中古ショップのオデッセイの棚で、同じ「ジェイルバード ミニ」という名前のパターが何本も並んでいて、手が止まったことはないでしょうか。どれも似た形の大きなマレットなのに、名前の末尾が「CH」だったり「S」だったり「DB」だったり、「VERSA90」という文字が付いていたりします。ネックの付き方も少しずつ違って見え、値札を見比べても、何が違うのかが分かりません。この記事では、2025年のAi-ONEにあるジェイルバード ミニのうち、クランクネックのCHとショートスラントのSを軸に、パターDBの列で兄弟や似たモデルを並べて読み解きます。
この記事でわかること
- Ai-ONEのジェイルバード ミニ(CHとS)の、パターDBに入っている主なスペックと兄弟モデル
- クランクネックとショートスラントの違いが、どんなストロークの目安になるのか
- 寛容性と操作性の★が、なぜこの位置になるのか。コスパ★が「—」になる理由
- 同じヘッドのDB版(ダブルベンド)、三角ホーゼル版、次の年のAi-DUAL系との列の差
- 中古で買うときの確認点と、CHを新品で買った筆者の判断の要旨
オデッセイ Ai-ONE ジェイルバード ミニ(2025)とはどんなパターか
ジェイルバード ミニは、オデッセイのマレット型のヘッド名です。当サイトのパターDBでは、このヘッドがAi-ONEのほか、TRI-BEAMの付いたシリーズやAi-DUALにも出てきます。この記事で主に扱うのは、2025年のAi-ONEにあるCHとSの2本です。
Ai-ONEの中での位置づけ
Ai-ONEは、パターDBのシリーズ概要では2023年に登場したAI搭載のパターとして登録されています。インサートは「AI-ONE Insert」、シャフトは「STROKE LAB 90」です。特徴として挙げられているのは、AIが設計したインサートパターンで打点ごとのボール初速を揃える、という設計です。ミスヒットをしたときの距離のロスを小さくする狙いだ、というのがパターDBのシリーズ概要の説明で、当サイトでこの効果を実証したわけではありません。価格帯はパターDB上で中上位、対象は「最新技術で方向性を安定させたい中級者向け」とされています。
つまり、ジェイルバード ミニのCHとSは、「Ai-ONEという同じシリーズの同じ年に、同じヘッドへネックだけ違う仕様が付いたもの」です。インサートもシャフトもシリーズ共通で、2本を分けるのは、後で見るネックとトウハングの2点になります。
パターDBに入っているスペックを2本並べて見る
先に、パターDBの値をそのまま表にします。数値は転記で、再計算はしていません。
| 項目 | JAILBIRD MINI CH | JAILBIRD MINI S |
|---|---|---|
| シリーズ・年 | Ai-ONE・2025年 | Ai-ONE・2025年 |
| ヘッド形状 | マレット | マレット |
| トウハング | クォーター | ハーフ |
| ネック | クランクホーゼル | ショートスラント |
| ロフト | 3.0度 | 3.0度 |
| 標準の長さ | 34インチ | 34インチ |
| 寛容性 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| コスパ | — | ★☆☆☆☆ |
| 操作性 | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ |
| 初心者向き判定(パターDB) | 向く | 向かない |
シリーズ、年、形状、ロフト、長さまで同じで、違うのはトウハングとネックの2点だけです。寛容性と操作性の★の違いは、このうちトウハングから来ています。ネックは★の計算には入らず、合いやすいストロークの目安として効きます(次の節で見ます)。
同じ名前の兄弟と、先に出ていた同じヘッドのDB版
同じ年のAi-ONEには、CHとSのほかに、「JAILBIRD MINI VERSA90 CH」と「JAILBIRD MINI VERSA90 DB」があります。ここまでで4つです。カタログ上の国内発売日を確かめると、この4つは2025年1月31日に同じ日に加わっています。一方、ネックがダブルベンドの「JAILBIRD MINI DB」(以下、DB版)は、同じAi-ONEのヘッドで、先に2024年2月16日に発売されていました。パターDBの年の列でも、DB版は2024年、CHやSは2025年と分かれています。つまり、同じヘッドにまずダブルベンドの仕様が出て、約1年後にCH、S、VERSA90の仕様が加わった、という並びです。
VERSA90が何を指すのかは、パターDBに列がないため、この記事では語りません。言えるのは、VERSA90付きのCHは、形状・トウハング・ネック・ロフト・長さ・寛容性と操作性の★がCHと同じ値だ、ということです(VERSA90付きのDBも、DB版と同じ形状・トウハング・ネック・★です)。中古相場とコスパ★の欄は、後の表のとおり違います。

