2026年、OdysseyからAi-DUALが発売されました。「Ai-ONEの後継?」「何が変わったの?」「Ai-ONEの中古でいいんじゃない?」——そんな疑問を持っている方は多いはずです。私自身、Ai-ONE TRI-BEAM 2-BALLを使っているので、まさに「乗り換えるべきか」が気になっていました。
この記事では、Odyssey全269モデルのデータベースを使って、Ai-ONEとAi-DUALの違いをデータで比較します。なんとなくの印象ではなく、数字で判断するための材料を提供します。
この記事でわかること
- Ai-ONEとAi-DUALのインサート構造の違い
- 269モデルのデータで見る初心者適合率・ストローク傾向の差
- 新品定価の差3,300円と中古の流通状況から見た「どちらが買い」の判断基準
Ai-ONE と Ai-DUAL — 何が変わったのか
Ai-ONEもAi-DUALも、AIがインサート(フェース面の裏側にある樹脂パーツ)の形状を設計しています。違うのは、AIが何を最適化しているかです。
インサート構造の進化 — 単層から2層デュアルへ
Ai-ONE(2023年)のインサートは、アルミ部分と樹脂部分で構成された単層構造です。AIが複雑な隆起パターンを設計することで、フェースのどこに当たってもボールスピードが均一になるよう最適化されています。
Ai-DUAL(2026年)は、柔らかいウレタン樹脂と硬いウレタン樹脂を組み合わせた2層構造です。2つの層の境目が複雑に曲がりくねった形状になっており、AIシミュレーション約15,000回、プロトタイプ72種類を経て設計されました。
「ボールスピード+回転」の同時制御という新発想
Ai-ONEは「打点がブレてもボールスピードが落ちない」ことに集中していました。Ai-DUALはそこからさらに進んで、ボールスピードと回転性能(フォワードスピン)を同時に制御します。
つまり、フェースの上下にミスヒットした場合でも、転がりの質が安定するという設計です。さらに、フェースに19度の傾斜グルーブ(フォワードロールデザイン)が加わり、インパクト直後から順回転がかかりやすくなっています。

269モデルのデータで見る両シリーズの違い
「技術が進化した」と言われても、実際にどれくらい違うのか。当サイトのパターDB(Odyssey全269モデル)から、Ai-ONE 79モデルとAi-DUAL 26モデルを抽出して比較しました。
※モデル数は2026年3月時点。Ai-DUALは発売直後のためモデル展開が少ないですが、今後シリーズが拡充される可能性があります。データは当サイトのDBで随時更新しています。

ヘッド形状・トウハングの分布比較
まず、両シリーズのラインナップ構成を見てみます。
ヘッド形状の分布
- Ai-ONE:ブレード 18件 / ハーフマレット 12件 / マレット 49件
- Ai-DUAL:ブレード 7件 / ハーフマレット 0件 / マレット 19件
Ai-ONEはブレードからマレットまで3タイプを揃えていますが、Ai-DUALにはハーフマレットが存在しません。マレット比率が73%と高く、安定性重視の設計であることがラインナップからも明確です。
トウハング(ストロークタイプ対応)の分布
- Ai-ONE:フェースバランス 51% / クォーター以上 49%
- Ai-DUAL:フェースバランス 69% / クォーター以上 31%
Ai-DUALはフェースバランス(ストレート向き)に大きくシフトしています。まっすぐ引いてまっすぐ出すストロークの方には選択肢が豊富ですが、アークストロークの方はAi-ONEの方が選びやすい構成です。
初心者適合率 47% vs 65% — Ai-DUALは本当にやさしいのか
当サイトのDBでは、ヘッド形状・重心設計・ネックタイプを総合的に判定して「初心者向きかどうか」のフラグを設定しています。
- Ai-ONE:初心者適合率 47%(37/79モデル)
- Ai-DUAL:初心者適合率 65%(17/26モデル)
Ai-DUALの方が初心者に優しいモデルの比率が高い。これは、マレット中心のラインナップとフェースバランス偏重の設計が「ミスに強い構成」に直結しているためです。
ただし、Ai-ONEの方が上級者向けの選択肢が充実しています。ハーフトウハングやフルトウハングのモデルもあるので、操作性を求める方にはAi-ONEの方が合う可能性があります。
価格で選ぶなら — 新品定価の差3,300円と、中古の現実
技術の進化はわかったけれど、問題は「その定価差3,300円に見合うか」です。
新品ならAi-DUAL、中古で選ぶならAi-ONE
新品定価の比較
- Ai-ONE 標準モデルの新品定価:46,200円(税込)
- Ai-DUAL 標準モデルの新品定価:49,500円(税込)
- 新品定価の差額:3,300円
新品で買うなら、3,300円の差で最新のデュアルAI技術が手に入るAi-DUALは魅力的です。特にYahoo!ショッピングならポイント還元で実質20〜25%OFFになることもあるので、実際の差はさらに小さくなります。
中古で選べる本数はAi-ONEが桁違い——ただし「安いから」ではない
一方、中古で買うならどうか。当サイトのDB(2026年9月時点)で数えると、こうなります。
- Ai-ONE:中古の実勢価格を確認できているのは66モデル。2023年発売のシリーズなので流通量が多く、状態を選んで買えます
