中古ショップの棚で、型落ちになったStroke Labのパターを見つけました。値札は1万円ほど。手に取りながら、レジ前で少し迷いました。「古い世代を安く買って、結局すぐ物足りなくなって買い替えたら、かえって損だよな」と。月1ゴルファーにとって、年に数えるほどしか握らないパターの選び間違いは、地味に懐とモチベーションに効いてきます。あの日の私と同じように迷っている方へ、今この世代を買う価値があるのかを整理してみます。
この記事でわかること
- Stroke Lab世代(2019-2020年)が何を変えた世代なのか
- 今でも「買い」と言える理由と、向き不向き
- 中古1万円前後で狙えるおすすめ5モデル
- 中古で失敗しないためのチェックポイント
Stroke Labとは何だったのか|「シャフトで変えた」2019年世代
Stroke Labは、オデッセイが2019年に投入したシリーズです。インサートやヘッド形状で勝負する世代が続いていたなか、この世代はあえて「シャフト」に手を入れたのが特徴でした。月1ゴルファーの目線で、何が変わったのかを噛み砕いて見ていきます。
STROKE LABシャフトが狙ったもの|中間を軽くして重量を再配分
最大の目玉が、カーボンとスチールを組み合わせた複合シャフト「STROKE LAB」です。シャフトの中間部分を軽いカーボンにし、そこで浮いた重量をヘッド側とグリップ端側へ振り分けました。狙いは、ストロークのテンポと一貫性を高めること。両端が重く中間が軽いと、振り子の動きが安定しやすくなる、という考え方です。手元と先端に重さがあるぶん、月1ゴルファーにありがちな「日によって距離感がバラつく」悩みに効きやすい設計といえます。
Microhingeインサートとシルバーブラックの仕上げ
フェース面には、スチールピンを並べた「Microhinge」インサートを搭載しています。インパクトの瞬間にボールへ順回転をかけ、転がり出しを安定させる狙いのインサートです。仕上げはシルバーとブラックを組み合わせたトーンで、落ち着いた見た目にまとまっています。打感がやや硬めに感じる人もいますが、順回転の出やすさは距離感を合わせるうえで素直な味方になってくれます。
2020年「Stroke Lab Black」はオールブラック版
翌2020年には、シリーズをほぼ黒一色でまとめた「Stroke Lab Black」が登場しました。基本コンセプトは2019年版を踏襲しつつ、TEN・SEVEN・ROSSIEといった形状を展開しています。性能の方向性は近く、違いは主に見た目とラインナップ。アドレスで黒が引き締まって見えるのを好む人に向いた世代です。中古ではこの2世代が混在して並ぶので、見分けの目安として覚えておくと選びやすくなります。