ネック違いで選ぶ|クランクネックのCHとショートスラントのS
パターには、まっすぐ引いてまっすぐ出すストロークと、ゆるく弧を描くストロークがあるといわれます。その相性の目安になるのが、トウハング(シャフトを水平に支えたとき、ヘッドのつま先がどれだけ下がるか)と、ネックの付き方です。CHとSは、このどちらも違います。
クランクホーゼル×クォーター=ややアーク寄りの目安
クォーターのトウハングは、フェースバランス(つま先が下がらない状態)とハーフ(つま先が斜めに下がる状態)の中間にあたります。つま先の下がりが小さめなので、フェースの開閉は少なめの側です。そこにクランクホーゼルが付きます。クランクは、ネックがクランク状に曲がってヘッドに付く形で、当サイトの目安ではアーク寄りのネックとして扱っています。
この組み合わせは、カードのタグではややアーク向きと表示します。「ややアーク」と言っているのは、トウハングは小さめでも、ネックはアーク寄りの扱いだからです。パターDBの初心者向き判定は「向く」で、理由欄には「ほぼフェースバランスに近い適度なトウハングがある。クランクホーゼルで適度なアーク感があり、マレットヘッドの安定感と両立」といった趣旨が書かれています。
ショートスラント×ハーフ=アーク寄りの目安
Sは、ハーフのトウハングにショートスラントのネックです。ショートスラントは、シャフトの下の短い部分が斜めに付くネックで、これもアーク寄りの扱いです。ハーフのトウハングは、ヘッドの重さでフェースが開いて閉じる動きを支えるつくりなので、弧を描く側のストロークの目安になります。カードのタグではアーク向きと表示します。
パターDBの初心者向き判定は「向かない」で、理由欄には、トウハングが大きめで弧を描くストローク向きの設計、マレットで安定感はあるがフェースの開閉を意識して合わせる必要がある、という趣旨が書かれています。「向かない」は、使えないという意味ではありません。フェースの向きを自分で管理する前提の設計なので、そこを意識できる人に合う、という読み方になります。
4つの兄弟を表で並べる|ネックは目安であって断定ではない
同じ年のAi-ONEの4つを、ネックの違いで並べます。ヘッド形状(マレット)、ロフト(3.0度)、標準の長さ(34インチ)は4つとも同じなので、表からは省いています。
| モデル | ネック | トウハング | 中古相場 | 寛容性 | コスパ | 操作性 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| JAILBIRD MINI CH | クランクホーゼル | クォーター | ¥21,880※ | ★★★★☆ | — | ★★☆☆☆ |
| JAILBIRD MINI S | ショートスラント | ハーフ | ¥21,880※ | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ |
| JAILBIRD MINI VERSA90 CH | クランクホーゼル | クォーター | — | ★★★★☆ | — | ★★☆☆☆ |
| JAILBIRD MINI VERSA90 DB | ダブルベンド | フェースバランス | ¥21,095※ | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
(「※」は美品=AB以上の出物が3本に満たず、在庫にある全ランクの完品から採った中央値)
VERSA90付きのCHの中古相場が「—」なのは、当サイトの手順(国内中古ショップ在庫の実測)で確かめられていないため、載せていないからです。コスパ★は中古相場を材料に決まるので、VERSA90付きのCHはコスパ★も付けていません。CHのコスパ★が「—」なのは、これとは別の理由で、後の節で説明します。
表のとおり、CHとVERSA90付きのCHは、ネック・トウハング・寛容性・操作性が同じ値です。ダブルベンドのVERSA90付きのDBは、Sよりも寛容性が高く、操作性が低い位置にいます。ここで強調しておきたいのは、ネックの形から決まるのはあくまで目安だという点です。自分のストロークが本当にまっすぐ寄りなのか、弧を描いているのかは、練習グリーンで自分の目で確かめるしかありません。クランクだから必ず弧を描く、ダブルベンドだから必ずまっすぐ引ける、ということはありません。迷ったときは、次の順で考えると整理しやすくなります。
- つま先の下がりが小さく、ミスへの強さを優先したい人は、CHかダブルベンドの側から見る
- 弧を描く感覚がはっきりあり、フェースを意識して使える人は、Sの側から見る
- どちらか分からない人は、ネックを決める前に、自分のストロークを確かめる

