中古ショップのパター売り場で、オデッセイの「Ai-ONE ROSSIE」を2本見つけたとします。ヘッドの形はそっくりなのに、シャフトがヘッドへ入っていく付け根の曲がり方が違います。どちらが自分のストロークに合うのか、見ただけでは分かりません。さらに隣の棚には、名前に Rossie が付いた別シリーズのパターまで並んでいます。この記事では、パターDBに登録された Rossie DB と ROSSIE S の2行を主役にして、ネックとトウハングの違い、★の理由、名前の似た別の行との位置関係、中古で取り違えないための確認点を、列で言える範囲だけで読み解きます。
この記事でわかること
- Ai-ONE にある Rossie DB と ROSSIE S の、パターDBに入っているスペック
- 同じハーフマレットが、ネックとトウハングでどう二つに分かれるのか
- 寛容性と操作性の★が、なぜその位置に決まるのか
- 名前に Rossie が付く別シリーズの行を、列でどう見分けるのか
- 中古で買うときに、ネックの形と商品名の取り違えを防ぐ確認点
Ai-ONE ロッシーとはどんなパターか
ロッシーは、オデッセイのヘッド名のひとつです。シリーズや年をまたいで、名前に Rossie が付く行がパターDBに数多く登録されています。この記事の主役は、そのうち「Ai-ONE」というシリーズにある2行です。末尾に DB が付く Rossie DB と、末尾に S が付く ROSSIE S です。なお、この記事で「パターDB」と書くのは当サイトの資料のことで、「Rossie DB」の DB はモデル名の一部です。
名前の読み方|シリーズ名・ヘッド名・末尾の記号
売り場で迷う原因のひとつは、商品名が三つの部分でできていることです。前半がシリーズ名(Ai-ONE、White Hot OG、DFX、TRI-HOT 5K など)、次がヘッド名(Rossie)、末尾が DB や S といった記号です。パターDBの列で確かめられる範囲では、Rossie DB のネックはダブルベンド、ROSSIE S のネックはショートスラントです。つまり同じ Ai-ONE のロッシーが、ネックの形で呼び分けられている2行です。
もうひとつ押さえておきたいのは、この2行が「同じ世代」として扱われていることです。パターDBの発売年の列は、ROSSIE S が2023年、Rossie DB が2024年です。ただし、これは世代の入れ替わりではありません。ROSSIE S が先に出て、同じヘッドにネック違いの Rossie DB が後から加わった、という組です。言えるのはここまでで、どちらが新しいから上、といった見方はこの記事では扱いません。
Ai-ONE シリーズの中での位置|メーカーの説明として
パターDBのシリーズ概要には、Ai-ONE について、インサートは「AI-ONE Insert」、シャフトの欄は「STROKE LAB 90」、特殊技術の欄は「AIが設計したインサートパターンで打点ごとの初速均一化」と登録されています。概要の文章には、2023年に登場したAI搭載のパターで、ボール初速を均一にすることでミスヒットのときの距離ロスを軽減する、オデッセイの主力シリーズだという趣旨が書かれています。
ここで正直に書いておくと、これはメーカー側の説明をパターDBが整理したものです。この記事で効果を確かめたわけではありません。インサートが打点のずれをどれだけ吸収するのか、打感や転がりがどう変わるのかは、パターDBに測った列がなく、このモデルについて語れる筆者の使用体験もないため、扱いません。この記事で言えるのは、DBの列から読める「形・トウハング・ネック・★」の範囲までです。
Ai-ONE にはロッシーのほかにも、#1 CH、#2、#7 CH、#7 DB、#7 S、2-BALL DB、JAILBIRD MINI DB、DOUBLE WIDE DB など、さまざまな名前の行がパターDBに並んでいます。シリーズ全体を見渡したいときは、次の記事がシリーズ単位の持ち場です。この記事は、その中のロッシー2行に絞って読みます。
パターDBに入っているスペック
先に、パターDBの値をそのまま表にします。数値は転記で、再計算はしていません。
| 項目 | Rossie DB | ROSSIE S |
|---|---|---|
| 発売年(パターDBの値) | 2024年 | 2023年 |
| ヘッド形状 | ハーフマレット | ハーフマレット |
| トウハング | フェースバランス | フル |
| ネック | ダブルベンド | ショートスラント |
| ロフト | 3.0度 | 3.0度 |
| 標準の長さ | 34インチ | 34インチ |
| インサート(シリーズ概要) | AI-ONE Insert | AI-ONE Insert |
| シャフト(シリーズ概要の表記) | STROKE LAB 90 | STROKE LAB 90 |
