中古ショップのPINGの棚に、「SCOTTSDALE ANSER」と「SCOTTSDALE ANSER 2D」が並んでいたとします。形も値札もほとんど同じに見えて、名前の末尾に「2D」が付くかどうかで何が違うのか分かりません。隣には「ANSER 4」や、2023年版のアンサーまであります。値札を見る前に、このアンサーが何者で、どの兄弟とどこが違うのかを、パターDBの列と公式のスペック表で整理しておきます。
この記事でわかること
- Scottsdale(2025年)のアンサーの形・トウハング・ネックと、公式のスペック表にだけある値
- パターDBの列では1つも差がない Anser 2D と、公式のヘッド重量・説明では何が違うのか
- 寛容性と操作性の★が、なぜその位置に決まるのか
- Anser 4、2024年版・2023年版のアンサーと、列で言える違いはどこか
スコッツデール アンサー(2025)とはどんなパターか
この記事の主役は、PINGの Scottsdale シリーズ(2025年)に入っている「Anser」の1行です。アンサーはPINGのブレード型を代表する名前ですが、この記事ではアンサーという形の歴史には踏み込みません。同じ Scottsdale の中で、名前の似た兄弟とどう違うのか、という足元の比較に絞ります。
Scottsdale(2025年)の中の位置
パターDBには、2025年の Scottsdale シリーズが10行登録されています。ヘッド名は Anser、Anser 2D、Anser 4、B63、Craz-E、Craz-E CB、DS72、Oslo 3、Prime Tyne 4、Prime Tyne C です。シリーズの特徴としては、PEBAXインサートと17-4ステンレスのヘッドが登録されています。
公式ページによると、発売は2025年3月6日で、ヘッド素材の欄は全モデルが17-4SSとPEBAXインサートです。 素材の面では、10本のあいだに差が付いていません。この10本のうち、名前にアンサーが付くのは Anser・Anser 2D・Anser 4 の3本で、この記事ではその3本を中心に、B63を補助として見ていきます。
なお、2026年にはScottsdale TEC という別のシリーズもパターDBに入っています。この記事は2025年の Scottsdale だけを扱い、TECとの関係は扱いません。
パターDBに入っているスペック
先に、パターDBの値を表にします。数値は転記で、再計算はしていません。
| 項目 | DBの値 |
|---|---|
| モデル | PING Scottsdale Anser |
| 発売年 | 2025年(終売年はDBに入っていません) |
| ヘッド形状 | ブレード |
| トウハング | クォーター |
| ネック | クランクホーゼル(クランクネック) |
| ロフト | 3.0度 |
| 標準の長さ | 34インチ |
| 新品定価 | ¥44,000 |
| 寛容性/操作性 | ★☆☆☆☆/★★★★☆ |
| 初心者向き判定(パターDB) | 向かない |
コスパ★は、この表には入れず、カードと比較表の列に載せています。

PING / Scottsdale(2025年)
Anser
寛容性 ★☆☆☆☆ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★★★★☆
この記事の主役、2025年の Scottsdale のアンサーです。ブレードでクォータートウハング、ネックはクランクホーゼル。ロフトは3度、長さは34インチです。名前の似た兄弟が並ぶ棚で、基準にする1本として読んでいきます。
公式のスペック表にだけある値
パターDBに列がなくても、メーカーの公式ページのスペック表には載っている値があります。ここからは「公式のスペック表では」と出所を付けて読みます。筆者が確かめた値ではなく、メーカー情報です。
公式のスペック表では、ヘッド重量は ANSER が345g、標準ライ角は70度です。ロフトは3度、標準シャフト長は34インチで、パターDBの列と一致しています。シャフト長は31〜36インチの範囲でカスタム対応が可能とされ、スペック表の見出しには「左用も有り」とあります。グリップ欄では、Scottsdaleシリーズ限定のグリップとして PING SPST TOUR 2.0(PT BLUE)が紹介されています(同じ欄には PP58 ミッドサイズも載っています)。
公式はアンサーを「PINGの代表的なモデル」と紹介し、ピン型の発祥とも言われるアンサーに、新しいPEBAXインサートを載せたモデルと説明しています。PEBAXインサートについては、軽量なインサートをフェース面に載せることで重心が深くなり、高MOI化する、というのが公式の説明です。 ただし、この記事の寛容性★は、後で見るとおりヘッド形状とトウハングだけで決まる指標で、インサートの説明は★には反映されていません。打感や転がり、打音の良し悪しは、パターDBに列がなく、筆者の使用記録もないので、この記事では評価しません。