3軸スコアで見る強みと弱み|寛容性と操作性の★はなぜこの位置か
当サイトの3軸スコアは、寛容性(ミスへの強さ)・コスパ・操作性(打ち分けのしやすさ)の3つです。このうち寛容性と操作性は、ヘッド形状とトウハングの組み合わせから決まる設計上の指標で、実際の打ち心地や相性を採点したものではありません。ネックの種類は、この2つの★の計算には入っていません。
寛容性:マレットでもトウハングが大きくなるほど下がる
寛容性は、ヘッドが大きく、トウハングが小さいほど高くなります。ヘッドが大きいと慣性モーメントが大きく、芯を外してもヘッドが回りにくくなります。トウハングが小さいと、ストロークの中でフェースの向きが変わりにくくなります。当サイトの採点表では、マレットの寛容性はフェースバランスがいちばん上の★5で、クォーターが★4、ハーフが★3と、一段ずつ下がります。
CHがクォーターで★4、Sがハーフで★3なのは、この表のとおりです。2本とも同じマレットなので、ヘッドの大きさによる差はありません。★が1つ違うのは、トウハングが違うからです。ダブルベンドの兄弟(フェースバランス)が★5になるのも、同じ表で決まっています。
操作性:寛容性の裏返しになる
マレットの場合、操作性は寛容性のちょうど裏返しです。フェースバランスが★1、クォーターが★2、ハーフが★3と、この3段階ではトウハングが大きいほど上がります。
| マレットのトウハング | 寛容性 | 操作性 | この記事のモデル(Ai-ONEの兄弟) |
|---|---|---|---|
| フェースバランス | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | DB版、VERSA90 DB |
| クォーター | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | JAILBIRD MINI CH、VERSA90 CH |
| ハーフ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | JAILBIRD MINI S |
寛容性と操作性は、片方が高いほどもう片方が低くなる関係で、両方が★5になるモデルは、採点表の上では存在しません。CHの操作性★2は、操作性が低いというより、フェースの向きが変わりにくい設計のため、意図的に球筋を作る余地が小さい、ということです。Sの操作性★3は、フェースを使う余地が少し残っている位置です。どちらが優れているかではなく、何を優先する設計かが違う、という見方になります。
この並びは、ジェイルバード ミニだけのものではありません。マレットでクォーター、という形状とトウハングの組は、同じ採点表で同じ寛容性と操作性の★になります。つまり、この2つの★だけでは、同じトウハングのモデルどうしの決め手にはなりません。決め手になるのは、見た目、ネックの好み、そして中古の個体の状態です。
コスパ:CHが「—」でSがそうでない理由
3つ目のコスパ★は、寛容性・操作性とは決まり方が違います。パターDBの中古価値の区分(中古相場の価格帯から決まる)と、当サイトが実測した中古相場の組み合わせから、当サイトの手順で決まる指標です。CHのコスパ★が「—」なのは、中古相場が取れていないからではなく、CHを筆者の所有モデルとして登録しているからです。持っている本人の評価を点数にしない、という当サイトの決まりで、こうして登録したモデルにはコスパ★を付けていません。
Sには、パターDBの値がそのまま付いています。ただし、コスパ★が低いことは、割高という意味ではありません。中古でも値の落ちにくい新しい高級モデルが、低い位置に落ち着きやすいという性質があります。新品で欲しい人には、むしろ候補になることもあります。コスパ★は、品質の評価ではなく、価格との関係を見るための指標として読んでください。
似ているモデルと比べる|同じヘッドのDB版、三角ホーゼル版、次の年のAi-DUAL
CHやSと同じヘッド名を持つモデルは、パターDBの中に年もシリーズもネックも違う形で入っています。ここでは、CHとSに、近い5本を加えて、列で言える差だけを並べます。比べられるのは、年・シリーズ・ネック・トウハング・価格タグ・★です。パターDBに入っていないシリーズの中身については、この記事では語りません。
7本を1つの表で見比べる
| シリーズ | モデル | 年 | トウハング | ネック | 中古相場 | 寛容性 | コスパ | 操作性 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Ai-ONE | JAILBIRD MINI CH | 2025 | クォーター | クランクホーゼル | ¥21,880※ | ★★★★☆ | — | ★★☆☆☆ |