結論:Stroke Lab世代は今でも「買い」|ただし向き不向きがある
先に結論を言うと、Stroke Lab世代は今でも買いです。発売から数年が経って中古相場がこなれ、1万円前後で性能のしっかりした1本が手に入るからです。ただし、誰にとっても正解というわけではありません。向き不向きを整理します。
買える人|中古1万円前後で寛容性が欲しい月1ゴルファー
いちばん相性がいいのは、中古1万円前後の予算で「ミスに強いパター」を探している月1ゴルファーです。今回紹介するモデルの多くはフェースバランス寄りの設計で、多少打点がブレても大きく曲がりにくい傾向があります。両端を重くしたシャフトでテンポも取りやすく、年に数回しか握らない人でも距離感を合わせやすい。コスパと寛容性の両取りができる、現実的な選択肢です。
避けたほうがいい人|フェースを自分で操作したい上級者
逆に、フェースを自分の手で開閉してラインに乗せたい上級者には、この世代は物足りなく感じるかもしれません。今回の5モデルは直進性を重視したフェースバランス寄りの構成が中心で、操作性の評価は低めに出ます。フェースの開閉量を細かくコントロールしたい人は、トゥハングの強いブレード型を別途検討したほうが満足度は高くなります。あくまで「まっすぐ引いてまっすぐ出す」タイプ向けの世代だと考えてください。
私がStroke Lab R-Ball Sを愛用していた理由
私自身、Stroke Lab R-Ball S(2019年・マレット)を一時期の相棒として使っていました。メルカリで値下げ交渉をして、約8,000円で手に入れた個体です。純回転しやすいインサートと、独特のStroke Labシャフトに興味を持って試したのがきっかけでした。グリップがかなり太く独特の握り心地で、最初は戸惑いましたが、慣れると手元が暴れにくいのが分かってきました。中古ショップの「自分トーナメント」で優勝できた相棒でもあり、ヘッドの◯マークでアライメントが取りやすいのも気に入っていました。今はエースがPING Anserに落ち着いたこともあり、このR-Ball Sは人に譲りましたが、約8,000円で長く楽しめたことを思えば十分に元の取れた1本でした。なお、これは私が使っていた個体であって、後述するおすすめ②のR-Ballとはバランス違いの別モデルです。混同しないようにご注意ください。それだけ長く付き合える素性の良さがあるシリーズだと感じています。
今買うならこのStroke Lab 5本|中古おすすめモデル
ここからは、中古1万円前後で狙えるStroke Lab世代のおすすめを5本紹介します。いずれもフェースバランス寄りで、まっすぐ引いてまっすぐ出すストローク(ストレート)と相性のいいモデルです。形状の好みと、寛容性・コスパのバランスで選んでみてください。
★評価は当サイト独自のパターDB(全モデル)の仕様データから算出しています。寛容性はヘッド形状とトウハングの物理特性、コスパは中古相場と価値評価、操作性はフェース開閉量に基づく指標です。個人サイトの独自評価であり、メーカー公式のデータではありません。
① V-LINE|最安級なのに寛容性もコスパも最高クラス

Odyssey / Stroke Lab(2019年)
V-LINE
寛容性 ★★★★★ / コスパ ★★★★★ / 操作性 ★☆☆☆☆
中古¥9,480前後と最安級なのに、寛容性もコスパも最高クラスという欲張りな1本です。多少打点がブレても大きく曲がりにくいフェースバランスのマレットで、ストロークがまだ安定しない月1ゴルファーの最初の1本にぴったり。Vラインのアライメントが目標に合わせやすく、まっすぐ構えるだけで安心感が出ます。
② R-Ball|私の相棒の兄弟にあたる定番マレット

Odyssey / Stroke Lab(2019年)
R-Ball
寛容性 ★★★★★ / コスパ ★★★★★ / 操作性 ★☆☆☆☆
私がかつて使っていたR-Ball Sの兄弟にあたる定番モデルです。中古¥10,000前後でコスパ・寛容性ともに最高クラス。まっすぐ引いてまっすぐ出すストレートと相性の良いフェースバランス設計で、Microhingeの順回転インサートにより距離感を合わせやすいのが持ち味です。クセがなく、長く付き合える安心の1本です。
③ #7|マレットが大きすぎると感じる人のピン型マレット

Odyssey / Stroke Lab(2019年)
#7
寛容性 ★★★★☆ / コスパ ★★★★★ / 操作性 ★★☆☆☆
「マレットは大きすぎて構えにくい」という人に向いたピン型マレットです。コンパクトで構えやすく、それでいて寛容性もしっかり確保されています。中古¥9,500前後とコスパは最高クラスで、クセが少なく長く使えるのも魅力。形状で迷ったら、まずここから検討するのがおすすめです。
④ Black SEVEN|引き締まった黒が好きな人の2020年版

Odyssey / Stroke Lab Black(2020年)
SEVEN
寛容性 ★★★★☆ / コスパ ★★★★★ / 操作性 ★★☆☆☆
③#7の流れをくむ、2020年のオールブラック版です。性能の傾向は近く、引き締まった黒い見た目が好きな人に向いています。中古¥9,980前後とコスパは最高クラスのまま、落ち着いた佇まいでアドレスが整いやすいのが持ち味。黒一色のヘッドは芝の上でも輪郭が締まって見え、構えに集中しやすくなります。
⑤ 2-Ball Fang|方向の不安を2ボールで解消する1本

