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パターを替えたらパット数は2.5打減った。でも上手くはなっていなかった|自分の118ラウンドを交換日で割って数えた


パターを新しくしてから、スコアカードのパット欄に書く数字が小さくなりました。同伴者に「パター上手いですね」と言われる回数も増えて、これは上達したなと思っていたのです。ところが同じスコアカードの合計欄を見ると、100は切れていない。良くなったはずなのに手元の合計が動いていない、この居心地の悪さが気になって、自分のラウンド記録を替えた日で前後に割って数え直してみました。

この記事でわかること

  • 現エースのパターに替えたのは2025年10月26日。前後で割るとパット数の中央値は36.5→34.0(−2.5打
  • 同じ期間にパーオン率の中央値は16.7%→11.1%(−5.6ポイント)、スコアの中央値は98.0→101.0(+3.0打)
  • 交換後は9ラウンド。1ラウンドずつ抜いて数え直しても、パットが減った向きは9通りとも変わらなかった
  • ただし比べる窓を全期間まで広げると、スコアの差だけが符号を変える
  • 同じ時期にパター以外に4つ動いている。だから「パターのおかげで減った」とは書けない
パターを替えた前後で3つの指標がどう動いたかを並べた図解。パット数は36.5から34.0へ減り、パーオン率は16.7%から11.1%へ下がり、スコアは98.0から101.0へ増えたことを矢印で示す
良くなったのはパット数だけで、スコアそのものは動いていませんでした

パターを替えた日を境に、自分の記録を前後で割ってみました

道具を替えたあとの「良くなった気がする」は、直前の1ラウンドの印象に引っぱられます。私の場合も、パットが少なかった日のことだけをよく覚えていました。そこで、印象ではなく記録のほうを見ることにしました。

替えたのは2025年10月26日でした

いま使っているのは PING PLD Milled Anser です。それまではオデッセイの 2-BALL Ai-ONE を使っていて、期間は1年は使いました(いつから使い始めたかは記録が残っていないので、ここでは書きません)。替えてからは、フェースを少し被せてダウンブローに、フェース面の上側で当てる意識に変わりました。縦回転がかかっているという感覚を、コースでも持てるようになったのがいちばんの変化です。

※このあたりは筆者個人の感想(N=1)です。

この記事が使う母数を先に断っておきます

台帳は121行で、いちばん古い行が2020年10月14日、新しい行が2026年3月15日です。このうちパット欄に数字が入っているのが118行あります。前後の比較ではショートコース2会場(該当27ラウンド)を外し、各項目で値が0の行は欠測として外しました。

⚠️ ショートコースを外したことを「公平にした」とは書けません。該当27ラウンドの最後が2023年12月23日で、比較の窓(交換前1年と交換後)には1件も入っていないからです。外しても外さなくても、この節の数字は変わりませんでした。効いているのは後半の年別の表だけです。

前後で動いた3つの数字

交換前1年(2024-10-26〜) 交換後(2025-10-26〜)
ラウンド数 28 9
パット(中央値) 36.5 34.0 −2.5
パーオン率(中央値) 16.7% 11.1% −5.6pt
スコア(中央値) 98.0 101.0 +3.0

交換後の9ラウンドは2025年11月24日から2026年3月15日までです。パット数は確かに減りました。ただし同じ期間に、グリーンに乗せられた割合も下がっています。

パットは減りました。でもスコアは良くなっていません

9ラウンドという数は、多いとは言えません。ここで「2.5打減りました」とだけ書いて終わるのは不誠実なので、この数字がどれくらい頑丈なのかを先に確かめます。

9ラウンドで言い切ってよいのか

交換後の9ラウンドから1つずつ抜いて、9通りで数え直しました。パットの差は−2.0から−3.5の範囲に収まり、9通りとも減る向きでした。パーオン率の差は9通りとも−5.6ポイントのまま動きません。スコアの差は+0.5から+3.0で、こちらも9通りとも増える向き(悪くなる側)でした。つまり、特定の1ラウンドが数字を作っているわけではありません。

比べる窓を変えると、1つだけ符号が変わります

比べる窓 n Δパット Δパーオン率 Δスコア
前6ヶ月 15 −4.0 −11.1pt +4.0
前1年(本記事の既定) 28 −2.5 −5.6pt +3.0
前2年 60 −3.0 −5.6pt +1.5
前 全期間 85 −3.0 −5.6pt −1.0

