャフトによるフェースバランスが、それぞれ根拠になっています。
V-LINE S|ショートスラント×ハーフトウハング
残る V-LINE S は、トウハングがハーフで、ネックがショートスラントです。ハーフは、ヘッドをぶら下げると、つま先が斜め下に下がる状態です。ストロークの中でフェースが開いて閉じていく動きを支える設計で、弧を描く側のストロークの目安になります。ショートスラントは、シャフトの下の短い部分が斜めに付くネックで、当サイトの、ネックからストロークを読む目安では、アーク寄りの設計として扱っています。トウハングとネック、2つの列が同じ向きをさしているので、この1本は、カードのタグでは「アーク向き」と表示します。
初心者向き判定は「向かない」です。トウハングの列から読むと、ハーフはストロークの中でフェースが開いて閉じる動きを前提にした設計で、フェースの向きを自分で合わせる側に入ります。同じマレットでも、フェースバランスの2本より寛容性の★が下がるのは、このためです。月に1回ほどのラウンドで、パッティングのときにフェースの向きまで意識が回らない人には、扱いに迷いやすい、という判定だと読めます。
「向かない」という言葉は身構えてしまいますが、だめなパターだという意味ではありません。自分のストロークが弧を描いていると分かっている人にとっては、ネックの形とトウハングが、その動きを後押しする側の設計だということです。
3本の見分け方と、選ぶときの目安
ここまでの内容を、1つの表にまとめます。
| モデル | トウハング | ネック | ストロークの目安 | 初心者向き判定(パターDB) |
|---|---|---|---|---|
| V-LINE | フェースバランス | ダブルベンド | まっすぐ寄り | 向く |
| V-LINE S | ハーフ | ショートスラント | 弧を描く側 | 向かない |
| V-LINE CS | フェースバランス | センターシャフト | まっすぐ寄り | 向く |
この表を使うなら、次のように整理すると迷いが減ります。
- まっすぐ引いてまっすぐ出すイメージが強い人は、V-LINE か V-LINE CS から見る
- その2本のうち、どちらのネックが構えやすいかは、列では決まらない。実物を構えて選ぶ
- ゆるく弧を描く感覚がある人は、V-LINE S から見る
- どちらか分からない人は、パターを選ぶ前に、自分のストロークの型を確かめる

自分のストロークが本当にまっすぐなのか、弧を描いているのかは、練習グリーンで自分の目で見て、自分の手で確かめるしかありません。ダブルベンドだから必ずまっすぐ引ける、ショートスラントだから必ず弧を描く、ということはありません。ネックは目安であって、判定ではない、ということを覚えておいてください。
3軸スコアで見る強みと弱み
当サイトの3軸スコアは、寛容性(ミスへの強さ)・コスパ・操作性(打ち分けのしやすさ)の3つです。このうち寛容性と操作性は、ヘッド形状とトウハングの組み合わせから決まる設計上の指標で、実際の打ち心地や相性を採点したものではありません。ネックの種類は、この2つの★の計算には入っていません。ですので、ダブルベンドかセンターシャフトかは、★の理由にはなりません。
寛容性は、トウハングだけで★が分かれる
寛容性は、ヘッドが大きく、トウハングが小さいほど高くなります。ヘッドが大きいと慣性モーメントが大きく、芯を外してもヘッドが回りにくくなります。トウハングが小さければ、ストロークの中でフェースの向きが変わりにくくなります。3本はどれもマレットです。当サイトの採点表では、マレットでフェースバランスの組み合わせがいちばん上の段で、V-LINE と V-LINE CS はそこに入ります。マレットでもトウハングがハーフになると2段下がった位置になり、V-LINE S はそこです。
この並びは、モデルごとの個性が★に出た結果ではありません。採点表が「ヘッド形状×トウハング」で決まっているので、誰が計算しても同じ★になります。V-LINE と V-LINE CS の★が同じなのも、ネックが違っても★の計算には入らないからです。
操作性は、寛容性の裏返しになる
マレットの操作性は、寛容性のちょうど裏返しです。フェースバランスのマレットは、操作性の表でいちばん低い段に入ります。ハーフになると、フェースを使う余地が少し残る段に上がります。つまり、V-LINE と V-LINE CS は、フェースの向きが変わりにくい設計のかわりに、意図的に球筋を作る余地が小さく、V-LINE S は、その余地が少し残っています。
| マレットのトウハング | 寛容性 | 操作性 | この記事の3本 |
|---|---|---|---|
| フェースバランス | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | V-LINE、V-LINE CS |
| クォーター | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | (この記事の3本にはなし) |
| ハーフ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | V-LINE S |
| フル | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | (この記事の3本にはなし) |
寛容性と操作性は、おおむね片方が高いほどもう片方が低くなる関係で、両方が★5になるモデルは、採点表の上では存在しません。V-LINE と V-LINE CS の操作性が低いのは欠点というより、ミスへの強さを優先した設計の裏返しです。V-LINE S の寛容性が一段下がるのも、フェースを使う余地を残した設計の裏返しです。どちらが優れているかではなく、何を優先する設計かが違う、という見方になります。