| Ai-ONE | JAILBIRD MINI S | 2025 | ハーフ | ショートスラント | ¥21,880※ | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ |
| Ai-ONE | JAILBIRD MINI DB | 2024 | フェースバランス | ダブルベンド | ¥21,880※ | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| Ai-ONE TRI-BEAM | JAILBIRD MINI | 2025 | クォーター | クランクホーゼル | ¥25,885※ | ★★★★☆ | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
| Ai-DUAL TRI-BEAM | JAILBIRD MINI | 2026 | クォーター | クランクホーゼル | ¥35,880※ | ★★★★☆ | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
| Ai-DUAL | JAILBIRD MINI DB | 2026 | フェースバランス | ダブルベンド | ¥34,880 | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| Ai-DUAL 1/2-BALL | JAILBIRD MINI DB | 2026 | フェースバランス | ダブルベンド | ¥32,880※ | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
(「※」は美品=AB以上の出物が3本に満たず、在庫にある全ランクの完品から採った中央値)
ヘッド形状(マレット)、ロフト(3.0度)、標準の長さ(34インチ)は、7本とも同じです。寛容性と操作性の★の並びは、トウハングごとに決まる採点表の結果なので、同じトウハングのモデルは同じ★になります。違いとして言えるのは、年、シリーズ、ネック、そして価格タグの水準です。
同じAi-ONEの2本|先行したDB版と三角ホーゼル版
1本目は、同じAi-ONEのDB版です。パターDBの年の列では2024年で、上で見たとおり、国内では同じヘッドにまず出たダブルベンドの仕様です。フェースバランスなので、寛容性は★5、操作性は★1と、CHやSとはトウハングの段階が一つ以上違います。

Odyssey / Ai-ONE(2024年)
JAILBIRD MINI DB
寛容性 ★★★★★ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★☆☆☆☆
同じAi-ONEのヘッドで、先に出ていたダブルベンドの仕様です。マレットでフェースバランス、長さは34インチ、ロフトは3度。CHやSとはネックもトウハングも違うので、同じヘッドでストレート寄りの設計を探すときの比較相手になります。
2本目は、Ai-ONE TRI-BEAMのジェイルバード ミニです。パターDBのシリーズ概要では、AIインサートと三角ホーゼルを組み合わせた設計で、打点がずれてもヘッドがブレにくい設計とされています。トウハングはクォーター、ネックの列はクランクホーゼルで、CHと同じ値が並びます。つまり、パターDBの列の上では、CHと同じ位置にいるモデルです。違いは、三角ホーゼルという形が付くかどうかにあります。

Odyssey / Ai-ONE TRI-BEAM(2025年)
JAILBIRD MINI
寛容性 ★★★★☆ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★★☆☆☆
Ai-ONE TRI-BEAMのジェイルバード ミニです。形・トウハング・ネック・長さ・ロフトと、寛容性・操作性の★はCHと同じ並びで、パターDBの列だけではCHと分けられません。違いは、シリーズ名にある三角ホーゼルの形です。CHと同じ設計の方向で、ホーゼルの形が違うものを見たいときの比較相手です。
次の年のAi-DUAL系|同じヘッド名の3本
3本目からは、2026年のAi-DUAL系です。同じヘッド名が、次の年のシリーズにも使われています。パターDBのシリーズ概要では、Ai-DUALは「AIがヘッドとシャフトの両方を最適化した」デュアル設計とされ、インサートの列は「Ai-DUAL Insert」と登録されています。シャフトの列は、Ai-ONEと同じ「STROKE LAB 90」です。
Ai-DUAL TRI-BEAMのジェイルバード ミニは、パターDBの値では、前のAi-ONE TRI-BEAMと同じ、クォーターにクランクホーゼルの組です(このトウハングは公式の数値でなく、当サイトの推定値です)。三角ホーゼルとAi-DUALの設計を組み合わせたシリーズ、というのがパターDBでの説明です。