Odyssey / Stroke Lab(2019年)
2-Ball Fang
寛容性 ★★★★★ / コスパ ★★★☆☆ / 操作性 ★☆☆☆☆
「方向が合っているか自信が持てない」という不安を、2ボールアライメントで解消してくれる1本です。2つの円を目標線に重ねるだけで構えが決まり、寛容性も最高クラス。中古相場は¥11,500前後とやや上がりますが、方向性の安心感に投資したい人にはその価値があります。アドレスで迷う時間が減るのは、月1ゴルファーには大きな武器です。

中古でStroke Labを失敗せず買うには
Stroke Lab世代は中古での流通量が多く、状態のいい個体を選べば長く使えます。一方で、年式が経っているぶん個体差も出てきます。買ってから後悔しないためのチェックポイントを押さえておきましょう。
中古の見極め|インサート・グリップ・ヘッドカバー
まず見たいのがフェースのMicrohingeインサートです。スチールピンが摩耗していたり、変形していたりすると、順回転の出方や打感が変わります。次にグリップ。Stroke Labは元々グリップが太めで独特なので、劣化やべたつき、握ったときの太さが自分に合うかを確認してください。あとはヘッドカバーの有無です。純正カバーが付いていない個体は価格が下がりやすい反面、移動中のヘッド保護を別途考える必要があります。状態と価格のバランスは、中古パター全般の選び方をまとめた記事も参考にしてください。
★スコア(寛容性・コスパ・操作性)の読み方
この記事のカードに付けた★は、当サイト独自のパターDBから算出した3軸の指標です。寛容性はミスヒットへの強さ、コスパは中古相場と価値のバランス、操作性はフェースを自分で開閉できる自由度を表します。Stroke Lab世代は寛容性とコスパが高く、操作性が低めに出る傾向があります。これは「直進性を取るか、操作性を取るか」のどちらを重視するかで読み方が変わります。スコアの算出根拠は、方法論をまとめた記事で詳しく解説しています。
それでも迷うなら診断ツールで絞り込む
「自分のストロークがストレート寄りなのか、どの形状が合うのか、まだ自信がない」という場合は、パター診断ツールを使ってみてください。いくつかの質問に答えるだけで、パターDBの登録モデルからあなたの条件に合う候補を絞り込めます。
そして忘れてはいけないのが、パターを替えるだけでは悩みのすべては解決しないということです。ストロークそのものが安定しなければ、どんな名器でも効果は半減します。月1ゴルファーがレッスンと独学のどちらに投資すべきかは、こちらの記事で掘り下げています。
まとめ:Stroke Lab世代は月1ゴルファーの賢い選択肢
Stroke Lab世代(2019-2020年)は、シャフトの重量配分でテンポを整え、順回転インサートで転がりを安定させた、月1ゴルファーと相性のいいシリーズです。中古相場がこなれた今なら、1万円前後で寛容性とコスパを両取りできます。まっすぐ引いてまっすぐ出すタイプなら、今でも十分に「買い」の選択肢です。私自身、約8,000円で手に入れたR-Ball Sを相棒として長く愛用してきました(今はエースがPING Anserに定まり、人に譲りました)。それだけ素性のいいシリーズだということです。中古の見極めポイントを押さえて、自分に合う1本を探してみてください。
▼ お好みのショップでStroke Labパターを探してみてください
ベストスコア86、アベレージ100のアマチュアゴルファー。
身長177cm、体重78kg前後の中肉中背40代ゴルファーです。
2020年にゴルフ開始。
2022年から本格的に練習をするようになったがなかなか上達せずに120前後から変わらず。
試行錯誤しながら、少しずつ上達中。
関東のゴルフ場がメインの月1~2ゴルファーです。