コスパと初心者向き判定の読み方
3つ目のコスパ★は、寛容性・操作性とは決まり方が違います。パターDBの中古価値の区分と、当サイトが国内の中古ショップ在庫から実測した中古相場の組み合わせから、当サイトの手順で決まる指標です。記事の側で計算し直すことはせず、パターDBの値をそのまま転記しています。コスパ★は品質の評価ではなく、価格との関係を見るための指標で、中古相場の実測が更新されるたびに変わりうる値です。この記事に載せた★は、執筆時点のパターDBの値で、将来も同じとは限りません。
初心者向き判定も、パターDBの値の転記です。フェースバランス設計の V-LINE と V-LINE CS が「向く」、ハーフの V-LINE S が「向かない」という対応は、3軸スコアの組み合わせと整合しています。ただし、「向く」「向かない」は、設計上の位置を表す判定で、実際の打ちやすさを保証するものではありません。判定が「向かない」でも、ストロークの型が合っていれば、扱いやすいと感じる人はいるはずですし、「向く」でも、構えにくいと感じる人はいるはずです。最後は試打で確かめる、という前提で読んでください。
似ているモデルと比べる|同じ形で7年後に出た、2026年のAi-DUAL系
V-LINE の3本と同じ「形×トウハング×ネック」の組み合わせを持つモデルは、パターDBの中に、年もシリーズも違う形で数多く入っています。ここでは、その中から2026年のAi-DUAL系の5本を取り上げ、列で言える違いだけを並べます。V-LINE の後継ではなく、同じ骨格のパターが、年とシリーズを変えて何度も作られている、ということを見るための比較です。
8本を1つの表で見比べる
V-LINE は2019年、比較の5本はすべて2026年です。7年の差があるので、同じ世代どうしの比較ではありません。この5本について、インサートなど、パターDBに列がないシリーズの中身は語りません。比べられるのは、年・シリーズ・ネック・ロフト・新品定価・価格タグ・★です。
| シリーズ | モデル | 年 | トウハング | ネック | ロフト | 新品定価 | 中古相場 | 寛容性 | コスパ | 操作性 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Stroke Lab | V-LINE | 2019 | フェースバランス | ダブルベンド | 3.0度 | ¥34,560 | ¥10,880※ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| Stroke Lab | V-LINE S | 2019 | ハーフ | ショートスラント | 3.0度 | ¥34,560 | ¥12,700※ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
| Stroke Lab | V-LINE CS | 2019 | フェースバランス | センターシャフト | 3.0度 | ¥34,560 | ¥13,880※ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| Ai-DUAL | #7 DB | 2026 | フェースバランス | ダブルベンド | 3.0度 | ¥49,500 | ¥33,290※ | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| Ai-DUAL | JAILBIRD MINI DB | 2026 | フェースバランス | ダブルベンド | 3.0度 | ¥49,500 | ¥34,880 | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| Ai-DUAL S2S | #7 | 2026 | フェースバランス | センターシャフト | 5.0度 | ¥49,500 | ¥45,880 | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| Ai-DUAL S2S | JAILBIRD | 2026 | フェースバランス | センターシャフト | 5.0度 | ¥49,500 | ¥39,880※ | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| Ai-DUAL 1/2-BALL | #7 S | 2026 | ハーフ | ショートスラント | 3.0度 | ¥49,500 | ¥32,400※ | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ |
(「※」は美品=AB以上の出物が3本に満たず、在庫にある全ランクの完品から採った中央値)
表を見ると、ヘッド形状はどれもマレットで、長さはどれも標準の34インチです。寛容性と操作性の★は、トウハングが同じ行どうしで同じ並びになります(★の並びは採点表で決まっている結果です)。違いとして言えるのは、年が7年新しいこと、シリーズ名、新品定価、ネックが同じ種類でも行によってロフトが違う場合があること、そして価格タグとコスパ★です。コスパ★は品質の評価ではなく、価格との関係を見るための指標です。★の段が低く出る行でも、新品で欲しい人にはむしろ候補になることがあります。
フェースバランスの側|ダブルベンドとセンターシャフトの4本
まず、フェースバランスのマレットです。V-LINE と同じダブルベンドの行が、Ai-DUAL の「#7 DB」と「JAILBIRD MINI DB」の2本。V-LINE CS と同じセンターシャフトの行が、Ai-DUAL S2S の「#7」と「JAILBIRD」の2本です。
ダブルベンドの2本は、トウハング・ネック・ロフト・長さ・寛容性・操作性の列が、V-LINE とまったく同じです。違うのは、年とシリーズ、そして価格タグです。センターシャフトの2本は、ロフトの列だけが V-LINE CS と違います。V-LINE CS が3.0度なのに対して、S2S の2本は5.0度です。ロフトの差が打ち出しや転がりにどう影響するのかは、メーカーの設計意図として語られることはあっても、この記事で確かめられる内容ではないので、書きません。列の差として、そこにあるとだけ書いておきます。

