中古ショップのPINGのコーナーで、黒いブレードのパターに「PLD MILLED」の刻印を見つけて、手が止まったことはないでしょうか。隣には「Scottsdale」や「2023」と書かれた、ほとんど同じ形のアンサーが並んでいます。値札も年式も違うのに、上から見た形はよく似ている。この記事では、その中の1本、2022年のPLD Milled Anserを、パターDBの列と筆者自身の使用記録を手がかりに読み解きます。
この記事でわかること
- PLD Milled Anser(2022年)の形・トウハング・ネックなど、DBに入っているスペックの全部
- クランクネックとクォータートウハングの組み合わせが、どんなストロークの目安になるのか
- 寛容性と操作性の★が、なぜその位置になるのか
- Scottsdale・2023年版・PLD Milledで後から出たアンサーなど、同じアンサー型の別モデルとどこが違うか
- 中古で買うときに確かめておきたいポイントと、ガンメタル仕上げとの見分け方
PLD Milled Anser(2022)とはどんなパターか
PLD Milledは、当サイトのDBでは2022年から登録されているPINGのシリーズです。DBでは、このシリーズのフェースを「AMP Groove(深溝)」、特徴を「303ステンレスを4時間かけてCNCで削り出す加工」と登録しています。フェースに樹脂などのインサートを貼るのではなく、ステンレスの塊から削り出したヘッドに深い溝を彫った、という作りです。価格帯の区分は「premium」で、同じPINGのアンサー型の中では上の帯にいます。
その最初の年に出た、いちばん基本の形が、この「Anser」です。アンサーは、PINGのブレード型の代表的な名前で、DBの中でもSIGMA2(2019年)やHEPPLER(2020年)から2025年のScottsdaleまで、シリーズをまたいで作られています。PLD Milledのアンサーは、その形を削り出しで作った1本、と言い換えられます。
DBに入っているスペックを一覧にする
先に、当サイトのパターDBに登録されている値をそのまま表にします。数値は転記で、再計算はしていません。
| 項目 | DBの値 |
|---|---|
| モデル | PING PLD Milled Anser(2022年) |
| ヘッド形状 | ブレード |
| トウハング | クォーター |
| ネック | クランクホーゼル(クランクネック) |
| ロフト | 3.0度 |
| 標準の長さ | 34インチ |
| フェース | AMP Groove(深溝) |
| 寛容性 | ★☆☆☆☆ |
| 操作性 | ★★★★☆ |
| 初心者向き判定(DB) | FALSE |
コスパ★の欄は、この行では「—」です。このモデルは筆者がいま使っている1本なので、当サイトの決まりでコスパ★を付けていません(使っている本人の評価を点数にしないため)。
もうひとつ、DBが教えてくれない点があります。打感です。DBに打感の列はありません。削り出しのフェースは「打感が良い」と語られることが多いのですが、この記事ではそれをモデルの性能としては書きません。後半で筆者の感想として1か所だけ触れ、そこにははっきり「個人の感想」と書きます。
同じ2022年のPLD Milledの仲間たち
DBでは、2022年のPLD Milledとして4本が入っています。Anser、Anser 2、DS 72、Prime Tyne 4です。形とトウハングとネックを並べると、この4本の性格の違いが見えます。
| モデル | 形状 | トウハング | ネック | 寛容性 | 操作性 |
|---|---|---|---|---|---|
| DS 72 | ハーフマレット | フェースバランス | ダブルベンド | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ |
| Prime Tyne 4 | マレット | ハーフ | ショートスラント | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
| Anser 2 | ブレード | クォーター | クランクホーゼル | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ |
| Anser | ブレード | クォーター | クランクホーゼル | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ |
この表で、AnserとAnser 2は、形・トウハング・ネック・2つの★のどれを見ても同じ値です。DBの列では、この2本の違いは言えません。名前が違う以上、実物には何かしらの違いがあるはずですが、それはDBが持っていない情報です。中古の棚で2本が並んでいたら、DBの上では同じ型の2本と受け取り、構えたときの見た目で選ぶのが現実的です。
