ドライバーをフルスイングして、打った瞬間に「あ、右だ」と分かる。案の定OB。打ち直しでまたフルスイングして、今度は左の林へ。気づけばそのホールだけでダブルボギー以上。私自身、「飛ばせばなんとかなる」と思い込んでいた頃は、毎ラウンドこんな調子でした。
この記事でわかること
- コースマネジメントとは何か、なぜ100切りに直結するのか
- ボギーペースで回るための具体的な考え方と戦略
- OBを減らすティーショットの「クラブ選び」と「狙い方」
- ホールごとに「捨てる決断」をする実践的な手順
コースマネジメントとは「飛ばす」をやめる勇気のこと
コースマネジメントと聞くと、プロゴルファーが風向きやピン位置を計算して戦略を立てるイメージがあるかもしれません。しかし、スコア110〜120のゴルファーにとってのコースマネジメントは、もっとシンプルです。
「やらなくていいことをやめる」。これがすべてです。
スコアが崩れる原因の大半は「攻めすぎ」
月1ゴルファーのスコアカードを振り返ると、ある共通点が見えてきます。ダブルボギーやトリプルボギーがついたホールの多くは、ティーショットでOBを打ったか、無理なセカンドショットでトラブルに入ったホールです。
逆に言えば、大叩きさえしなければスコアは自然と縮まります。パーを取りに行くのではなく、ダブルボギー以上を出さないことが100切りへの最短ルートです。
コースマネジメントは技術ではなく「判断」
スイングを変える必要はありません。今の技術のまま、ティーグラウンドに立ったときの「判断」を変えるだけで、スコアは5打から10打は変わります。私もドライバーを持つ回数を減らしただけで、OBが1ラウンドで3〜4回減りました。それだけで6〜8打のロスが消えた計算です。

ボギーペースを理解する|100切りに必要な数字を知ろう
100切りを目指す上で、まず押さえておきたいのが「ボギーペース」という考え方です。18ホールすべてボギーで回れば、スコアは90。つまり、ボギーペースをベースにして、数ホールでダブルボギーが出ても99以下で収まる計算になります。
ボギーペースの内訳を逆算する
ボギーペースとは、パー4のホールを5打、パー3を4打、パー5を6打で上がることです。これを具体的に分解すると、次のようになります。
- パー4(5打):ティーショット → セカンド → サード(グリーンオン) → 2パット
- パー3(4打):ティーショット → セカンド(グリーンオン) → 2パット
- パー5(6打):ティーショット → セカンド → サード → フォース(グリーンオン) → 2パット
こうして見ると、どのホールも「グリーンに乗せるまでに1打余裕がある」ことが分かります。この余裕が、コースマネジメントの核心です。
「パーを取りに行かない」という戦略
ボギーペースの最大のメリットは、パーを狙わなくていいという精神的な安心感です。パーを取りに行くと、ティーショットで飛ばそうとして力み、セカンドでピンを狙って池やバンカーに入れるリスクが高まります。
ボギーでOKと決めた瞬間、「フェアウェイのどこかに置ければいい」「グリーンの端でいい」と気持ちが楽になります。この余裕がミスショットの数を減らしてくれるのです。
ダブルボギーの許容枠を計算する
仮にボギーペース(90)をベースにすると、ダブルボギーが9回出ても99。つまり、半分のホールでダブルボギーを打っても100は切れます。この事実を知っているだけで、1ホールのミスを引きずらなくなります。
OBを減らすティーショットの考え方
ボギーペース戦略を実践する上で、最も効果が大きいのがティーショットの改善です。といっても、スイングの改善ではありません。クラブの選択と狙い方を変えるだけです。

ドライバーを「封印」するホールを決める
すべてのホールでドライバーを使う必要はありません。私の場合、次のような基準でドライバーを封印しています。
- フェアウェイが狭い、または左右にOBゾーンがあるホール
- ドッグレッグ(曲がっている)ホール
- 前のホールでOBを打った直後の次のホール(メンタルリセット用)
