「マレットは構えると大きすぎて落ち着かない。かといってブレードは方向性が不安」——中古ショップの棚でPINGのDS72に目が留まったものの、ハーフマレットって結局どういう人に合うのか分からないまま、そっと候補から外していた経験があります。ブレードの構えやすさとマレットの寛容性、その"ちょうどいい中間"を探している人は少なくないはずです。この記事では、パターDBに登録されたPINGのハーフマレット全モデルを3軸スコア(寛容性・コスパ・操作性)と価格で整理し、合う人・世代別の狙い目・代表5本をまとめます。
この記事でわかること
- ハーフマレットが「ブレードとマレットのいいとこ取り」になる理由
- PINGのハーフマレットが合う人・合わない人の見分け方(まっすぐ引くか、ややアークか)
- 世代と価格で見る早見表と、中古2万円前後で狙える代表5本
ハーフマレットパターとは——ブレードとマレットのいいとこ取り
ハーフマレットパターとは、ヘッドの大きさがブレード(小ぶりなピン型)とマレット(大型の半円・四角形)のちょうど中間にあたるタイプです。ブレードほど小さくないのでミスへの強さ(寛容性)が高く、マレットほど大きくないので構えやすくアーク軌道にも対応しやすい——この両立が最大の持ち味です。PINGのラインナップでは、DS72・Kushin・CA70・B60・Piperといった名前がこの帯に並びます。
寛容性はヘッドの大きさ、素直さはネックで決まる
パターのミスへの強さは、ヘッドが大きく重心が離れているほど高くなります(慣性モーメント=MOIが大きいほど、芯を外しても顔がブレにくい)。ハーフマレットはブレードより一回り大きい分、寛容性がひとつ上がります。当サイトのパターDBでも、PINGのハーフマレットは寛容性★3〜★4が中心で、ブレード(多くが★1〜★2)とマレット(★5クラス)の間にきれいに収まります。
PINGらしい削り出しの打感と、すっきりした構え
PINGのハーフマレットは、Odysseyの柔らかいインサートとは違い、しっかりした金属感のある打感が持ち味です。ヘッドが中型なので上から見たときの主張が強すぎず、ブレードから乗り換えても違和感が少ないのも利点。「大きいマレットは苦手だが、ミスへの強さは今より欲しい」という月1ゴルファーにとって、現実的な受け皿になります。PINGパター全体の系統を先に俯瞰したい場合は、選び方の全体ガイドと合わせて読むと位置づけがつかめます。