一方、DS 72はハーフマレットでフェースバランス、Prime Tyne 4はマレットでハーフトウハングです。同じシリーズ・同じ年でも、この2本はアンサーとは別のストロークを想定した設計になっています。PLD Milledという名前は「作り方」の名前で、「形」の名前ではない、と覚えておくと整理しやすくなります。
クランクネック×クォーターハングが合うストローク
パターには、ストロークが「まっすぐ引いてまっすぐ出す」タイプか、「ゆるく弧を描く」タイプかという分け方があります。その相性の目安になるのが、トウハング(ヘッドのつま先がどれだけ下がるか)とネックの付き方です。
クォータートウハング=少しだけフェースが開閉する設計
シャフトを水平に持ってヘッドをぶら下げると、トウ(つま先)が少し下がる。これがクォータートウハングです。DBのトウハングは、下がらない順に「フェースバランス」「クォーター」「ハーフ」「フル」の4段階で、クォーターは、まっすぐ寄りのフェースバランスのすぐ隣にあります。
トウが少し下がるパターは、バックスイングでフェースがわずかに開き、インパクトに向けて閉じていく動きを、自然に支えるつくりです。大きく弧を描く人向けのフルトウハングほどではなく、ゆるい弧を描くストロークの目安になります。DBの初心者向き判定の理由欄にも「わずかにトーハングがありセミアーク向き」と書かれています。
クランクホーゼル=シャフトの先が段のように曲がるネック
クランクホーゼルは、シャフトの先が段のように曲がってからヘッドに付くネックです。DBのアンサー型の多くが、このネックで登録されています。当サイトの目安では、クランクネックとショートスラントネックはアーク寄り、ダブルベンドとセンターシャフトはストレート寄りの目安として扱っています。クォータートウハングと組み合わさるこのモデルは、カードのタグではややアーク向きと表示しています。
この2つを合わせると、PLD Milled Anserは「ゆるい弧を描く人の目安」に入るパターです。ただし、これは設計からの目安で、断定ではありません。自分のストロークが本当にまっすぐなのか、弧を描いているのかは、練習グリーンで自分の目で見ないと分かりません。
同じPLD Milledでも、Anser 4Dだけはネックが違う
PLD Milledには、2025年に「Anser 4D」という行もあります。名前にAnserが付きますが、DBではトウハングがハーフ、ネックがショートスラントで、PLD Milled Anserとは別の組み合わせです。操作性は★5で、Anserより1段上にいます。アンサーの名前が付いていても、トウハングとネックが同じとは限らないという例です。後半の比較表では、この行も入れて並べています。

3軸スコアで見る強みと弱み|寛容性と操作性の★はなぜこの位置か
当サイトの3軸スコアは、寛容性(ミスへの強さ)・コスパ・操作性(球筋の作りやすさ)の3つです。このうち寛容性と操作性は、ヘッド形状とトウハングの組み合わせから決まる設計上の指標で、実際の打ち心地や相性を採点したものではありません。ネックの種類は、この2つの★の計算には入っていません。コスパは、このモデルが筆者の使っている1本なので「—」です(前の節のとおり)。
寛容性★1は「ブレード×クォーター」の位置
寛容性は、ヘッドが大きく、トウハングが小さいほど高くなります。いちばん高いのはマレット×フェースバランスの組み合わせで、同じ2022年のPLD Milledでは、ハーフマレット×フェースバランスのDS 72が★4です。
PLD Milled Anserはブレードです。ヘッドが小ぶりなぶん慣性モーメントが小さく、芯を外すとフェースの向きが変わりやすくなります。さらにトウハングがクォーターなので、当サイトの採点表ではブレードの中でも下の段に入り、寛容性は★1です。採点表の上で、ブレードが★2に上がるのはフェースバランスのときだけです。
★1という数字は、「ミスに弱い悪いパター」という意味ではありません。芯で打つことを前提にした形だ、という位置を表しています。芯を外したときの助けを求めるなら、同じシリーズでもDS 72のような形のほうが設計の方向は合います。
操作性★4は、フェースを使う余地が残っているから
操作性は、寛容性の裏返しです。ヘッドが小さく、トウハングが大きいほど、フェースを意図的に開閉して球の出方を作る余地が残ります。ブレード×クォーターは★4で、同じブレードでもトウハングがハーフ以上になると★5になります。PLD MilledのAnser 4D(ハーフ)が★5なのはそのためです。