こうしたホールでは、7番アイアンや5番ウッドで150〜180ヤード先のフェアウェイに置くことだけを考えます。飛距離は落ちますが、OBのリスクは劇的に下がります。
「フェアウェイキープ」を最優先にする
ドライバーで250ヤード飛んでもOBなら、打ち直しの3打目からの再開です。一方、7番アイアンで150ヤードをフェアウェイに置けば、そこからの2打目が打てます。どちらがスコアにつながるかは明らかです。
距離計を持っていると、「残り何ヤードでグリーンに届くか」が分かるので、ティーショットの飛距離が少なくても不安になりにくくなります。150ヤード地点からならピッチングウェッジでグリーン方向に打てる。そう分かっているだけで、ティーショットの力みが消えます。
ティーショットの「目標」を具体的に決める
「フェアウェイに打つ」ではなく、もっと具体的に目標を設定します。たとえば「あのフェアウェイバンカーの10ヤード手前」「右サイドの木の左」のように、具体的な目印を決めてから構える習慣をつけましょう。
目標が曖昧だと、無意識に「なんとなく遠くへ」という意識が入り、力みにつながります。具体的な目標があれば、振り幅も自然とコントロールされます。
ホールごとの「捨てる決断」を実践する
コースマネジメントの本質は「何を捨てるか」を決めることです。月1ゴルファーにとって最も効果のある「捨てる決断」を、ホールの場面ごとに整理します。
ティーグラウンドで捨てるもの:飛距離
先述の通り、飛距離を捨ててフェアウェイキープを優先します。パー4で残り200ヤード残っても、ボギーペースなら3打でグリーンに乗せればOKです。100ヤードずつ2回打ってグリーンに乗せれば十分間に合います。
セカンドショットで捨てるもの:ピン狙い
グリーンを狙うとき、ピンではなくグリーンの中央を狙います。ピンが右端にあっても、左にあっても、狙うのはセンターです。
グリーンの中央なら、多少ブレてもグリーン上に残る確率が高くなります。ピン狙いでショートしてバンカー、オーバーしてグリーン奥の下り斜面、という悲劇を防げます。
グリーン周りで捨てるもの:寄せワン
グリーンを外したとき、「1パットで決めたい」と思ってピンに寄せようとすると、チャックリやトップのリスクが高まります。まずグリーンに乗せることだけを考えましょう。乗りさえすれば2パットでボギー。十分です。
この「乗ればOK」という判断基準を持つだけで、アプローチの力みが取れて、結果的にピンに寄ることも増えてきます。不思議なものですが、力を抜いたほうが良い結果が出やすいのです。
まとめ:コースマネジメントでスコアを変えよう
コースマネジメントとは、技術を磨くことではなく、今ある技術の使い方を変えることです。飛距離を捨て、ピン狙いを捨て、寄せワンを捨てる。その「捨てる決断」ができるようになると、スコアは自然と縮まっていきます。
もう一度、ポイントを整理しておきます。
- ボギーペースをベースに考える:パーを狙わず、ダブルボギーを避ける意識を持つ
- ティーショットではドライバーを封印する勇気を持つ:飛距離よりフェアウェイキープが100切りへの近道
- セカンドはグリーンセンター狙い:ピンを狙わなければ大きなミスが減る
- アプローチはまず乗せることだけ考える:グリーンに乗れば2パットでボギー確保
次のラウンドで、まずは1ホールだけ試してみてください。ドライバーを持たずに7番アイアンでティーショットを打つ。それだけで、スコアに対する考え方が変わるはずです。
ボギーペース戦略を実践するなら、一人予約がおすすめです。同伴者を気にせず、自分のペースで「考えるゴルフ」に集中できます。
ベストスコア86、アベレージ100のアマチュアゴルファー。
身長177cm、体重78kg前後の中肉中背40代ゴルファーです。
2020年にゴルフ開始。
2022年から本格的に練習をするようになったがなかなか上達せずに120前後から変わらず。
試行錯誤しながら、少しずつ上達中。
関東のゴルフ場がメインの月1~2ゴルファーです。


