ゴルフネクスト24には「AIルーム」という部屋があります。普通の練習ブースとは別に、AIGIAというスイング解析システムとGolf Naviというシミュレーターが1室に同居している特殊な部屋です。ネットで調べても使った人の情報がほとんど出てこなかったので、再入会初日に試してきました。料金の仕組みから実際のアドバイス内容まで、知りたかったことを全部書きます。
この記事でわかること
- AIルームの料金と、普通の練習部屋との違い
- AIGIAのスイング解析の仕組みと8項目スコアの見方
- Golf Naviで計測できる弾道データの種類(実測値付き)
- 550円を払う価値があるか、正直な評価
AIルームとは?普通の部屋との違い
ゴルフネクスト24の武蔵中原店に入ると、練習ブースが複数並んでいます。そのほとんどはOK ON Golfというシミュレーターが入った標準的な部屋ですが、1室だけ「AIルーム」という部屋があります。
AIGIAとGolf Navi、2台が同居する部屋
AIルームには2台のシステムが設置されています。
- AIGIA(エイジア):黒い縦型のAIスイング解析端末。打席の横に独立して設置されている
- Golf Navi(ゴルフナビ):奥のスクリーンに表示されるシミュレーター。弾道データの計測とラウンドシミュレーションができる
「スイングの形」をAIGIAが、「打った球の数値」をGolf Naviが担当します。1球打つたびに両方のデータが更新されます。

料金は月額とは別に550円/回かかる
ここは重要な点です。ゴルフネクスト24の月額料金(16,500円〜)を払っていても、AIルームの利用は1回550円(税込)が別途かかります。普通の練習部屋は何度使っても月額の中に含まれますが、AIルームだけ追加料金制になっています。
ただし、新規入会の特典として最初の1回は無料で使えます。初日に試してみるのはその意味でもおすすめです。
⚠️ AIルームは武蔵中原店に1室のみ。他の部屋はすべてOK On Golfの標準ブースです。私が行ったときは、人気の標準ブースは埋まっている一方で、AIルームはむしろ空いていて待たずに使えました(追加料金がかかるぶん、利用する人が少ないのかもしれません)。
AIGIA(エイジア)の仕組みと使い方
AIGIAは、打席の横に設置された縦型のタブレット端末です。カメラがスイングを映像で記録し、AIがリアルタイムで解析します。
2つのモードから選ぶ
起動するとまず2択が表示されます。
- 中・上級者向け:全ショットスイングチェック——打つたびに全項目を解析してスコアを出す
- 初・中級者向け:レッスンモード——特定の動作に絞って、ステップごとに解説しながら練習できる
初めての方はレッスンモードの方が丁寧に教えてもらえそうでした。私は上級者向けモードで、選べる5種類ほどのクラブを試しました(全クラブを細かく選べるわけではありません)。

8項目を100点満点でスコア化する
上級者向けモードでは、1球打つたびに以下の8項目をレーダーチャートで可視化し、総合スコアを100点満点で表示します。
- 前傾ライン
- センターポジション
- センターライン
- ライトライン / レフトライン
- ネックポジション
- 手首の角度
- 左右の肩の高さ
複数球打つと、ショットごとのスコアが縦に並んで推移が見えます。「今日は全体的にどの項目が崩れているか」という傾向が一目でわかる設計です。
自分のスイングを2方向の動画で確認できる
スコアだけでなく、自分のスイングが動画で記録されます。正面(自分の前)と飛球線の後ろ方向の2アングルから撮影され、画面上の各パラメータをクリックすると、その項目の詳細を確認できます。「右肩が下がっている」と言われても映像がなければ実感しにくいですが、自分のスイングを多角度の映像で見返せるので、指摘が体感に変わります。これは言葉だけのアドバイスと大きく違う点でした。