PLD Milled Anserの★4は、「操作性はかなり高いが、いちばん上ではない」位置です。ゆるい弧の中でフェースを少し返す、という使い方には向いた設計で、反対に、フェースの向きを固めたまま押し出したい人には、操作性の高さがかえって扱いにくさになることもあります。
DBの初心者向き判定はFALSE
DBでは、このモデルの初心者向き判定はFALSEで、理由欄には「わずかにトーハングがありセミアーク向き。ブレード形状で操作性が高い。」と書かれています。寛容性★1・操作性★4という並びと、理由の向きは同じです。
ただ、この判定は「初心者は使ってはいけない」という意味ではありません。判定の理由は、上に写した理由欄の文に書かれているとおりです。判定はあくまで設計の性格を表す1列として読んでください。
★の並びは、このモデルだけのものではない
当サイトの採点表では、ブレード×クォーターの組み合わせは寛容性★1・操作性★4と決まっています。後半の比較表に並ぶアンサー型の多くが同じ★になっているのは、そのためです。つまり、PLD Milled Anserの★は、このモデルが特別に高いとか低いとかではなく、「ブレード×クォーター」という設計の位置です。
だからこそ、同じアンサー型のどれを選ぶかは、★の数字ではなく、別の違いで決まります。年式、シリーズ(作り方とフェースの中身)、そして中古での価格と状態です。次の節では、その違いを列で並べます。

似ているモデルと比べる|同じアンサー型の別世代と、PLD Milledで後から出たアンサー
PINGのアンサー型は、シリーズをまたいで何本も作られています。DBには、同じ「ブレード×クォーター×クランクホーゼル」の組み合わせを持つアンサー型が、年もシリーズも違う形でいくつも入っています。ここでは、列で言える違いだけを並べます。
| シリーズ | モデル | 年 | 形状 | トウハング | ネック | 中古相場 | 寛容性 | コスパ | 操作性 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| PLD Milled | Anser | 2022 | ブレード | クォーター | クランクホーゼル | ¥29,890※ | ★☆☆☆☆ | — | ★★★★☆ |
| PLD Milled | Anser 2 | 2022 | ブレード | クォーター | クランクホーゼル | ¥30,380※ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ |
| PING 2023 | Anser | 2023 | ブレード | クォーター | クランクホーゼル | ¥22,890 | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ |
| PLD Milled | Anser D | 2023 | ブレード | クォーター | クランクホーゼル | ¥32,900※ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ |
| PLD Milled | Anser Gunmetal | 2024 | ブレード | クォーター | クランクホーゼル | ¥38,380※ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ |
| PLD Milled | Anser 2D | 2024 | ブレード | クォーター | クランクホーゼル | ¥38,380※ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ |
| Scottsdale | Anser | 2025 | ブレード | クォーター | クランクホーゼル | ¥28,880※ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ |
| Scottsdale | Anser 2D | 2025 | ブレード | クォーター | クランクホーゼル | ¥28,880※ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ |
| PLD Milled | Anser 30 | 2025 | ブレード | クォーター | クランクホーゼル | ¥39,700※ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ |
| PLD Milled | Anser 4D | 2025 | ブレード | ハーフ | ショートスラント | ¥39,700※ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ |
(「※」は美品=AB以上の出物が3本に満たず、在庫にある全ランクの完品から採った中央値)
表から読めること|違いは「年」と「シリーズ」に集まる
表に載せた10本のうち、Anser 4Dを除く9本は、形・トウハング・ネック・寛容性・操作性がすべて同じです(この表は、同じ骨格のアンサー型を選んで並べています)。PLD Milled Anserと列が違うのは、年、シリーズ、中古相場の3つで、コスパは主役のほうに★を付けていないだけです。ブレード×クォーター×クランクホーゼルのアンサー型は、2022年から2025年まで、毎年どれかのシリーズに入っています。一方で、同じ年に、Anser 4D(2025年)や、DBにあるScottsdaleのAnser 4(2025年)のような、ハーフ×ショートスラントのアンサー型も並んで作られています。
違いが出るのはシリーズのほうです。DBのシリーズ情報では、PLD Milledのフェースは「AMP Groove(深溝)」、2025年のScottsdaleは「PEBAX Insert」で、フェースの中身が違います。2023年のPINGはシリーズ全体で「モデル別(PEBAX/溝/なし)」と登録されていて、2023年のAnserがどのフェースなのかは、DBの列からは分かりません。価格帯の区分も、PLD Milledが「premium」、Scottsdaleが「mid」と分かれています。

PING / PLD Milled(2022年)
Anser 2
寛容性 ★☆☆☆☆ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★★★★☆
同じ2022年のPLD Milledにいる、もう1本のアンサー型です。形・トウハング・ネック・寛容性・操作性のどれを見ても、PLD Milled Anserと同じ値が並びます。DBの列でこの2本を分けるものはありません。中古の出品で「Anser」と「Anser 2」が並んでいたら、DBの上では同じ型として、構えたときの見た目と状態で選ぶのが現実的です。

PING / PING 2023(2023年)
Anser
寛容性 ★☆☆☆☆ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★★★★☆
PLD Milled Anser(2022年)の翌年に出た、PINGの2023年シリーズのアンサーです。形・トウハング・ネック・2つの★はPLD Milled Anserと同じで、違いはシリーズにあります。DBのシリーズ情報では、2023年のPINGはモデルごとにフェースの素材を使い分けているとされ、このAnserがどのフェースかは列に入っていません。同じアンサーの形を、削り出しのシリーズ以外で探すときの比較相手です。

PING / Scottsdale(2025年)
Anser
寛容性 ★☆☆☆☆ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★★★★☆
2025年のScottsdaleシリーズのアンサーです。設計の骨格(ブレード×クォーター×クランクホーゼル)はPLD Milled Anserと同じですが、DBのシリーズ情報ではフェースが「PEBAX Insert」で、削り出しの深溝フェースとは中身が違います。形は同じで、フェースの作りが違うアンサーとして比べる相手です。

PING / Scottsdale(2025年)
Anser 2D
寛容性 ★☆☆☆☆ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★★★★☆
同じScottsdaleシリーズの「Anser 2D」です。DBの列は、上のScottsdale Anserとすべて同じ値で、形・トウハング・ネックもPLD Milled Anserと共通します。名前の「2D」が何を指すかはDBの列に入っていないため、この記事では違いを語りません。Scottsdaleの中でアンサー型を選ぶなら、この2本は列の上では横並びです。
PLD Milledの中で後から出たアンサー|Anser 30
PLD Milledのシリーズの中にも、2022年のAnserの後に、アンサー型が続いています。DBに入っているのは、Anser D・Anser 2 Matte Black(2023年)、Anser Gunmetal・Anser 2D(2024年)、Anser 30・Anser 4D(2025年)の6本です。このうちAnser 4Dを除く5本は、形・トウハング・ネック・2つの★がPLD Milled Anserと同じです。Anser 2 Matte Blackは、中古相場を当サイトの手順でまだ確かめていないため、比較表には入れていません。ここでは、いちばん新しい2025年のAnser 30をカードで載せます。