| 新品定価 | ¥46,200 | ¥46,200 |
| 初心者向き判定(パターDB) | 向く | 向かない |
2行で違うのは、発売年の値、トウハング、ネック、初心者向き判定の4項目です。ヘッド形状、ロフト、長さ、インサート、新品定価までは同じ値が入っています。新品定価では2行を選び分けられません。設計の上での違いは、ネックとトウハングの組み合わせです。初心者向き判定の理由欄は、後の章で読みます。
ネックの違いを読む|ダブルベンド×フェースバランスと、ショートスラント×フルトウハング
この記事の芯は、同じ「Ai-ONE のロッシー」という名前の中で、ネックの違う2行のどちらが自分のストロークに合いそうか、を読み解くことです。ここから先の「合う」は、すべて目安です。ネックの種類は、後の章で見る寛容性や操作性の★の計算には入りません。この2つの★はヘッド形状とトウハングだけで決まる指標で、ネックは「ストロークの目安」として別に見る項目です。

2行の違いは、ネックとトウハングの組み合わせ
前の章のスペック表で見ると、ネックとトウハングは連動しています。ダブルベンドの行にはフェースバランスが、ショートスラントの行にはフルが入っています。つまり、ネックを選ぶことは、実質的にはトウハングの組を選ぶことでもあります。
トウハングとは、シャフトを水平に支えたとき、ヘッドのつま先がどれだけ下に向くかを表す言葉です。フェースバランスは、つま先が下がらずフェース面が真上を向く状態です。フルは、つま先が大きく下がる状態で、弧の大きいストロークに合わせやすい側にあります。一般に、トウハングが大きいほど、弧を描くストロークと相性がよいとされます。
ネックのほうは、当サイトの目安として、ダブルベンドとセンターシャフトはストレート寄りのストローク、ショートスラントとクランクホーゼルはアーク寄りのストロークに合わせやすい形として扱っています。ただし、これはあくまで目安です。同じダブルベンドでも、ヘッドの重さや長さ、構えたときの見え方で印象は変わりますし、ストロークは人によって幅があります。ネックの名前だけで型を決めない、という前提で読んでください。
Rossie DB と ROSSIE S を並べて読む
Rossie DB|ダブルベンド×フェースバランス。ネックの目安もトウハングの読みも、同じ向きをさしています。ストロークの目安としては「ストレート寄り」で、カードのタグでもストレート向きと表示します。パターDBの初心者向き判定は「向く」で、理由欄には、フェースバランスの設計がまっすぐ引いてまっすぐ出すストロークに自然に合うこと、大きめのヘッドの慣性モーメントがミスを吸収することが書かれています。ダブルベンドだから必ずまっすぐ引ける、という話ではなく、列の上での位置づけです。

Odyssey / Ai-ONE(2024年)
Rossie DB
寛容性 ★★★★☆ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★★☆☆☆
この記事の主役のひとつ、末尾に DB が付く側です。ハーフマレットでフェースバランス、ネックはダブルベンドで、ロフトと長さ、新品定価は ROSSIE S と同じです。違うのはネックとトウハングの組み合わせです。ストレート寄りの目安で、ミスへの強さを設計で優先したいときの1本です。
ROSSIE S|ショートスラント×フルトウハング。こちらも、ネックの目安とトウハングの読みが同じ向きをさしています。ただし向きは反対で、ストロークの目安としては「アーク寄り」です。カードのタグでは、トウハングが大きいことを踏まえて強アーク向きと表示します。パターDBの初心者向き判定は「向かない」で、理由欄には、トウハングが大きく弧を描くストロークが前提の設計であること、フェースの開閉を自分で管理する必要があり、月1ゴルファーには扱いが難しいことが書かれています。「向かない」は「悪い」という意味ではありません。当サイトの「初心者」という物差しに照らした結果です。

Odyssey / Ai-ONE(2023年)
ROSSIE S
寛容性 ★★☆☆☆ / コスパ ★★☆☆☆ / 操作性 ★★★★☆
この記事の主役のもうひとつ、末尾に S が付く側です。ハーフマレットでフルトウハング、ネックはショートスラントで、ロフトと長さ、新品定価は Rossie DB と同じです。ヘッドは同じでも、トウハングが最も大きい側に入ります。弧を描くストロークで、フェースの動きを自分で使いたいときの1本です。
Ai-ONE のハーフマレットの中で、ロッシーはどこにいるか
2行の位置づけを、同じ Ai-ONE のほかのハーフマレットと並べると見えやすくなります。パターDBで、シリーズ名がちょうど「Ai-ONE」のハーフマレットを表にしました(TRI-BEAM や SILVER など、名前に別の語が続く派生シリーズの行は含めていません)。価格の列は載せていません。