Odyssey / Ai-DUAL(2026年)
#7 DB
寛容性 ★★★★★ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★☆☆☆☆
2026年のAi-DUALにある、V-LINE と同じダブルベンド×フェースバランスのマレットです。パターDBの列では、形・トウハング・ネック・ロフト・長さが V-LINE と同じ並びで、違いは年とシリーズにあります。同じ骨格を、2019年から7年後のシリーズで探すときの比較相手です。

Odyssey / Ai-DUAL(2026年)
JAILBIRD MINI DB
寛容性 ★★★★★ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★☆☆☆☆
同じAi-DUALシリーズの1本で、名前に「MINI」が付いています。スペックの列(形・トウハング・ネック・ロフト・長さ・★)は、上の#7 DBと同じ値が並び、スペックと寛容性・操作性の列の上では、この2本を分けるものがありません。何がMINIなのかはパターDBに入っていないため、ここでは語りません。列の上では横並びとして、見た目で選ぶ比較相手です。

Odyssey / Ai-DUAL S2S(2026年)
#7
寛容性 ★★★★★ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★☆☆☆☆
2026年のAi-DUAL S2Sシリーズにある、V-LINE CS と同じセンターシャフト×フェースバランスのマレットです。長さは同じ34インチですが、ロフトは5.0度で、V-LINE CS の3.0度とは列が違います。S2Sの名前の意味はパターDBに入っていないため、ここでは語りません。センターシャフトの骨格を、ロフトの違う2026年のシリーズで探すときの比較相手です。

Odyssey / Ai-DUAL S2S(2026年)
JAILBIRD
寛容性 ★★★★★ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★☆☆☆☆
同じS2Sシリーズのもう1本です。トウハング・ネック・ロフト・長さ・寛容性・操作性の列は、上の#7と同じ並びで、違うのはモデル名と中古相場です。ヘッドの見た目に好みがある人が、センターシャフトの同じ骨格で見た目の違う2本を見比べたいときの、列の上では横並びの比較相手です。
ハーフの側|ショートスラントの1本
V-LINE S に対応する比較相手は、Ai-DUAL 1/2-BALL の「#7 S」です。トウハングはハーフ、ネックはショートスラントで、ロフトも長さも V-LINE S と同じ列です。寛容性と操作性の★も、採点表の上では V-LINE S と同じ位置に入ります。名前の末尾が「S」である点も、V-LINE S と共通しています。ただし、この末尾の文字の意味はパターDBに入っていないので、同じ意味とは言いません。