シリーズの全体像や、10本をストロークタイプ別に選び分ける話は、シリーズの記事が受け持っています。
このネックが合うストローク|クランクホーゼル×クォーター
このアンサーには兄弟が複数いますが、ネックとトウハングの組が主役と同じなのは Anser 2D だけです。そこで、ネック違いで選ぶ話ではなく、このネックとトウハングの組がどんなストロークの目安にあたるかを読みます。
トウハングとネックの読み方
トウハングとは、シャフトを水平に支えたとき、ヘッドのつま先がどれだけ下を向くかを表す言葉です。フェースバランスは、つま先が下がらずフェース面が真上を向く状態で、まっすぐ引いてまっすぐ出すストロークに合わせやすい側にあります。そこから、クォーター、ハーフ、フルの順につま先が下がり、弧を描くストロークに合わせやすい側になります。このアンサーのクォーターは、フェースバランスのすぐ隣で、ゆるく弧を描くストロークの目安にあたります。
ネックについては、当サイトの目安として、ショートスラントとクランクホーゼルはアーク寄り、ダブルベンドとセンターシャフトはストレート寄りのストロークに合わせやすい形として扱っています。 このアンサーのクランクホーゼルも、アーク寄りの側です。カードのタグに「やや」が付いているのは、トウハングがハーフやフルではなく、クォーターだからです。
ただし、これは目安にすぎません。ネックの種類は、後で見る寛容性や操作性の★の計算には入りません。★はヘッド形状とトウハングだけで決まる指標で、ネックは「ストロークの目安」として別に見る項目です。自分のストロークが本当に弧を描いているのか、まっすぐなのかは、練習グリーンで確かめるのが確実です。
アンサーの名が付く3本で、ストロークの目安が分かれるところ
次の表は、2025年の Scottsdale のうち、アンサーの名が付く3本と、補助として B63 の4行です。並べ方は価格順ではなく、名前の順です。公式のヘッド重量は、パターDBの列ではなく、公式のスペック表の値です。
| 名前 | ヘッド形状 | トウハング | ネック | 公式のヘッド重量 | 中古相場 | 寛容性 | コスパ | 操作性 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Anser | ブレード | クォーター | クランクホーゼル | 345g | ¥28,880※ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ |
| Anser 2D | ブレード | クォーター | クランクホーゼル | 360g | ¥28,880※ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ |
| Anser 4 | ブレード | ハーフ | ショートスラント | 345g | ¥28,880※ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ |
| B63 | ハーフマレット | クォーター | ショートスラント | 350g | ¥28,880※ | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ |
(「※」は美品=AB以上の出物が3本に満たず、在庫にある全ランクの完品から採った中央値)
表を縦に読むと、アンサーの名が付く3本のうち、ネックとトウハングの組が主役と同じなのは Anser 2D だけです。Anser 4 は、トウハングがハーフ、ネックがショートスラントで、どちらもアーク寄りの側に振れています。B63 は、トウハングはクォーターですが、ネックはショートスラントで、ヘッド形状もハーフマレットです。つまり、アンサーの名が付く3本の中で、ストロークの目安が分かれるのは Anser 4 です。

DBの初心者向き判定の読み方
パターDBの初心者向き判定は、このアンサーで「向かない」です。理由欄には、わずかにトウハングがあってセミアーク向きであること、ブレード形状で操作性が高いことが書かれています。この判定は「初心者は使ってはいけない」という意味ではありません。当サイトの物差しで、設計の性格を表す1列として読んでください。
3軸スコアで見る強みと弱み|ブレード×クォーターが採点表のどこに入るか
当サイトの3軸スコアは、寛容性(ミスへの強さ)・コスパ・操作性(打ち分けのしやすさ)の3つです。このうち寛容性と操作性は、ヘッド形状とトウハングの組み合わせから決まる設計上の指標で、実際の打ち心地や相性を採点したものではありません。誰が計算しても同じ結果になるのが特徴です。
寛容性は、ヘッドが大きくトウハングが小さいほど高い