PINGのハーフマレットが合う人——"ちょうどいい中間"が欲しい100切り前後
ハーフマレットが向いているのは、「ブレードの操作性は魅力だが方向性が不安」「マレットの安心感は欲しいが大きさが苦手」という、両方の良さを少しずつ欲しい層です。スコアでいえば100切り前後で、道具の失敗をこれ以上増やしたくない月1ゴルファーにちょうど合います。
まっすぐ引く人はDS72系(フェースバランス)
ストロークがまっすぐに近い人(ストレート軌道)は、フェースの開閉が少ないフェースバランスのハーフマレットが素直に効きます。PINGではDS72・Kushin C・Half Pipeなどがこのタイプで、DBでも寛容性★4と高め。まっすぐ引きたいのに出球が左右にブレる人にとって、道具側からの助けになります。フェースバランスの直進性をもっと知りたい人は、ストレート向きの選び方も参考になります。
ややアークの人はCA70・B60(クォータートウハング)
一方、インサイドに軽く引いて戻すアーク軌道の人には、少しトーが返るクォータートウハングのモデルが合います。PINGではCA70・B60・DS 72(2021)などがこのタイプ。フェースバランスほど直進一辺倒ではなく、アークの動きに寄り添うので、まっすぐ系を使うと右に押し出しやすい人はこちらが自然です。自分の軌道がアーク寄りかもと思う人は、アークストローク向けの選び方も見ておくと外しにくくなります。
私はブレード寄りですが、中間解として現実的だと感じます(個人の感想)
※ここからは筆者個人の感想(N=1)です。私自身はアークで振るタイプで、いろいろ試した末に、トーの垂れる削り出しのアンサー型(ブレード)に落ち着きました。過去に寛容性の高い大型マレットを新品で買ったこともありますが、方向性が合わずに手放しています。その経験から言えるのは、マレットの大きさが苦手で、でもブレードの方向性は不安という人には、ハーフマレットが現実的な中間解になりやすいということ。私はブレードに戻りましたが、もし今ゼロから選ぶなら、大きすぎないハーフマレットは有力な候補に入れると思います。まずは自分がまっすぐ引くかややアークかを知るのが先決です。
PINGハーフマレット早見表——世代と価格で見る全モデル
PINGのハーフマレットは、SIGMA2(2019)からHEPPLER、2021、PING 2023、PING 2024、そして削り出しのPLD Milledまで、世代をまたいで展開されています。下の表は、DBに登録された2019年以降のPINGハーフマレットを世代別に並べたものです。スコアは寛容性・コスパ・操作性の3軸、価格はDBの中古相場です。同じハーフマレットでも、トーハングで「まっすぐ/ややアーク」の適合が分かれる点に注目してください。
| 世代 | モデル | トーハング | 中古相場 | 寛容性 | コスパ | 操作性 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| SIGMA2 (2019) |
Half Pipe | まっすぐ(FB) | ¥18,000 | ★4 | ★3 | ★2 |
| Kushin C | まっすぐ(FB) | ¥18,000 | ★4 | ★3 | ★2 | |
| Arna | ややアーク | ¥18,000 | ★3 | ★3 | ★3 | |
| HEPPLER (2020) |
Piper | まっすぐ(FB) | ¥20,000 | ★4 | ★3 | ★2 |
| Piper C | まっすぐ(FB) | ¥20,000 | ★4 | ★3 | ★2 | |
| 2021 | CA 70 | ややアーク | ¥21,000 | ★3 | ★3 | ★3 |
| DS 72 | ややアーク | ¥21,000 | ★3 | ★3 | ★3 | |
| Kushin 4 | アーク | ¥21,000 | ★2 | ★3 | ★4 | |
| PING 2023 | DS72 C | まっすぐ(FB) | ¥16,000 | ★4 | ★3 | ★2 |
| DS72 | まっすぐ(FB) | ¥19,000 | ★4 | ★3 | ★2 | |
| Shea | ややアーク | ¥20,000 | ★3 | ★3 | ★3 | |
| Kushin 4 | アーク | ¥20,000 | ★2 | ★3 | ★4 | |
| PING 2024 | B60 | ややアーク | ¥22,000 | ★3 | ★2 | ★3 |
| PLD Milled (削り出し) |
Kushin | まっすぐ(FB) | ¥35,000 | ★4 | ★1 | ★2 |
| DS 72 Gunmetal | まっすぐ(FB) | ¥42,000 | ★4 | ★1 | ★2 |
表で分かるのは、PINGのハーフマレットは寛容性★3〜★4の中庸帯にきれいに固まっていることです。フェースバランス系(Half Pipe・Kushin C・DS72)が★4で「まっすぐ引く人向け」、クォーター系(CA70・B60・Arna)が★3で「ややアーク向け」、と読み分けられます。そして価格は、中古が値ごなれしたSIGMA2/PING 2023が¥16,000〜¥19,000と最も手が届きやすく、削り出しのPLD Milledは¥35,000〜と憧れの上限。寛容性と操作性は両立しませんが、ハーフマレットはその中間に位置するため、月1ゴルファーが「大きすぎず難しすぎない1本」を選ぶには最も現実的な帯だと言えます。
タイプ別のおすすめPINGハーフマレットパター5本
ここからは、DBのPINGハーフマレットから代表5本を、世代(SIGMA2→2021→PING 2023→PING 2024→PLD Milled)をたどりながら選びました。トーハングはフェースバランス(まっすぐ向き)とクォーター(ややアーク向き)を混ぜ、価格帯も中古¥18,000〜¥35,000で散らしています。各カードのスコアは、ヘッド形状とトーハングから決まる理由つきで読めるようにしました。
最安入口・値ごなれ中古のフェースバランス(SIGMA2 Half Pipe)

PING / SIGMA2(2019年)
Half Pipe
寛容性 ★★★★☆ / コスパ ★★★☆☆ / 操作性 ★★☆☆☆
PINGのハーフマレットを手頃に試したいなら、値ごなれしたSIGMA2 Half Pipeが入口です。寛容性★4は、ハーフマレット×フェースバランスでMOIが高く、フェースの開閉が少ないから。まっすぐ引く動きに素直に反応し、方向性のブレを抑えてくれます。SIGMA2世代はPINGらしいしっかりした打感と、上から見てすっきりした形状が持ち味。新品定価は3万円台ですが中古¥18,000前後まで下がっており、コスパ★3で狙えます。「大きいマレットは苦手、でもブレードより方向性の助けは欲しい」という人が、無理のない予算でハーフマレットの構えを確かめられる一本です。
ややアークに寄り添う万能中庸(CA 70)

PING / 2021(2021年)
CA 70
寛容性 ★★★☆☆ / コスパ ★★★☆☆ / 操作性 ★★★☆☆
まっすぐ一辺倒ではなく、少しアークが入るストロークに合わせたいならCA 70です。寛容性・コスパ・操作性がすべて★3という、いわば"全部ほどよい"バランス型。クランクホーゼルによる適度なトーハングで、ハーフマレットの安定感を保ちながらアークの動きにも寄り添います。フェースバランスのモデルを使うと右に押し出しやすい、という人にはこの適度な返りが効きます。中古¥21,000前後で、現行に近い2021世代の設計を手に入れられるのも魅力。「まっすぐでもアークでもない、その中間の自分」にちょうど収まる万能な一本です。
PINGハーフマレットの看板・まっすぐ引く人の本命(DS72)