| モデル | 発売年(パターDBの値) | トウハング | ネック | 寛容性 | 操作性 |
|---|---|---|---|---|---|
| Rossie DB | 2024 | フェースバランス | ダブルベンド | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ |
| #7 CH | 2023 | クォーター | クランクホーゼル | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
| DOUBLE WIDE DB | 2023 | クォーター | ダブルベンド | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
| #7 S | 2023 | ハーフ | ショートスラント | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
| ROSSIE S | 2023 | フル | ショートスラント | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
表に載せた範囲で言えるのは、次の三つです。ひとつ目に、トウハングがフェースバランス、クォーター、ハーフ、フルの4段に分かれていて、ロッシーの2本はその両端にいます。ふたつ目に、ネックの種類とトウハングは完全には連動しません。DOUBLE WIDE DB はダブルベンドですがトウハングはクォーターで、ロッシーのダブルベンドとは段が違います。みっつ目に、ショートスラントの行は #7 S と ROSSIE S の2本で、ハーフとフルの差が出ています。この表の#7や DOUBLE WIDE の詳しい中身は、それぞれ別の記事の持ち場なので、ここでは位置づけを見るだけにとどめます。

3軸スコアで見る強みと弱み|ハーフマレットのトウハングが採点表でどこに入るか
当サイトの3軸スコアは、寛容性(ミスへの強さ)・コスパ・操作性(打ち分けのしやすさ)の3つです。このうち寛容性と操作性は、ヘッド形状とトウハングの組み合わせから決まる設計上の指標で、実際の打ち心地や相性を採点したものではありません。ネックの種類は、この2つの★の計算には入っていません。
寛容性と操作性は、同じ表の裏表になっている
寛容性は、ヘッドが大きく、トウハングが小さいほど高くなります。ヘッドが大きいと慣性モーメントが大きく、芯を外してもヘッドが回りにくくなります。トウハングが小さければ、ストロークの中でフェースの向きが変わりにくくなります。操作性はその逆で、ブレードに近いほど、またトウハングが大きいほど高くなります。両方が最高の段になるモデルは、採点表の上では存在しません。
ロッシーの2行はどちらもハーフマレットなので、採点表のハーフマレットの行に入ります。その行を、トウハングごとに並べると次のようになります。
| ヘッド形状 | トウハング | 寛容性 | 操作性 | ロッシー2行との対応 |
|---|---|---|---|---|
| ハーフマレット | フェースバランス | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | Rossie DB |
| ハーフマレット | クォーター | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | (ロッシー2行には当てはまらない) |
| ハーフマレット | ハーフ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | (ロッシー2行には当てはまらない) |
| ハーフマレット | フル | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ROSSIE S |
同じヘッドなのに、寛容性と操作性の★が2つずつ入れ替わっているのは、この行の両端に2本が入っているからです。モデルごとの個性が★に出たのではなく、採点表が「ヘッド形状×トウハング」で決まっているために、誰が計算しても同じ結果になります。ハーフとフルが同じ★になる点も、この表のとおりです。ネックの違い(ダブルベンドかショートスラントか)は、この入れ替わりの理由ではありません。
コスパ★は、価格との関係を見る指標
3つ目のコスパ★は、寛容性・操作性とは決まり方が違います。パターDBの中古価値の区分と、当サイトが国内の中古ショップ在庫から実測した中古相場の組み合わせから、当サイトの手順で決まる指標です。記事の側では計算し直さず、パターDBの値をそのまま転記しています。ロッシーの2行は、コスパ★も同じではありません。ただし、その理由を価格の額で説明することはしません。採点のルールで決まる値で、中古相場の実測が更新されるたびに変わりうるからです。主役2行の3軸スコアは、次の表に載せたとおりです。