Golf Navi(ゴルフナビ)でわかること
AIルームの奥のスクリーンに表示されるのがGolf Naviです。弾道データの計測と、ラウンドシミュレーションができます。
1球ごとに10種類の弾道データが出る
Golf Naviが計測する弾道データは以下の通りです。
- 飛距離 / キャリー
- ボールスピード / ヘッドスピード / ミート率
- 飛出角度 / ボール方向角
- バックスピン / サイドスピン
- フェース角
参考として、私の実測値を掲載します。ヘッドスピード39〜41m/s、スコア90〜100台(年間平均は95くらい)の月1ゴルファーの数値です。
- ドライバー(1W):飛距離239.8yd / キャリー216.2yd / HS 40.8m/s / ミート率1.43 / バックスピン2,090rpm
- 5番ウッド(5W):飛距離192.7yd / キャリー179.6yd / HS 39.7m/s / バックスピン3,352rpm
- 7番アイアン(7I):飛距離141.1yd / キャリー135.4yd / HS 36.4m/s / ミート率1.27 / バックスピン6,716rpm
- ピッチングウェッジ(PW):飛距離117.5yd / キャリー116.7yd / バックスピン8,414rpm
10球の統計分析と弾道傾向が確認できる
Golf Naviには統計分析機能があり、10球打った後にデータをまとめて確認できます。「D(ドロー)」「P(プッシュ)」「N(ナチュラル)」「F(フック)」など弾道の傾向を分類してくれるため、自分がどんなミスを繰り返しているかが視覚的にわかります。
ドライバーの10球平均は飛距離236.1yd、ヘッドスピード41.0m/s、ミート率1.42でした。プッシュフック系のミスが出た日でしたが、良い球との距離差も数値で確認できました。

ラウンドシミュレーションとモードの種類
Golf Naviはラウンドシミュレーションにも対応しています。ゲームモードはストローク・マッチ・スキンズ・バトルバロウ・ラスベガスなど6種類。コースはピンクス・セントフォー・マイダスバリー・タイクーなど国内外のコースが選べます。最大6人でのラウンドも可能なので、仲間と使うときにも便利です。
実際に使ってみた:AIGIAのスコアと言われたこと
初日に4種類のクラブでAIGIAを試しました。
クラブ別AIGIAスコア(100点満点)
- 7番アイアン:94点(この日の最高スコア)
- ピッチングウェッジ:76〜80点(セッションにより変動)
- ドライバー(1W):72点
- 5番ウッド:60点
7番アイアンで94点が出たときは素直に嬉しかったです。ただ、94点でもAIGIAは改善ポイントを出してきました。
AIに指摘された2つのこと
ピッチングウェッジで出た指摘を2つ紹介します。
①「ハーフフォローで右肩を下げ過ぎています」——修正ポイントは「ハーフフォローで右肩を下げ過ぎないようにしましょう」。思い当たる癖で、以前レッスンでも言われていた内容でした。AIGIAはこれを毎球チェックして、ナイスショットと感じた球でも指摘してきます。
②「頭が右足方向に移動し過ぎています」——修正ポイントは「アドレスした位置を意識しながら、右足方向に移動しないようにしましょう」。これは自分では気づいていなかった点です。「頭を動かさない」とは知っていましたが、どの方向にどれだけ動いているかまでは把握できていませんでした。映像と合わせて見ることで初めて実感できました。
550円を払う価値はあるか?正直な評価
初日に使ってみての正直な結論は、「3か月〜半年に1度くらいの"定点観測"として使うなら価値がある」です。正直、シミュレータとして特別に高性能というわけではありません。ただ、自分の現在地——どの項目がどれだけずれているか——を数値と映像で客観的に確認できる点は良いと感じました。
良かった点
月1ゴルファーが一番困るのは「自分の現在地が見えない」ことです。スマホで自撮りしても何が悪いか判断できない。AIGIAは映像と数値で「どの瞬間に何がずれているか」を具体的に教えてくれます。独学の弱点をピンポイントで補えます。
向いていない使い方
毎球のアドバイスを全部直そうとするのは逆効果です。AIGIAはナイスショットでも改善ポイントを出してくるため、指摘に振り回されるとスイングが崩れます。「今月の課題を1つ決めて、それだけ確認する」くらいの使い方が現実的です。スイングを固めている最中の方や、スコアを崩したくない時期には向かないかもしれません。
月額との組み合わせ方
メインの練習は月額に含まれるOK On Golfの部屋で打ち込み、数か月に1度550円を払ってAIルームで現在地を確認する——この組み合わせが今のところ一番合っていると感じています。正直なところ、弾道計測やシミュレータとしての完成度は通常部屋のOK On Golfのほうが上だと感じました。AIルームの価値は「AIによるスイングのフォーム診断」に絞られるので、そこに550円を払う意味があるかで判断するのがよいと思います。プロのレッスンの代わりにはなりませんが、独学ゴルファーが定期的に「自分のスイングを客観視する手段」としては十分です。
ベストスコア86、アベレージ100のアマチュアゴルファー。
身長177cm、体重78kg前後の中肉中背40代ゴルファーです。
2020年にゴルフ開始。
2022年から本格的に練習をするようになったがなかなか上達せずに120前後から変わらず。
試行錯誤しながら、少しずつ上達中。
関東のゴルフ場がメインの月1~2ゴルファーです。