PING / PLD Milled(2025年)
Anser 30
寛容性 ★☆☆☆☆ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★★★★☆
2025年のPLD Milledに入ったアンサー型です。形・トウハング・ネック・寛容性・操作性はPLD Milled Anser(2022年)と同じで、DBの列で違うのは年と中古相場で、コスパ★は主役のほうに付けていないだけです。同じ削り出しのシリーズの中で、年式の新しいアンサー型を探すときの比較相手になります。名前の「30」が何を指すかは、DBの列からは言えません。
アンサー型を歴代で見渡したいなら
この記事は、PLD Milled Anserという1本を掘り下げています。SIGMA2やHEPPLERまでさかのぼって、アンサー型を世代ごとに見渡したい場合は、歴代を整理した記事が近道です。PLD Milledのシリーズ全体(DS 72やOsloなど)を見たい場合は、シリーズの記事が向いています。
筆者の現エースとして|替えてから変わったこと、変わったとは言えないこと
ここからは、DBの列ではなく筆者自身の使用記録の話です。PLD Milled Anser(2022年)は、筆者がいまエースとして使っているパターです。数字の根拠にはならない1人ぶんの記録なので、そのつもりで読んでください。
選んだ理由と、構えたときの見た目
※ここは筆者個人の感想(N=1)です。
私はこのパターを、フィッティングを受けて決めました。削り出しのフェースの打感が気に入っていて、上から見たときにアライメントの線が一切ない、シャープなトップラインの見た目も大好きです。私の1本はブラック仕上げで、ANSERの刻印に青・緑・赤の三色のドットが入っています。
打感が良いというのは、あくまで私の手の感想です。最初に書いたとおり、DBに打感の列はなく、この記事では打感をモデルの性能として扱っていません。構えたときに線が無いことも、人によっては「狙いが定まりにくい」と感じる点です。私には合ったという話として受け取ってください。
替えたのは2025年10月26日。替えたのはパターだけではなかった
※ここも筆者個人の記録(N=1)です。
私がこのパターに替えたのは、2025年10月26日です。直前までは、オデッセイの2ボールのパター(Ai-ONE)を使っていました。替えてから、打ち方も変わりました。それまではアッパーで擦り上げるように打っていたのを、フェースを被せてダウンブロー気味に、フェース面の上側で打つ意識に変えています。同じ時期に、ボールもTaylorMadeのTour Responseの線入り(Stripe)に変えました。
替えて1か月ほどして、パットは確実に良くなったと感じています。ただ、それを「パターを替えたから」とは言えません。同じ時期に、パター・ボール・打ち方が同時に変わり、しばらくは2日に1度のペースで練習し、ミラーのグッズで目線と構え方をそろえ、1.5mを集中して練習していました。さらに、アイアンやドライバーの調子が下がったので、パットが相対的に良く見えた面もありそうだ、と私自身は考えています。
「良くなったと感じる」ことと、「上手くなった」と言えることは、別の話です。交換日の前後でパット数がどう変わったかは、自分のラウンド記録を数えて、別の記事に整理しています。何が言えて何が言えないかは、そちらに詳しく書きました。
この節で伝えたいのは、「このパターに替えれば上手くなる」という話ではないということです。パターを替えるときは、ボールや打ち方や練習のやり方も一緒に動きがちで、何が効いたのかは分けられません。モデルを選ぶ材料としては、前半の列(形・トウハング・ネック)のほうが、ずっと当てになります。
中古で買うときに見るところ
ここからは、このパターを中古で探す場合の話です。探すときは、型名を「PING PLD Milled Anser」とし、年式(2022年)とモデル名(AnserかAnser 2か、仕上げ名が付いていないか)を確かめると、似た出品と取り違えにくくなります。比較表のアンサー型は、ロフト3度・長さ34インチまで同じなので、スペックの数字だけでは見分けられません。
価格は状態ランクの注記ごと読む
下のカードに載せている中古相場は、当サイトが国内の中古ショップの在庫を実測した値です。カードの( )内に状態ランクの注記があるときは、美品だけの相場ではなく、状態に幅のある在庫から採った中央値だという意味です。実際の店頭や出品で見る個体の値札と並べるときは、状態を見比べてください。

PING / PLD Milled(2022年)
Anser