| モデル | ヘッド形状 | トウハング | 寛容性 | コスパ | 操作性 |
|---|---|---|---|---|---|
| Rossie DB | ハーフマレット | フェースバランス | ★★★★☆ | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
| ROSSIE S | ハーフマレット | フル | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
コスパ★は品質の評価ではなく、価格との関係を見るための指標です。この記事に載せた★は、執筆時点のパターDBの値で、将来も同じとは限りません。また、コスパ★が低い帯には、最新の高級モデルが多く並びます。新品で最新のものが欲しい人にとっては、その価格で選ぶのが最適な選択になることもあります。★の低さを「割高」と読まないでください。
強みと弱みを、2行で一言ずつにまとめる
Rossie DB は、採点表のハーフマレットの行で寛容性が最も高い段に入り、その代わりに操作性は低い段にいます。ROSSIE S は、トウハングが大きい側に入るぶん、ミスへの強さは★で2つ分下がりますが、打ち分けの余地を残した位置にいます。初心者向き判定は、Rossie DB が「向く」、ROSSIE S が「向かない」と分かれています。これは当サイトの採点表と判定理由に沿った整理で、実際の相性を言い当てたものではありません。
ハーフマレットという形そのものが、マレットとブレードの間でどういう立ち位置なのかは、次の記事が持ち場にしています。形から読み直したいときの入口になります。
似ているモデルと比べる|名前に Rossie が付く別の行を、列で並べる
ここでは、主役の2行と近い列を持つ行を並べて、列で言える差だけを比べます。比べられるのは、年・シリーズ・ヘッド形状・トウハング・ネック・価格タグ・★です。どちらが新しいから上、といった序列は、この記事では扱いません。
早見表|形・トウハング・ネックで並べる
表は、主役2行と、比べたい5本の計7行です。並びは価格ではなく、ネックとトウハングの型で決めています。「—」は、当サイトの手順で中古相場を確かめられていないか、完品の在庫が当サイトの基準に届かなかった行です。
| シリーズ | モデル | 年 | 形状 | トウハング | ネック | 中古相場 | 寛容性 | コスパ | 操作性 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Ai-ONE | Rossie DB | 2024 | ハーフマレット | フェースバランス | ダブルベンド | ¥24,390 | ★★★★☆ | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
| White Hot OG | Rossie | 2021 | ハーフマレット | フェースバランス | ダブルベンド | — | ★★★★☆ | — | ★★☆☆☆ |
| DFX | Rossie | 2021 | ハーフマレット | フェースバランス | ダブルベンド | ¥11,880※ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
| Stroke Lab Black | ROSSIE | 2020 | マレット | フェースバランス(推定値) | ダブルベンド | ¥13,380※ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| Ai-ONE | ROSSIE S | 2023 | ハーフマレット | フル | ショートスラント | ¥19,840※ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
| Phantom(Scotty Cameron) | 5.5 | 2026 | ハーフマレット | フル | ショートスラント | — | ★★☆☆☆ | — | ★★★★☆ |
| TRI-HOT 5K | ROSSIE S | 2023 | マレット | ハーフ(推定値) | ショートスラント | — | ★★★☆☆ | — | ★★★☆☆ |
(「※」は美品=AB以上の出物が3本に満たず、在庫にある全ランクの完品から採った中央値)
トウハングの「(推定値)」は、パターDBでメーカー公表の値ではなく、当サイトがネックとヘッドの形から推定した値と注記されている行です。
この表で、先に気づくのは形状の列です。名前に Rossie が付いていても、パターDBの形状の列は同じではありません。White Hot OG と DFX の Rossie はハーフマレット、Stroke Lab Black の ROSSIE と TRI-HOT 5K の ROSSIE S はマレットと登録されています。ここで大事なのは、なぜ形の登録が分かれているのか、どちらが実物に近いのかを、この記事は判断できないということです。言えるのは、「表に載せた範囲で、パターDBの形状の列は二つに分かれている」ことまでです。