PING / PING 2023(2023年)
DS72
寛容性 ★★★★☆ / コスパ ★★★☆☆ / 操作性 ★★☆☆☆
PINGのハーフマレットといえばこれ、という看板がDS72です。寛容性★4は、コンパクトながらフェースバランスでMOIを稼いだ設計だから。ブレードに近いすっきりした見た目のまま、フェースの開閉を抑えて方向性を安定させる——「小さめでも寛容」という、まさにハーフマレットの理想を体現したモデルです。まっすぐ引く人にとっては、大きなマレットに頼らずに直進性を得られる本命候補。現行に近いPING 2023世代でも中古¥19,000前後まで下がっており、コスパ★3で狙えます。「ブレードの構えやすさは残したいが、方向性はもう一段安定させたい」という人の第一候補です。
最新世代のコンパクトなハーフマレット(B60)

PING / PING 2024(2024年)
B60
寛容性 ★★★☆☆ / コスパ ★★☆☆☆ / 操作性 ★★★☆☆
最新世代でコンパクトなハーフマレットを選ぶならB60です。寛容性★3・操作性★3で、クォータートウハングによりややアークの動きに合わせやすいのが特徴。ヘッドは中型ですが輪郭がすっきりしていて、ブレードから乗り換えても構えの違和感が小さいタイプです。コスパ★2は、まだ相場が高い最新2024世代だから。性能が劣るのではなく、型落ちを待たずに新しい設計を使いたい人向けの数字です。中古¥22,000前後・新品4万円弱で、「いま買える新しめのハーフマレットで、ややアークの自分に合う中型を」という人に向きます。
削り出しツアーの上限・憧れの1本(PLD Milled Kushin)

PING / PLD Milled(削り出し)
Kushin
寛容性 ★★★★☆ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★★☆☆☆
予算に余裕があり、質感まで含めて満足したいなら削り出しのPLD Milled Kushinです。寛容性★4は、ハーフマレット×フェースバランスの直進性に加え、一体削り出しならではの打感と精度が上乗せされる上位機だから。ツアーで使われる系統の仕上げで、所有感も別格です。コスパ★1は「割高」という意味ではなく、中古¥35,000前後・新品6.6万円と価格帯そのものが高いから。フィッティングで惚れて長く使う一本を、という段階の人のための数字です。「まっすぐ引くハーフマレットで、最後にたどり着く憧れの1本を」という人に向きます。

ハーフマレットで方向が定まらない、もっと大きいマレットや小さいブレードも比べたい——という場合は、形状を軸にした選び方ガイドも参考になります。自分のストロークと形状の相性から整理すると、選ぶ軸がさらにはっきりします。
まとめ:迷ったらDS72、コスパ重視ならSIGMA2/2023の中古
PINGのハーフマレット選びは、次の順で整理できます。①ハーフマレット=ブレードより寛容でミスに強く、マレットより構えやすい"ちょうどいい中間"②まっすぐ引くならフェースバランス系(DS72・Half Pipe・Kushin C=寛容性★4)、ややアークならクォーター系(CA70・B60・Arna=寛容性★3)③予算重視なら中古が値ごなれしたSIGMA2/PING 2023が¥16,000〜¥19,000で狙い目、憧れの1本なら削り出しのPLD Milled。月1ゴルファーには、まっすぐ引く人はDS72、ややアークの人はCA70、まずは手頃に試すならSIGMA2 Half Pipe、が現実的な出発点です。
⚠️ 3軸スコアは、ヘッド形状やトーハングから決まる設計上の指標です。実際の打感・構えやすさ・転がりの相性は人によって異なります。候補をしぼり込んだら、最終的にはゴルフショップの試打やフィッティングで、自分の手とストロークで確かめてください。データは遠回りを減らす地図であって、最後の1本を決めるのはあなた自身です。
また、ハーフマレットを手に入れても、そもそも自分がまっすぐ引けているか・どのくらいアークが入っているかは練習でしか分かりません。家での練習や弾道計測でストロークのクセをつかむと、フェースバランス系とクォーター系のどちらが合うかの判断も早くなります。練習環境の整え方は、スクールと自主練を比べたこちらの記事が参考になります。
「自分がまっすぐ引くタイプかややアークか分からない」「PINGのどのハーフマレットが合うのか確かめたい」という場合は、5つの質問に答えるだけのパター診断ツールで、合う候補を手早く絞り込めます。
ベストスコア86、アベレージ100のアマチュアゴルファー。
身長177cm、体重78kg前後の中肉中背40代ゴルファーです。
2020年にゴルフ開始。
2022年から本格的に練習をするようになったがなかなか上達せずに120前後から変わらず。
試行錯誤しながら、少しずつ上達中。
関東のゴルフ場がメインの月1~2ゴルファーです。