寛容性は、ヘッドが大きく、トウハングが小さいほど高くなります。ヘッドが大きいと慣性モーメントが大きく、芯を外してもヘッドが回りにくくなります。トウハングが小さければ、ストロークの中でフェースの向きが変わりにくくなります。
このアンサーはブレードで、トウハングがクォーターです。ヘッドが小ぶりなぶん慣性モーメントが小さく、トウハングもあるので、採点表ではもっとも低い段に入ります。もっとも低い段にあることは、悪いパターという意味ではありません。芯で打つことを前提にした形だ、という位置を表しています。
同じ Scottsdale の中で、ブレードより寛容性が上の段にいるのは、B63 のようなハーフマレットや、フェースバランスのマレットです。芯を外したときの助けを、設計に求めるなら、そちらの方向が合います。なお、冒頭で触れたPEBAXの高MOIの説明は、メーカーの文章であって、採点表の計算には入っていません。採点表の段と公式の説明は、別の物差しの話です。
操作性は、寛容性と逆向きに動く
操作性は、寛容性の裏返しです。ヘッドが小さく、トウハングが大きいほど高くなります。ブレードの段を並べると、次のようになります。
| ヘッド形状 | トウハング | 寛容性 | 操作性 | Scottsdale 2025の行 |
|---|---|---|---|---|
| ブレード | フェースバランス | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | (該当なし) |
| ブレード | クォーター | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ | Anser・Anser 2D |
| ブレード | ハーフ | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ | Anser 4 |
| ブレード | フル | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ | (該当なし) |
このアンサーの操作性は、ブレードの表の中で「かなり高いが、いちばん上ではない」位置です。ゆるい弧の中でフェースを少し返す、という使い方に向いた設計の性格です。反対に、フェースの向きを固めたまま押し出したい人には、操作性の高さがかえって扱いにくさになることもあります。
寛容性と操作性は、おおむね片方が高いほどもう片方が低くなる関係です。両方が高い段になるモデルは、採点表の上では存在しません。どちらが優れているかではなく、何を優先する設計かが違う、という整理になります。
コスパ★の読み方
3つ目のコスパ★は、寛容性・操作性とは決まり方が違います。パターDBの中古価値の区分と、当サイトが国内の中古ショップ在庫から実測した中古相場の組み合わせで決まる指標で、記事の側では計算し直さず、パターDBの値をそのまま転記しています。 星の数はカードと比較表の列に載せています。コスパ★は品質の評価ではなく、価格との関係を見る指標で、中古相場の実測が更新されるたびに変わりうる値です。載せた★は執筆時点のパターDBの値で、将来も同じとは限りません。
似ているモデルと比べる|同じ Scottsdale の兄弟と、2024年版のアンサー
ここでは、列で言える差だけを比べます。比べるのは、年・シリーズ・トウハング・ネック・★・定価のセルと、本機と Anser 2D については公式のヘッド重量です。どちらが新しいから上、といった序列は扱いません。
同じ Scottsdale の兄弟|Anser 2D と Anser 4
まず、最も取り違えやすい Anser 2D です。パターDBの列では、Anser と Anser 2D は1つも差がありません。ヘッド形状、トウハング、ネック、ロフト、長さ、定価と中古相場のセル、3軸の★、初心者向き判定のどれを見ても、同じ値が入っています(中古相場とコスパ★は執筆時点の値です)。ですので、DBの列から「2Dのほうが寛容」「Anserのほうが操作しやすい」とは言えません。
差として並べられるのは、公式のスペック表と説明にある、次の2点だけです。1つは、ヘッド重量が ANSER 345g、ANSER 2D 360g という値です。もう1つは、公式の説明で、2Dを「ワイドなANSER形状」のモデル、トニー・フィナウのリクエストから生まれたモデル、ツートンデザインのモデルと紹介している点です。ツートンデザインとは、シルバーのアライメントラインとマットブラックのヘッドの組み合わせを指します。
ここから先は、書かないことをはっきりさせておきます。2Dのほうが15g重いことが、ストロークや転がりにどう効くのかは、パターDBにも公式の文章にも書かれていません。この記事では、重さの効き方を推測しません。パターDBのヘッド形状の列は2Dも「ブレード」のままで、公式が言う「ワイドな形」の大きさは、DBの列には表れていません。形の違いは、実物を見比べて確かめる項目です。