パットとパーオン率はどの窓でも同じ向きですが、スコアだけは全期間と比べたときに符号が反転します。2020年から2022年の、まだ110台や120台を打っていた頃を含むからです。ですからこの記事は「交換前1年と比べて」と窓を決めて話しています。窓を書かずに「スコアは良くなっていない」と言うと、それは言い過ぎになります。

中央値だけの話ではないかも見ておきます

平均でも見ると、パットは36.36→34.00(−2.36)で、やはり減っています。一方スコアの平均は98.07→98.22で、差は+0.15しかありません。スコアは悪くなったのではなく、動いていないというのが正確な言い方です。

なぜパットだけが減ったのか

ここから先は、私自身の説明です。数字はその説明と向きが合っているというだけで、原因を証明したものではありません。パット数という指標そのものの性質については、別の記事で18ラウンドぶんの内訳まで数えています。

私の説明は「アイアンの調子が落ちたから」です

アイアンが当たらなくなり、2オンが減りました。その代わりにアプローチでピンの近くまで寄るので、1パットで終わるホールが増えます。パーオン率が−5.6ポイント下がっていることは、この説明と矛盾しません。パット数は、パットの上手さではなく、その手前のショットの結果に引きずられる数字だということです。

年をまたいでも同じ向きに出ます

ラウンド スコア パット パーオン率
2023 25 104.0 37.0 16.7%
2024 29 101.0 36.0 22.2%
2025 27 98.0 37.0 16.7%
2026 6 101.0 33.0 11.1%

2024年と2026年は、スコアの中央値がどちらも101.0で同じです。ところが中身は入れ替わっていて、パーオン率は半分になり、パットは3.0打減っています。ショットで作れなくなったぶんを、パットが埋めているという形です。ただし2026年は6ラウンドしかなく、台帳が2026年3月15日で止まっている点は差し引いて読んでください。

パター交換と同じ時期に5つの要素が同時に変わっていたことを示す図解。パター・ボール・打ち方・練習量・練習器具の5つが同じ時間軸に並び、そこから1本の矢印がパット数へ向かう
パターだけを替えたのではないので、効果を分けて取り出すことはできません

それでも短い距離の精度は上がった(と私は思っています)

ここまで数字で否定的なことばかり書きましたが、私自身の感覚としては、短い距離のパットは確かに入るようになりました。これは数字で裏を取れていない話として読んでください。

替えてから1ヶ月ほどで、手応えが変わりました

当時は2ヶ月くらい、2日に1度は練習していました。狙いを1.5mあたりの距離に絞って、そこだけを繰り返した時期です。昔は入れられなかった距離が入るようになった実感はあります。ただし私の台帳には距離別のパット記録がないので、この実感を数字で確かめる手段がありません。※筆者個人の感想(N=1)です。

同じ時期に、パター以外に4つ動いています

正直に並べます。①パターを替えた ②ボールを TaylorMade Tour Response の帯付きに替えた ③打ち方をアッパー気味からダウンブローに変えた ④練習量が増えた ⑤パッティングミラーを使い始めた。この5つが同じ時期に動いているので、パットが減った理由をパターだけに割り当てることはできません

ミラーで私が直したのは、目の位置を左目の真下に置くこと、ボールを体の中心より左に置くこと、肩の向きを進行方向と平行にすること、腕や腹ではなく肩を動かすこと、両肘を少し曲げること、ハンドファーストに当てることの6点です。あくまで私の場合の話で、パッティングのアドレスに万人向けの正解があるわけではありません。

もうひとつ書いておきたいのは、器具の卒業のしかたです。最初はミラーの線に沿ってテイクバックする意識で使っていましたが、後半はその使い方をしなくなりました。構えが身についたら外してよい道具だと思っています。道具を買い替える前に、まず構えを固定するほうが順番としては先かもしれません。

まとめ:パター買い替えの効果は「パット数」だけでは測れません

私の記録では、パター交換の前後でパット数は2.5打減りました。けれど同じ期間にパーオン率は下がり、スコアは動いていません。パット数が減ったことは事実でも、それをそのまま「上手くなった」と読み替えると、自分の状態を読み違えます。

道具を替えた効果を自分で測るなら、パット数の合計よりグリーンに乗ったホールでのパット数3パット以上をした回数を数えるほうが、道具の影響を切り分けやすくなります。数える対象の選び方は別記事にまとめました。

そのうえでパター選びそのものは、設計上の指標である3軸スコア(寛容性・コスパ・操作性)で候補を絞り、最後は自分の手で試打やフィッティングをして確かめてください。打感や相性は人それぞれで、数字だけでは決まりません。候補の絞り込みには診断ツールを用意しています。

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