Odyssey / Ai-DUAL 1/2-BALL(2026年)
#7 S
寛容性 ★★★☆☆ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★★★☆☆
この比較の5本の中で、V-LINE S と同じショートスラント×ハーフトウハングの並びを持つ唯一の1本です。形・トウハング・ネック・ロフト・長さ・寛容性・操作性がV-LINE Sと同じで、違いは年とシリーズです。弧を描く側の設計を、7年後のシリーズで探すときの比較相手になります。
この節の読み方についての注意です。「同じ形で7年後」と言えるのは、この記事に載せた5本の範囲までです。パターDBには、ほかのシリーズや年に、同じ骨格を持つ行がまだたくさん入っています。また、5本は「V-LINE の後継」として選んだわけではなく、列が同じ並びだから選んだ比較相手です。後継かどうかを示す列は、パターDBにありません。
中古で買うときに見るところ
ここからは、V-LINE の3本を中古で探す場合の話です。名前が似た行が多いので、パターそのものの状態に加えて、「どのモデルか」を取り違えないことが、最初の確認になります。
筆者の基準|中古パターを買うときの4つの確認点
※ここは筆者個人の基準(N=1)です。V-LINE を買った話ではなく、中古のパターを買うときに筆者が一般的に確かめている点を、要旨で書いています。
- 偽物のリスク:メルカリでは、ちゃんとしたショップか、明らかに個人の出品かを確かめます。写真が多いか、日本語に違和感がないか、過去の評価はどうかも見ます。場合によっては、AIに写真を見せて判断することもあります。
- シャフトの長さ:筆者は34インチを基準にしています。V-LINE の3本も、パターDB上の標準は34インチです。
- ヘッドカバーの有無:後から別に買うと、意外と高く付きます。年代物のカバーはひび割れしやすいので、期待しすぎません。
- フェース面の状態:購入前に確認します。
この4点は、V-LINE に限らない、中古パター全般の基準です。2019年のモデルなので、中古の個体はすでに数年たっています。シャフトの長さやフェース面の状態は、写真だけでは判断しにくい場合もあるので、出品者に質問できるかどうかも、ひとつの目安になります。
V-LINE の3本で取り違えやすいところ
この4点とは別に、パターDBの列から言える、この3本に固有の確認点があります。
- 名前の末尾:「V-LINE」「V-LINE S」「V-LINE CS」で、ネックとトウハングが違います。出品タイトルの末尾が、S なのか CS なのか、何も付いていないのかを、まず見ます。
- ネックの形:列の上では、何も付かない V-LINE がダブルベンド、S がショートスラント、CS がセンターシャフトです。写真があれば、シャフトがヘッドのどこに付いているかを見ると、末尾の文字が正しいかを確かめる手がかりになります。出品タイトルが間違っていることもゼロではないので、タイトルと写真を照らし合わせるのが確実です。
- シリーズと年:ストロークラボの2019年かどうかを確かめます。名前に V-LINE が付く製品には、年もシリーズも違う別の製品があり、名前に「Stroke Lab」を含むものもあります。年まで見て確かめるのが確実です。
- シャフト:シリーズ概要のシャフトの列は STROKE LAB、つまりカーボンとスチールの複合シャフトです。出品写真や説明のシャフトが、シリーズの仕様と合っているかも、見ておく項目です。
検索するときは、英字の「Stroke Lab V-LINE」と、カタカナの「ストロークラボ Vライン」の両方で探しておくと、表記の違いによる見落としを減らせます。どちらの表記で見つけた出品でも、上の確認点(末尾・ネック・シリーズと年・シャフト)で確かめるのは同じです。
棚の前での確認順と、3本のカード
ここまでの内容を、棚の前での確認順に並べると、次のようになります。
- ヘッドの形を見る。マレットで、ストロークラボの2019年か。
- 名前の末尾が、何も無いのか、S なのか、CS なのかを見る。
- 末尾に合うネックの形か、写真や実物で確かめる。
- 長さ(34インチが標準)と、ヘッドカバー、フェース面の状態を見る。
- 最後に値札を見て、カードの相場と並べる。状態の違いを頭に置いておく。
値札を最後に回すのは、先に値札を見ると、取り違えに気づく前に気持ちが決まってしまうことがあるからです。下のカードに載せている中古相場は、当サイトが国内の中古ショップの在庫を実測した値です。カードの( )内に状態の注記があるときは、美品(AB以上)の出物が3本に満たず、全ランクの完品から採った中央値だという意味です。実際の店頭や出品で見る個体の値札と並べるときは、状態を見比べてください。