寛容性 ★☆☆☆☆ / コスパ — / 操作性 ★★★★☆
この記事の主役です。ステンレスから削り出したヘッドに深溝のフェースを持つ、2022年のアンサー型。トウハングはクォーター、ネックはクランクホーゼルで、ゆるい弧を描くストロークの目安になります。長さは34インチ、ロフトは3度。DBの初心者向き判定はFALSEで、理由欄には、わずかにトウハングがありセミアーク向きで、ブレード形状で操作性が高い、と書かれています。コスパ★は、筆者がいま使っている1本なので当サイトの決まりで付けていません。
ガンメタル仕上げの「Anser Gunmetal」と取り違えない
中古の出品で気をつけたいのが、同じPLD Milledの「Anser Gunmetal」です。DBでは2024年の別の行として入っていて、形・トウハング・ネック・2つの★は2022年のAnserと同じです。名前もよく似ているので、出品タイトルだけを見ると区別がつきにくくなります。
見分けるときは、年式と仕上げの名前を確かめてください。2024年の「Gunmetal」と書かれた個体は、2022年のAnserとは別の行です。比較表のとおり中古相場の値も分かれているので、値札を比べるときに取り違えると、相場の見立てがずれます。ちなみに筆者の1本はブラック仕上げで、ガンメタルではありません。
もうひとつ、黒い仕上げにも注意が要ります。同じPLD Milledには、2023年の「Anser 2 Matte Black」という、仕上げ名に黒が入った別の行もあります。黒いPLDのアンサーだから2022年のAnserとは限らないので、年式とモデル名(AnserかAnser 2か)も合わせて確かめてください。
筆者の購入時チェック4点
※ここは筆者個人の基準(N=1)です。中古パターを買うときに、私は次の4点を確かめるようにしています。
- 偽物のリスク:メルカリで探すときは、ちゃんとしたショップか、明らかに個人の出品かを見分けます。写真が多いか、日本語に違和感がないか、過去の評価はどうかも確認します。場合によっては、AIに写真を見せて判断することもあります。
- シャフトの長さ:自分は34インチを基準にしています。このモデルの標準もDB上は34インチです。
- ヘッドカバーの有無:後から買うと意外と高く付きます。年代物のカバーはひび割れしやすいので、期待しすぎません。
- フェース面の状態:購入前に確認します。
この4点は、PLD Milled Anserに限らない、中古パター全般の基準です。このモデルに固有のチェックポイントとしてDBの列から言えるのは、上で書いた年式・モデル名・仕上げ名の確認くらいです。あとは、型名・長さ・状態をそろえて見比べるという、当たり前の手順がそのまま効きます。
まとめ:このパターが合う人・合わない人
ここまでの内容を、列の事実だけでまとめます。PING PLD Milled Anserは、2022年のブレード形パターで、トウハングはクォーター、ネックはクランクホーゼルです。寛容性★1・操作性★4は、当サイトの採点表で「ブレード×クォーター」の型に決まっている位置で、同じアンサー型の別世代も多くが同じ並びです。違いが出るのは、年式とシリーズ(フェースの作り)と、中古の価格と状態です。
合いやすい人
- ストロークが、ゆるい弧を描く側にある人(目安)
- アンサー型の形が好きで、その中でも削り出しのシリーズを選びたい人
- 構えたときに、トップラインに線の無いすっきりした見た目を好む人。私自身、この見た目が大好きです(※筆者個人の感想・N=1)
合いにくい人
- 芯を外したときの助けを優先したい人。同じPLD Milledでも、ハーフマレット×フェースバランスのDS 72のほうが寛容性の設計は上です
- まっすぐ引いてまっすぐ出すストロークで、フェースの開閉を抑えたい人
- 打感の良し悪しで選びたい人。DBに打感の列が無いため、この記事では判断の材料を出せません
⚠️ 3軸スコアは、ヘッド形状やトウハングから決まる設計上の指標です。実際の打感・構えやすさ・転がりの相性は人によって異なります。候補をしぼり込んだら、最終的にはゴルフショップの試打やフィッティングで、自分の手とストロークで確かめてください。
自分のストロークがまっすぐ寄りなのか、弧を描いているのかが分からないときは、形で迷う前に、5つの質問に答えるだけのパター診断ツールで傾向をしぼり込むのが近道です。
ベストスコア86、アベレージ100のアマチュアゴルファー。
身長177cm、体重78kg前後の中肉中背40代ゴルファーです。
2020年にゴルフ開始。
2022年から本格的に練習をするようになったがなかなか上達せずに120前後から変わらず。
試行錯誤しながら、少しずつ上達中。
関東のゴルフ場がメインの月1~2ゴルファーです。