形状の列が★に効いていることも、この表から読み取れます。フェースバランスのダブルベンドで並ぶ行のうち、ハーフマレットの行は寛容性と操作性が同じで、マレットと登録された Stroke Lab Black だけが寛容性は一段上、操作性は一段下です。これは採点表がヘッド形状×トウハングで決まっているための結果です。
Rossie DB 側の比較相手|フェースバランス×ダブルベンドの3本
早見表に載せた中で、Rossie DB と同じフェースバランスのダブルベンドに並ぶのは、2021年の White Hot OG の Rossie と DFX の Rossie、2020年の Stroke Lab Black の ROSSIE です。この3本は、いずれも Ai-ONE とは別のシリーズで、年も違います。パターDBには、ほかにも2001年の White Hot の Rossie など、同じ組の行があります。
White Hot OG の Rossie は、パターDBの列で見ると、ヘッド形状・トウハング・ネック・ロフト・長さ、そして寛容性と操作性の★まで、Rossie DB と同じです。違うのは、シリーズ名と年、新品定価の値、そして中古相場を載せていないことです。インサートやシャフトの欄はシリーズごとに別の記載なので、ここではシリーズ名の違いとして見ておきます。

Odyssey / White Hot OG(2021年)
White Hot OG Rossie
寛容性 ★★★★☆ / コスパ — / 操作性 ★★☆☆☆
2021年の White Hot OG にある Rossie です。パターDBの列では、形・トウハング・ネック・ロフト・長さと、寛容性・操作性の★が、Rossie DB と同じです。違いはシリーズ名と年、新品定価の値です。中古相場は、直近の実測で完品の在庫が当サイトの基準(3本以上)に届かなかったため載せていません。名前も列もそっくりな、別シリーズの行を取り違えたくないときの比較相手です。
DFX の Rossie も、形・トウハング・ネック・ロフト・長さと、寛容性・操作性の★は Rossie DB と同じです。違いはシリーズ名と年、新品定価の値です。中古相場のタグとコスパ★も、Rossie DB とは別の値が入っています。パターDBの初心者向き判定も「向く」で、理由欄はフェースバランスの設計がまっすぐ引くストロークに自然に合うことと、大きなヘッドの慣性モーメントがミスを吸収することが書かれています。

Odyssey / DFX(2021年)
DFX Rossie
寛容性 ★★★★☆ / コスパ ★★★☆☆ / 操作性 ★★☆☆☆
2021年の DFX にある Rossie です。ハーフマレットでフェースバランス、ネックはダブルベンドで、Rossie DB と形・トウハング・ネック・ロフト・長さの列が同じです。違いはシリーズ名と年、新品定価の値です。同じ列の行を、別のシリーズ側でも見ておきたいときの比較相手です。
Stroke Lab Black の ROSSIE は、名前は同じロッシーですが、パターDBの形状の列はマレットです。ここは「パターDBの列では」としか言えません。トウハングも、パターDBでは当サイトの推定値と注記されています。形状が違えば採点表の行も変わるので、同じフェースバランス×ダブルベンドでも、寛容性と操作性の★は上の3本と同じになりません。フェースバランスのマレットは、採点表では寛容性が最上段、操作性が最下段に入ります。また、この行は終売年の値が入っているため、カードの新品の欄は「発売時定価」と表示しています。

Odyssey / Stroke Lab Black(2020年)
Stroke Lab Black ROSSIE
寛容性 ★★★★★ / コスパ ★★★☆☆ / 操作性 ★☆☆☆☆
2020年の Stroke Lab Black にある ROSSIE です。パターDBの形状の列はマレットで、トウハングとネックは Rossie DB と同じフェースバランスとダブルベンドです。形状の列が違うぶん、寛容性と操作性の★の位置が変わります。名前は同じでも形状の列が違う行を、見比べたいときの比較相手です。
ROSSIE S 側の比較相手|ショートスラントの2本
ROSSIE S と比べるなら、名前が同じ TRI-HOT 5K の ROSSIE S と、形・トウハング・ネックの組が同じ Scotty Cameron の Phantom 5.5 が候補になります。