Odyssey / Stroke Lab(2019年)
V-LINE
寛容性 ★★★★★ / コスパ ★★★☆☆ / 操作性 ★☆☆☆☆
この記事の1本目です。マレットでフェースバランス、ネックはダブルベンドで、まっすぐ寄りのストロークの目安になります。長さは34インチ、ロフトは3度。パターDBの初心者向き判定は「向く」で、理由欄には、フェースバランス設計でストレートのストロークに自然にマッチし、大きなヘッドの慣性モーメントがミスを吸収する、と書かれています。名前の末尾に何も付かない、3本の基準になる1本です。

Odyssey / Stroke Lab(2019年)
V-LINE S
寛容性 ★★★☆☆ / コスパ ★★★☆☆ / 操作性 ★★★☆☆
この記事の2本目です。マレットでハーフトウハング、ネックはショートスラントで、弧を描く側のストロークの目安になります。長さは34インチ、ロフトは3度。パターDBの初心者向き判定は「向かない」で、ハーフのトウハングを使ってフェースの向きを自分で管理する前提の設計です。弧を描くストロークの人が、3本の中で最初に見る1本になります。

Odyssey / Stroke Lab(2019年)
V-LINE CS
寛容性 ★★★★★ / コスパ ★★★☆☆ / 操作性 ★☆☆☆☆
この記事の3本目です。V-LINE と同じフェースバランスのマレットで、ネックだけがセンターシャフトに変わります。長さは34インチ、ロフトは3度。パターDBの初心者向き判定は「向く」で、理由欄には、センターシャフト設計で完全なフェースバランスになり、ストレートのストロークに合う、という趣旨が書かれています。シャフトがヘッドの中央に付くネックを、同じヘッドで見たいときの1本です。
まとめ:このパターが合う人・合わない人
ここまでの内容を、列の事実だけでまとめます。2019年のストロークラボには、同じマレットで、ダブルベンドの V-LINE、ショートスラントの V-LINE S、センターシャフトの V-LINE CS があります。寛容性と操作性の★は、ヘッド形状とトウハングで決まる設計上の指標で、フェースバランスの側は寛容性が高く操作性が低く、ハーフの側はその差が小さくなります。どちらが優れているかではなく、何を優先する設計かが違う、というのがこの3本の関係です。
ネック別・合いやすい人(目安)
- V-LINE(ダブルベンド):まっすぐ引いてまっすぐ出すストロークを目指している人。芯を外したときの助けを、設計で優先したい人
- V-LINE CS(センターシャフト):同じくまっすぐ寄りの人で、シャフトがヘッドの中央に付く構えの見え方が好みの人
- V-LINE S(ショートスラント):ゆるく弧を描くストロークの感覚があり、フェースを少し使って球の出方を作りたい人
合いにくい人
- 打感の良し悪しで選びたい人。パターDBに打感の列が無いため、この記事では判断の材料を出せません
- ヘッドの小さなブレード型の形が好きな人。この3本はどれもマレットです
- V-LINE S を選ぶなら、フェースの向きを意識して管理する必要があります。パターDBの判定も「向かない」です
- 自分のストロークが分からないまま、ネックの形だけで選ぼうとしている人
迷ったときの順番
- ストロークの型が分からない人は、パターを選ぶ前に、型を確かめる
- 型が分かったら、ネックから絞る。まっすぐ寄りなら V-LINE か V-LINE CS、弧を描く側なら V-LINE S
- 最後に、中古の個体の状態と、名前の末尾の取り違えを確認する
⚠️ 3軸スコアは、ヘッド形状やトウハングから決まる設計上の指標です。実際の打感・構えやすさ・転がりの相性は人によって異なります。候補をしぼり込んだら、最終的にはゴルフショップの試打やフィッティングで、自分の手とストロークで確かめてください。
自分のストロークがまっすぐ寄りなのか、弧を描いているのかが分からないときは、ネックの形で迷う前に、5つの質問に答えるだけのパター診断ツールで傾向をしぼり込むのが近道です。
ストロークラボ世代を中古で買うかどうかを、シリーズ全体で考えたいときは、次の記事が向いています。
2019年に出たオデッセイ全体を見渡したいなら、年単位でまとめた記事が近道です。
ベストスコア86、アベレージ100のアマチュアゴルファー。
身長177cm、体重78kg前後の中肉中背40代ゴルファーです。
2020年にゴルフ開始。
2022年から本格的に練習をするようになったがなかなか上達せずに120前後から変わらず。
試行錯誤しながら、少しずつ上達中。
関東のゴルフ場がメインの月1~2ゴルファーです。