- Ai-DUAL:中古の実勢価格を確認できているのは7モデルだけ。2026年発売直後で流通が少なく、中古の水準もAi-ONEより高いままです
中古のAi-ONEは、この66モデルが1本の例外もなく新品Ai-DUALの定価を下回ります。「AIインサートの恩恵は受けたいが、新品の定価は出せない」という月1ゴルファーにとって、現実的な入口になるのはこちらです。
ただし、「型落ちだから割安」という買い方は、当サイトのDBでは支持できません。当サイトは中古価値と中古実勢価格の組み合わせで「コスパ」を5段階評価していますが、Ai-ONEはスコアが付いた59モデルのうち56モデルが最低の★1で、★3以上は1本もありません(DB全体では★3以上が61本あります)。人気シリーズで中古の値落ちが小さいぶん、価格の割安感では選べないということです。Ai-ONEを選ぶ理由は価格ではなく、自分のストロークに合う形とトウハングを選べること——前の章で見たとおり、ブレードからマレットまで揃い、アーク向きの選択肢も残っている点にあります。
もう1つの選択肢が、型落ちモデルの新品をYahoo!ショッピングのポイント還元日に買う方法です。超PayPay祭や5のつく日を狙えば、実質20〜25%OFFになることもあり、中古とほとんど変わらない価格で新品が手に入ります。私自身、パターを買うならこの方法が一番お得だと思っています。
メルカリでは、最新モデルが合わなくて手放す人の出品も狙い目です。ただし、パターの偽物が出回るケースもあるので、出品者の評価や商品写真を確認する習慣は必須です。
Ai-DUALは2026年発売のため、中古の相場がまだ固まっていません。当サイトのDBでも中古価格を確認できているのは26モデル中7モデルだけです。流通が増えれば水準は変わるので、この比較は随時更新します。
私のAi-ONE TRI-BEAM 2-BALLの使用感
私はAi-ONE TRI-BEAM 2-BALL CH(OD-002)を前エースパターとして使っていました。この体験から、Ai-DUALの進化がどこに効くのかを考えてみます。
近距離の精度は上がった——でも遠距離のオーバーが増えた
Ai-ONE TRI-BEAM 2-BALLの良さは、2ボールのアライメントと三角ホーゼルの安定感です。構えた瞬間に方向が決まる安心感があり、1.5m以内のパットの精度は明らかに上がりました。
一方で、それまで使っていたWhite Hot OG 2-Ball Blade(OD-001)と比べると、5m以上のロングパットでオーバーが増えました。ボールの初速が安定しているぶん、「弱めに打ったつもりがしっかり転がってしまう」感覚がありました。
Ai-DUALの「ボールスピード+回転の同時制御」は、まさにこの課題に効く技術です。初速の安定性はそのままに、回転の質(フォワードスピン)をコントロールすることで、距離感の精度を上げる設計になっています。
正直なところ、コースで打ち比べてみないとわからない部分ですが、私のように「近距離◎・遠距離△」の悩みがある方には、Ai-DUALのスピン制御技術は気になる進化だと思います。
代表モデルで見るAi-ONE vs Ai-DUAL
実際のモデルで両シリーズを比較してみましょう。同じ「2-BALL」のマレットパターで、Ai-ONEとAi-DUALがどう違うかがわかります。
単層AIインサート。ボールスピード均一化に特化。中古の流通量が多く、状態を選んで買いやすい1本。型落ちモデルならYahoo!のポイント還元日に新品を中古並みの価格で買えることも。
2層デュアルAIインサート。スピード+回転の同時制御。新品49,500円。メルカリでは合わなくて手放す人の出品が狙い目(ただし偽物に注意)。
まとめ:月1ゴルファーはAi-ONEとAi-DUALどちらを選ぶべきか
269モデルのデータで見た結果、Ai-ONEとAi-DUALの違いは明確です。
- 技術:インサートが単層→2層デュアルに進化。ボールスピードに加え、回転性能まで最適化
- ラインナップ:Ai-DUALはマレット・フェースバランス中心。アーク向きが少ない
- 初心者適合率:Ai-DUAL 65% > Ai-ONE 47%
- 価格:新品定価の差は3,300円。中古はAi-ONEの方が安く本数も多いが、コスパ評価は★1が大半
新品を買う予算がある方は、3,300円の差でデュアルAI技術が手に入るAi-DUALがおすすめです。特にストレートストロークの初心者には、フェースバランス中心のAi-DUALが合いやすい設計です。
予算を抑えたい方は、中古の選択肢が圧倒的に多いAi-ONEが現実的です。AIインサートの恩恵は十分に受けられますし、バリエーションが豊富なのでストロークタイプを問わず選べます。ただし前述のとおり中古の値落ちは小さいので、「安いから」ではなく形とトウハングで選んでください。
どちらを選ぶにしても、まずは自分のストロークタイプを知ることが先。当サイトの診断ツールで5つの質問に答えるだけで、あなたに合うパターが見つかります。
ベストスコア86、アベレージ100のアマチュアゴルファー。
身長177cm、体重78kg前後の中肉中背40代ゴルファーです。
2020年にゴルフ開始。
2022年から本格的に練習をするようになったがなかなか上達せずに120前後から変わらず。
試行錯誤しながら、少しずつ上達中。
関東のゴルフ場がメインの月1~2ゴルファーです。