まず TRI-HOT 5K の ROSSIE S です。名前の末尾まで同じですが、シリーズが違います。年は同じ2023年で、「同じ年の別シリーズ」にあたります。パターDBの列を見ると、ネックは同じショートスラントですが、形状はマレット、トウハングはハーフです。主役の ROSSIE S がハーフマレットでフルなのとは、2か所で違います。なお、この行のトウハングは、パターDBで当サイトの推定値と注記されています。採点表の行が変わるので、寛容性と操作性の★も同じにはなりません。名前の末尾まで同じなので、とくに取り違えやすい相手です。

Odyssey / TRI-HOT 5K(2023年)
TRI-HOT 5K ROSSIE S
寛容性 ★★★☆☆ / コスパ — / 操作性 ★★★☆☆
同じ2023年の、別シリーズ TRI-HOT 5K にある ROSSIE S です。ネックは Ai-ONE の ROSSIE S と同じショートスラントですが、形状の列はマレット、トウハングはハーフで、2か所が違います。名前の末尾が同じ S の別シリーズを、取り違えたくないときの比較相手です。中古相場は、直近の実測で完品の在庫が当サイトの基準(3本以上)に届かなかったため載せていません。
もう一本の Phantom 5.5 は、ブランドが Scotty Cameron の別系統で、2026年の行です。パターDBの列では、ヘッド形状がハーフマレット、トウハングがフル、ネックがショートスラントで、ROSSIE S と組が同じです。寛容性と操作性の★も同じになります。違いは、ブランドとシリーズ、ロフトの値、そして新品定価がパターDBに入っていないことです。ロッシーという名前の系統で探している人には直接の比較相手ではなく、「列が同じ型の別ブランド」として、ROSSIE S の位置づけを確かめる材料になります。

Scotty Cameron / Phantom(2026年)
Phantom 5.5
寛容性 ★★☆☆☆ / コスパ — / 操作性 ★★★★☆
2026年の Scotty Cameron Phantom にある 5.5 です。ハーフマレットでフルトウハング、ネックはショートスラントで、ROSSIE S と形・トウハング・ネックの組が同じです。ブランドもシリーズも別なので、名前の系統とは関係なく、列だけが同じ行です。中古相場は、当サイトの手順(国内中古ショップ在庫の実測)で確かめられていないため載せていません。同じ型を別ブランドで見ておきたいときの比較相手です。
並べてみて言えること、言えないこと
並べてみると、言えることは次のとおりです。主役の2行は、トウハングとネックの列ではっきり別の型に入ります。Rossie DB はフェースバランスの側、ROSSIE S はフルの側です。Rossie DB と列が同じ行は、ほかのシリーズにもあります。ROSSIE S と列が同じ行は、表に載せた範囲では別ブランドの Phantom 5.5 です。一方、名前が同じ TRI-HOT 5K の ROSSIE S は、形状とトウハングの2列が違い、★の組も別になります。
言えないこともあります。年の新しさは、性能の高さを意味しません。シリーズの違いが実際の打ち心地にどう影響するかも、パターDBの列からは分かりません。この記事が示せるのは、型の位置関係と、その型に対する採点表の結果までです。オデッセイの世代ごとの流れを一度に見渡したいときは、次の記事が入口になります。
中古で買うときに見るところ
ここからは、Ai-ONE のロッシーを中古で探す場合の話です。出物の多さや、手に入りやすさについては、パターDBの列だけでは言えないので、見立てを書きません。ひとつ言えるのは、このロッシーが、名前の似た行に囲まれているということです。末尾の記号が同じで途中の語が違う行、形状の列が違う行、年の違う行が、同じ売り場に並びます。パターそのものの状態に加えて、「どのモデルか」を取り違えないことが、最初の確認になります。価格は、上のカードと早見表のセルで確かめてください。
筆者の基準|中古パターを買うときの4つの確認点
※ここは筆者個人の基準(N=1)です。ロッシーを買った話ではなく、中古のパターを買うときに私が一般的に確かめている点を、要旨で書いています。
- 偽物のリスク:メルカリでは、ちゃんとしたショップか、明らかに個人の出品かを確かめます。写真が多いか、日本語に違和感がないか、過去の評価はどうかも見ます。場合によっては、AIに写真を見せて判断することもあります。
- シャフトの長さ:私は34インチを基準にしています。ロッシーの2行も、パターDB上の標準は34インチです。
- ヘッドカバーの有無:後から別に買うと、意外と高く付きます。年代物のカバーはひび割れしやすいので、期待しすぎません。
- フェース面の状態:購入前に確認します。
この4点は、このモデルに限らない、中古パター全般の基準です。付属品が揃っているかは出品ごとに違うので、写真と説明で確かめてください。シャフトの長さやフェース面の状態は、写真だけでは判断しにくい場合もあります。出品者に質問できるかどうかも、ひとつの目安になります。
ネックの形と商品名を取り違えないための確認点