Odyssey / Ai-DUAL TRI-BEAM(2026年)
JAILBIRD MINI
寛容性 ★★★★☆ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★★☆☆☆
次の年のAi-DUAL TRI-BEAMにある、同じヘッド名のモデルです。形・トウハング・ネック・長さ・ロフトと、寛容性・操作性の★は、Ai-ONE TRI-BEAMやCHと同じ並びです。違いは年とシリーズ、そしてパターDBでのシリーズ概要にあります。CHと同じ並びを、1年後のシリーズで探すときの比較相手です。
Ai-DUALと、その1/2-BALL(ボール半分のマーキングを加えたシリーズとパターDBに書かれています)には、フェースバランスにダブルベンドのジェイルバード ミニ DBがあります。2本は、ネックもトウハングも★も同じ並びで、違いはシリーズ名と価格タグです。名前がほとんど同じなので、出品タイトルでシリーズ名まで読まないと取り違えやすい2本です。

Odyssey / Ai-DUAL(2026年)
JAILBIRD MINI DB
寛容性 ★★★★★ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★☆☆☆☆
次の年のAi-DUALにある、ダブルベンドのジェイルバード ミニです。形・トウハング・ネック・長さ・ロフトと、★の並びは、Ai-ONEのDB版と同じです。ダブルベンドを1年後のシリーズで探すときの比較相手になります。

Odyssey / Ai-DUAL 1/2-BALL(2026年)
JAILBIRD MINI DB
寛容性 ★★★★★ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★☆☆☆☆
シリーズ名に「1/2-BALL」が付いた側にも、同じ名前のモデルがあります。スペックの列は上のAi-DUAL側と同じ値で、違うのはシリーズ名と価格タグです。同じ名前で別シリーズの行があることは、中古の出品を見るときに取り違えやすい点です。
シリーズ全体を見渡したいなら
この記事は、ジェイルバード ミニというヘッドの、ネック違いを掘り下げています。Ai-ONEをシリーズ全体で見たいときは、シリーズ単位で整理した記事が向いています。
中古で買うときに見るところ
ここからは、ジェイルバード ミニのCHやSを、中古で探す場合の話です。このヘッドは名前が似たモデルが多いので、パターそのものの状態に加えて、「どのモデルか」を取り違えないことが、いちばん最初の確認になります。
筆者がCHを新品で買った経緯
※ここは筆者個人の感想(N=1)です。体験を書けるのは、クランクネックのCHだけです。ショートスラントのSは、私は使ったことがありません。
私はジェイルバード ミニのCHを、Yahoo!ショッピングで新品で買いました。きっかけは、フィッティングでこのパターをすすめられたことです。打ってみて気に入り、結果も良かったのですが、そのとき私がほしかったのはピン型で、PINGのアンサーを選んでいます。そのため、フィッティングの場ではCHを買わずに、予備として、安くなったタイミングを待って購入しました。
新品にした理由は、ポイント還元などを含めた実質の支払いで考えると、中古と同じ価格帯に収まったからです。中古と同じ価格帯なら、数年は通用すると判断しました。
使ってみた印象は、次のとおりです。
- アライメントが取りやすい、と感じました。
- Ai-ONEの系統のパターは、転がりがよくなった印象があります。ただ、腕前の影響もあるはずなので、初心者の方に効果があるとは言い切れません。
- CHはPINGのアンサーと同じころに買いましたが、ラウンドの実戦では使っていません。ですので、実戦での結果や、スコアへの影響は書けません。
私はマレットタイプが今もあまり得意ではなく、スパイダーや#7のようなゴテゴテした形は苦手です。これらはあくまで私ひとりの記録です。CHのコスパ★を「—」にしているのも、私の所有モデルとして登録した1本だからです。
この購入の経緯は、Odysseyのパターを何本も使った遍歴をまとめた記事でも、1つの項目として触れています。そちらも読むと、どんな順番でパターを選んできたかが分かります。
中古を買うときの確認点
※ここは筆者個人の基準(N=1)です。中古パターを買うとき、私は次の4点を確かめるようにしています。
- 偽物のリスク:メルカリで探すときは、ちゃんとしたショップか、明らかに個人の出品かを確かめます。写真が多いか、日本語に違和感がないか、過去の評価はどうかも見ます。場合によっては、AIに写真を見せて判断することもあります。
- シャフトの長さ:私は34インチを基準にしています。CHもSも、パターDB上の標準は34インチです。