PING / Scottsdale(2025年)
Anser 2D
寛容性 ★☆☆☆☆ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★★★★☆
同じ Scottsdale の Anser 2D です。DBの列は主役の Anser とすべて同じ値で、設計の列でこの2本を分けるものはありません。違いとして言えるのは、公式のヘッド重量と、公式が「ワイドなANSER形状」と説明している点です。棚で2本が並んでいたら、名前の「2D」の有無で確かめる相手です。
一方、Anser 4 は、ブレードという点は同じでも、トウハングがハーフ、ネックがショートスラントで、列の組み合わせが変わります。トウハングが大きくなるので、操作性の★は Anser より一段上に入ります。公式の説明では、アンサーよりブレード長が長く大きめの形状で、ショートスラントネックによってフェースの開閉を感じやすく、ひっかけに悩むゴルファー向け、とされています。 これは公式の説明であって、ひっかけが直ることを保証する話ではありません。パターDBの列から言えるのは、アーク寄りの設計に振った1本、というところまでです。

PING / Scottsdale(2025年)
Anser 4
寛容性 ★☆☆☆☆ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★★★★★
同じ Scottsdale の Anser 4 です。ブレードですが、トウハングはハーフ、ネックはショートスラントで、主役とは組み合わせが違います。操作性の★が一段上に入るのは、トウハングが大きいぶん採点表の段が上がるためです。同じアンサーの名前の中で、よりアーク寄りの設計を見たいときの比較相手です。
2024年版のアンサー|Anser 2 と Anser D
パターDBには、PING 2024 というシリーズにもアンサーの名が付く行が2本あります。Anser 2 と Anser D です。PING 2024 のシリーズ概要は「2023年ラインを補完する6モデル」というもので、Scottsdale のアンサーの前身かどうかは、DBの列からは言えません。 この2本は、形、トウハング、ネック、ロフト、長さ、寛容性と操作性の★が、本機と同じです(コスパ★も執筆時点では同じです)。違うのは、シリーズ、年、定価のセル、中古相場のセルです。
定価のセルは、2024年版のほうが、2025年の Scottsdale より低く入っています。インサートについては、PING 2024 のシリーズとして Shallow AMP Groove と PEBAX の2種が登録されていて、Anser 2 と Anser D がどちらなのかはパターDBでは特定できません。ですので、この記事では「2024年版はインサートが違う」とも「同じ」とも書きません。

PING / PING 2024(2024年)
Anser 2
寛容性 ★☆☆☆☆ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★★★★☆
2024年の PING 2024 シリーズの Anser 2 です。形・トウハング・ネック・寛容性と操作性の★は、Scottsdale の Anser と同じ値が並びます。違いはシリーズと年、価格のタグです。同じ列の組を、1つ前の年で探すときの比較相手です。

PING / PING 2024(2024年)
Anser D
寛容性 ★☆☆☆☆ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★★★★☆
同じ PING 2024 シリーズの Anser D です。DBの列では、Anser 2 とも Scottsdale の Anser とも、設計の値が同じです。名前の末尾の「D」が何を指すかはDBの列にないため、違いは語りません。2024年版の中で、名前だけが違う2本の片方として見てください。
表で見る|同じ組のアンサー型から8行
下の表は、ブレード×クォーター×クランクホーゼルの組のアンサー型から、PING 2021・PING 2023・PING 2024 の行と、同じ2025年の Scottsdale の2行、同じ2025年の PLD Milled Anser 30 を抜き出して、年の順に並べたものです。同じ組の行はパターDBにほかにもあり(2022〜2024年の PLD Milled や、2020年以前のシリーズなど)、この表には載せていません。年表ではなく、比べやすい行の抜き出しです。並びは価格順ではありません。