この4点とは別に、パターDBの列から言える、このモデルに固有の確認点があります。
- ネックの形:Rossie DB と ROSSIE S は、ヘッドが同じ形で、違いはネックとトウハングの組です。商品名に DB や S が見当たらない出品に当たったら、写真でネックの形を確かめ、出品の説明や店員さんに、DB と S のどちらかを確認します。
- 同じ「ROSSIE S」の別シリーズ:同じ「ROSSIE S」の名前は、TRI-HOT 5K や White Hot OG(「Rossie S」)にもあります。商品名の前半が Ai-ONE かどうかを必ず見ます。どちらも、Ai-ONE の ROSSIE S とはトウハングの列が違う別の行です。
- 名前に Rossie が付く別シリーズ:White Hot OG や DFX、Stroke Lab Black にも Rossie があります。Rossie DB と列の近い行も多いので、シリーズ名と年を見ます。
- 長さ:標準は34インチです。出品に長さが書かれていれば、そのまま確認します。
- シャフト:シリーズ概要の欄は STROKE LAB 90 ですが、個々の出品の実機がそれと同じかは、パターDBでは分かりません。出品写真や説明に書かれたシャフトを、そのまま確かめる項目として見ておきます。
検索するときは、英字の「Ai-ONE ROSSIE」と、カタカナの「Ai-ONE ロッシー」の両方で探しておくと、表記の違いによる見落としを減らせます。どちらの表記で見つけた出品でも、上の確認点で確かめるのは同じです。
棚の前での確認順
ここまでの内容を、棚の前での確認順に並べると、次のようになります。
- 商品名の前半が「Ai-ONE」か、それとも TRI-HOT 5K・White Hot OG・DFX・Stroke Lab Black など別のシリーズかを見る。
- ネックの形を写真で見る。商品名に DB や S が無いときは、出品の説明や店員さんに、どちらのネックかを確かめる。
- 長さ(34インチが標準)と、ヘッドカバー、フェース面の状態を見る。
- 最後に値札を見て、カードの相場と並べる。
値札を最後に回すのは、先に値札を見ると、取り違えに気づく前に気持ちが決まってしまうことがあるからです。カードに載せている中古相場は、当サイトが国内の中古ショップの在庫を実測した値で、状態の幅があるものには、その旨をタグに付けています。実際の店頭や出品で見る個体の値札と並べるときは、状態を見比べてください。
まとめ:Ai-ONE ロッシーが合う人・合わない人
ここまでの内容を、列の事実だけでまとめます。Ai-ONE のロッシーは、パターDBの上で、同じハーフマレットでもネックとトウハングの組み合わせで2つに分かれます。Rossie DB は、ダブルベンド×フェースバランスで、ストレート寄りの目安です。ROSSIE S は、ショートスラント×フルで、アーク寄りの目安です。寛容性と操作性の★が二つずつ入れ替わるのは、採点表のハーフマレットの行で決まっている結果で、どちらが優れているかではなく、何を優先する設計かが違う、というのがこの名前の読み方です。
Rossie DB が合いやすい人(目安)
- まっすぐ引いてまっすぐ出すストロークを目指していて、ミスへの強さを設計で優先したい人
- ハーフマレットのヘッドに抵抗がなく、フェースバランスの構えを試したい人
ROSSIE S が合いやすい人(目安)
- ゆるく弧を描くストロークの人で、フェースの動きを自分で使って打ち分けたい人
- フェースの開閉を自分で管理することを、苦にしない人
どちらも合いにくい人
- 打感の良し悪しで選びたい人。パターDBに打感の列が無いため、この記事では判断の材料を出せません
- インサートの効果を確かめたい人。この記事はメーカーの説明を紹介するにとどまり、効果は扱いません
- 自分のストロークが分からないまま、ネックの名前だけで選ぼうとしている人
- ネックの形やシリーズ名を確かめないまま、値札だけで決めようとしている人
⚠️ 3軸スコアは、ヘッド形状やトウハングから決まる設計上の指標です。実際の打感・構えやすさ・転がりの相性は人によって異なります。候補をしぼり込んだら、最終的にはゴルフショップの試打やフィッティングで、自分の手とストロークで確かめてください。
自分のストロークがまっすぐ寄りなのか、弧を描いているのかが分からないときは、ネックの名前で迷う前に、質問に答えるだけで傾向をしぼり込めるパター診断ツールを使ってみてください。ロッシーの2行のどちらに近いかを考える、最初の手がかりになります。
ベストスコア86、アベレージ100のアマチュアゴルファー。
身長177cm、体重78kg前後の中肉中背40代ゴルファーです。
2020年にゴルフ開始。
2022年から本格的に練習をするようになったがなかなか上達せずに120前後から変わらず。
試行錯誤しながら、少しずつ上達中。
関東のゴルフ場がメインの月1~2ゴルファーです。