- ヘッドカバーの有無:後から買うと、意外と高く付きます。年代物のカバーはひび割れしやすいので、期待しすぎません。
- フェース面の状態:購入前に確認します。
この4点は、ジェイルバード ミニに限らない、中古パター全般の基準です。このヘッドに固有の確認点として、パターDBの列から言えるのは、次の取り違えを避けることです。
- 末尾の記号:CHはクランクネック、Sはショートスラント、DBはダブルベンドです。名前の末尾が違うと、ネックもトウハングも変わります。
- VERSA90の有無:VERSA90付きとなしは、形状・トウハング・ネック・★は同じ値ですが、別のモデルとして登録されています。出品タイトルを最後まで読んで、どちらなのかを確かめます。
- TRI-BEAMの有無:同じ「ジェイルバード ミニ」でも、TRI-BEAMのシリーズ名が付くと、三角ホーゼルの別のモデルです。
- Ai-ONEかAi-DUALか:名前がほとんど同じモデルが、年の違うシリーズにあります。シリーズ名と年を見て、取り違えないようにします。
主役の2本をカードで確認する
下のカードに載せている中古相場は、当サイトが国内の中古ショップの在庫を実測した値です。カードの( )内に状態の注記があるときは、美品(AB以上)の出物が3本に満たず、在庫にある全ランクの完品から採った中央値だという意味です。実際の店頭や出品で見る個体の値札と並べるときは、状態を見比べてください。

Odyssey / Ai-ONE(2025年)
JAILBIRD MINI CH
寛容性 ★★★★☆ / コスパ — / 操作性 ★★☆☆☆
この記事の1本目で、筆者が持っている1本です。マレットでクォーターのトウハング、ネックはクランクホーゼルで、ややアーク寄りのストロークの目安になります。長さは34インチ、ロフトは3度。パターDBの初心者向き判定は「向く」です。コスパ★は、筆者の所有モデルとして登録した1本なので、当サイトの決まりで付けていません。

Odyssey / Ai-ONE(2025年)
JAILBIRD MINI S
寛容性 ★★★☆☆ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★★★☆☆
この記事の2本目です。マレットでハーフトウハング、ネックはショートスラントで、弧を描く側のストロークの目安になります。長さは34インチ、ロフトは3度。パターDBの初心者向き判定は「向かない」で、フェースの開閉を意識して合わせる必要がある設計、と理由欄にあります。筆者は使っていないので、使用感は書けません。
まとめ:このパターが合う人・合わない人
ここまでの内容を、列の事実だけでまとめます。2025年のAi-ONEのジェイルバード ミニには、同じマレットで、クランクネック×クォーターのCHと、ショートスラント×ハーフのSがあります。寛容性と操作性の★は、ヘッド形状とトウハングで決まる設計上の指標で、CHは寛容性が一段高く、Sは操作性が一段高い位置にいます。どちらが優れているかではなく、何を優先する設計かが違う、というのが2本の関係です。
CHが合いやすい人
- ややアーク寄りのストロークで、マレットの安定感を優先したい人(目安)
- 構えたときのアライメントの取りやすさを重視する人(※筆者個人の感想・N=1)
- パターDBの初心者向き判定が「向く」側から、マレットを選びたい人
Sが合いやすい人
- ゆるく弧を描くストロークの感覚がはっきりある人(目安)
- フェースの向きを自分で意識して、管理できる人
- 寛容性の一段の差より、フェースを使う余地を優先したい人
どちらも合いにくい人
- 打感の良し悪しで選びたい人。パターDBに打感の列が無いため、この記事では判断の材料を出せません
- まっすぐ引いてまっすぐ出すイメージが強く、ミスへの強さを最大にしたい人。トウハングがフェースバランスのダブルベンドの側から見るほうが、設計の方向は合います
- ヘッドの小さなブレード型の形が好きな人。この系統はどれもマレットです
⚠️ 3軸スコアは、ヘッド形状やトウハングから決まる設計上の指標です。実際の打感・構えやすさ・転がりの相性は人によって異なります。候補をしぼり込んだら、最終的にはゴルフショップの試打やフィッティングで、自分の手とストロークで確かめてください。
自分のストロークがまっすぐ寄りなのか、弧を描いているのかが分からないときは、ネックの形で迷う前に、5つの質問に答えるだけのパター診断ツールで傾向をしぼり込むのが近道です。
ベストスコア86、アベレージ100のアマチュアゴルファー。
身長177cm、体重78kg前後の中肉中背40代ゴルファーです。
2020年にゴルフ開始。
2022年から本格的に練習をするようになったがなかなか上達せずに120前後から変わらず。
試行錯誤しながら、少しずつ上達中。
関東のゴルフ場がメインの月1~2ゴルファーです。