| シリーズ | 名前 | 年 | 定価 | 中古相場 | 寛容性 | コスパ | 操作性 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2021 | Anser | 2021 | ¥38,500 | ¥18,890※ | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
| PING 2023 | Anser | 2023 | ¥46,200 | ¥22,890 | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ |
| PING 2023 | Anser 2D | 2023 | ¥46,200 | ¥21,898※ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ |
| PING 2024 | Anser 2 | 2024 | ¥39,600 | ¥30,880 | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ |
| PING 2024 | Anser D | 2024 | ¥39,600 | ¥26,300 | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ |
| Scottsdale | Anser | 2025 | ¥44,000 | ¥28,880※ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ |
| Scottsdale | Anser 2D | 2025 | ¥44,000 | ¥28,880※ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ |
| PLD Milled | Anser 30 | 2025 | ¥66,000 | ¥39,700※ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ |
(「※」は美品=AB以上の出物が3本に満たず、在庫にある全ランクの完品から採った中央値)
8行とも、形・トウハング・ネック・ロフト・長さ・寛容性・操作性が同じです。列で違うのは、年、シリーズ、定価のセル、中古相場のセルです。コスパ★は、パターDBの中古価値の区分と中古相場で採点表どおりに決まるため、行ごとに違うことがあり、中古相場を測り直すと動くことがあります。表の★は執筆時点の値です。Scottsdale の定価のセルは、2024年版より高く、2023年版より低く入っています。
PLD Milled は、削り出しの別ラインです。2025年の Anser 30 は、定価のセルが Scottsdale より高い別シリーズの行で、Scottsdale の前や後ろにあたる世代という位置づけではありません。なお、年が新しいことや、シリーズが違うことが、打ち心地や性能の差を意味するのかは、パターDBの列からは分かりません。
アンサーの世代を歴代で見渡したい場合は、歴代をまとめた記事が受け持っています。2021年の Anser だけを掘り下げた記事もあります。
中古で買うときに見るところ
ここからは、Scottsdale のアンサーを中古で探す場合の話です。出物の多さや、手に入りやすさは、パターDBの列だけでは言えないので、見立てを書きません。価格は、カードのタグと表のセルだけに載せています。パターそのものの状態に加えて、まず「どのモデルか」を取り違えないことが、最初の確認になります。
筆者の基準|中古パターを買うときの4つの確認点
※ここは筆者個人の基準(N=1)です。このアンサーを買った話ではなく、中古のパターを買うときに筆者が一般的に確かめている点を、要旨で書いています。
- 偽物のリスク:メルカリでは、ちゃんとしたショップか、明らかに個人の出品かを確かめます。写真が多いか、日本語に違和感がないか、過去の評価はどうかも見ます。場合によっては、AIに写真を見せて判断することもあります。
- シャフトの長さ:筆者は34インチを基準にしています。このアンサーも、パターDB上の標準は34インチです。
- ヘッドカバーの有無:後から別に買うと、意外と高く付きます。年代物のカバーはひび割れしやすいので、期待しすぎません。
- フェース面の状態:購入前に確認します。
この4点は、このモデルに限らない、中古パター全般の基準です。付属品が揃っているかは出品ごとに違うので、写真と説明で確かめてください。シャフトの長さやフェース面の状態は、写真だけでは判断しにくい場合もあるので、出品者に質問できるかどうかも、ひとつの目安になります。
名前の取り違えを避けるための確認点
この4点とは別に、パターDBの列と公式のスペック表から言える、このモデルに固有の確認点があります。
- シリーズ名と年式:中古の商品名には、「SCOTTSDALE ANSER」「SCOTTSDALE ANSER 2D」「ANSER 4」のほか、2023年版の「PING 2023 ANSER」、2024年版の Anser 2・Anser D、2026年の「SCOTTSDALE TEC」も並びます。シリーズ名と年式が出品タイトルに書かれているかを見ます。
- 「2D」「4」の有無:名前の末尾の「2D」や「4」が違えば、別の行として登録されています。Anser と Anser 2D はDBの列で区別できないので、見分ける手がかりは名前の表記です。公式のヘッド重量(345gと360g)は新品のヘッド単体の値で、シャフトやグリップ、長さで総重量が変わるため、中古品を量って見分ける手段にはなりません。参考として、公式の説明では 2D はシルバーのアライメントラインとマットブラックのヘッドのツートンデザインとされています。
- シャフトの長さ:公式では31〜36インチの範囲でカスタム対応とされているので、中古品は個体ごとに長さが違うことがあります。標準の34インチかどうかを、出品の写真や説明で見ます。
- グリップ:公式のグリップ欄では、Scottsdale 限定のグリップとして SPST TOUR 2.0(PT BLUE)が紹介されています。中古品は、グリップが替えられていることもあるので、写真で確かめます。
- カードの注記と在庫の状態:カードに載せている中古相場は、当サイトが国内の中古ショップ在庫を実測した値で、状態の幅があるものには、その旨をタグに付けています。実際の出品と並べるときは、タグの注記と、出品された個体の状態を見比べてください。
見分けの手順は、この記事では扱いません。名前の語で別の製品として登録されている、という点だけを押さえておけば、出品タイトルを読むときの引っかかりになります。
棚の前での確認順
ここまでの内容を、棚の前での確認順に並べると、次のようになります。
- 商品名の「SCOTTSDALE」と「ANSER」「ANSER 2D」「ANSER 4」を見て、年式の違うアンサーでないかを確かめる。
- 2Dかどうか迷ったら、名前の表記で確かめる(重さでは見分けられない)。
- 長さ(34インチが標準)と、ヘッドカバー、グリップ、フェース面の状態を見る。
- 偽物のリスクとして、出品者と写真、説明の日本語を見る。
- 最後に値札を見て、カードのタグと並べる。
値札を最後に回すのは、先に値札を見ると、取り違えに気づく前に気持ちが決まってしまうことがあるからです。
まとめ:このパターが合う人・合わない人
ここまでの内容を、列と公式の事実だけでまとめます。PING Scottsdale Anser は、2025年のブレード形パターで、トウハングはクォーター、ネックはクランクホーゼルです。同じ Scottsdale のアンサー名の3本のうち、Anser 2D とはパターDBの列が1つも違わず、違いとして言えるのは公式のヘッド重量(345gと360g)と公式の説明だけです。Anser 4 は、トウハングがハーフのぶん、ストロークの目安がよりアーク寄りに分かれます。2023年版・2024年版のアンサーとは、形・トウハング・ネック・寛容性と操作性の★が同じで、シリーズと年、定価と中古相場のセルが違います。
合いやすい人(目安)
- ゆるく弧を描くストロークで、フェースを少し返す余地を残したい人
- アンサーというブレードの形が好きで、2025年の Scottsdale の中から選びたい人
- 名前の似たアンサー型を、年やシリーズ、公式のヘッド重量で見比べたい人
合いにくい人
- 芯を外したときの助けを、設計で優先したい人。同じ Scottsdale のハーフマレットのほうが、寛容性の設計は上です
- まっすぐ引いてまっすぐ出すストロークで、フェースの開閉を抑えたい人
- 打感や転がりの良し悪しで選びたい人。パターDBに列がなく、筆者の使用記録もないので、この記事では判断の材料を出せません
- Anser と Anser 2D の違いを、DBの列から知りたい人。この2本は列の上で差がありません
試打と、パター診断
⚠️ 3軸スコアは、ヘッド形状やトウハングから決まる設計上の指標です。実際の打感・構えやすさ・転がりの相性は人によって異なります。候補をしぼり込んだら、最終的にはゴルフショップの試打やフィッティングで、自分の手とストロークで確かめてください。
自分のストロークがまっすぐ寄りなのか、弧を描いているのかが分からないときは、形で迷う前に、5つの質問に答えるだけのパター診断ツールで傾向をしぼり込むのが近道です。
ベストスコア86、アベレージ100のアマチュアゴルファー。
身長177cm、体重78kg前後の中肉中背40代ゴルファーです。
2020年にゴルフ開始。
2022年から本格的に練習をするようになったがなかなか上達せずに120前後から変わらず。
試行錯誤しながら、少しずつ上達中。
関東のゴルフ場がメインの月1~2ゴルファーです。


