ショートコースで同伴者に「いま、ちょっと右向いてましたよ」と言われて冷や汗をかいたことがあります。自分ではまっすぐ構えたつもりだったのに、実際はフェースが右を向いていた。2ボールやトリプルトラックは、その「向きの錯覚」を見た目で正してくれるのが売りですが、いざ調べると歴代モデルが多すぎて、どれを選べばいいのか分からないまま手が止まります。この記事では、オデッセイのアライメント補助パターを全モデル一覧化し、形状・ネック・3軸スコアで「自分に合う1本」を絞り込めるように整理します。
この記事でわかること
- 2ボール・トリプルトラック・ツアーラインの「アライメント補助3タイプ」の違い
- 歴代の2ボール系パターを、年代×形状×3軸スコア(寛容性・コスパ・操作性)で見渡す早見表
- 月1ゴルファー向け・形状をまたいだ代表5本と、使うボールに合わせたパターの選び方
2ボール・トリプルトラックは何が違う?アライメント補助の3タイプ
オデッセイのアライメント補助パターは、見た目こそ似ていても「どう方向を合わせるか」の設計が3タイプに分かれます。まずはこの違いを押さえると、長いモデル名にも迷わなくなります。共通する狙いは一つ、構えたときに「目の錯覚」で起きる向きのズレを、視覚的なガイドで正すことです。
2ボール(2つの円)とトリプルトラック(3本線)の原理
2ボールは、ヘッド上にゴルフボールと同じ大きさの白い円を2つ並べたデザインです。アドレスで構えると、足元のボールと合わせて「ボールが3つ縦に並んで見える」ため、視線が一直線にそろい、まっすぐ立ちやすくなります。一方のトリプルトラックは、3本の平行ラインを色分けして配置し、目標方向への“レール”を引くタイプ。人間の目は1本の線より複数の平行線のほうが向きのズレを察知しやすい、という視覚特性を利用しています。どちらも「ボールの線とパターの線を合わせても、なぜか斜めを向く」という悩みに効くのが共通点です。
ツアーライン(TOUR LINED)という選択肢
近年は「TOUR LINED(ツアーライン)」という、ツアー選手の要望から生まれた控えめなライン入りの仕様も増えています。2ボールほど主張が強くないので、大きな円が視界に入るのは苦手だけれど、まっすぐの目安は欲しいという人の中間解になります。タイプの好みは構えやすさの相性そのものなので、どれが正解ということはありません。次章で全モデルを一覧にしたうえで、3軸スコアという物差しで絞り込んでいきます。

3軸スコアで「自分に合う1本」を絞る|2ボール パター 比較
モデルの数で迷うのは、比べる物差しが無いからです。当サイトのパターDBは、すべてのモデルを寛容性・コスパ・操作性の3軸スコア(★1〜5)で機械的に採点しています。アライメント補助の有無は「構えやすさ」の話で、スコアはそれとは別に「ミスへの強さ・価格性能・打ち分けやすさ」を表します。アライメントタイプで好みを決め、3軸スコアで実力を確かめる——この二段構えで候補が一気に絞れます。
寛容性と操作性はトレードオフ(両立しない)
寛容性(ミスへの強さ)と操作性(打ち分けのしやすさ)は、ヘッド形状×トウハングという物理から決まり、互いに逆相関します。マレットでフェースバランスならMOI(慣性モーメント)が最大・フェース開閉が最小で寛容性★5、その代わり操作性は★1。ブレードでトウハングが残るほど操作性が上がる代わりに寛容性は下がります。寛容性も操作性も★5、という都合のいい1本は物理的に存在しません。2ボール系はマレット形状が多いため寛容性に寄ったモデルが中心で、「方向の合わせやすさ+ミスへの強さ」を両取りしやすいのが、このジャンル全体の性格です。
歴代の2ボール・トリプルトラック全モデル早見表(年代×形状×3軸スコア)
「全モデル比較」として、オデッセイのアライメント補助パターを年代順に一覧化しました。同じ2ボールでも、形状(マレット/ブレード)やネックでスコアの出方が変わります。気になる世代を上から眺めて、次章の「タイプ別の代表5本」で具体名に落とし込んでください。価格は中古相場と新品定価を並べています。中古相場が「—」の行は、当サイトの手順(日本の中古ショップでの実測)で相場を確認できていないモデルです。コスパ★の「—」も同じで、採点の材料(中古価値の評価と中古相場)がそろっていない行を表します。ただし、筆者が実際に使っていたモデルは、使っていた本人の評価を点数にしないため、相場が分かっていてもコスパ★を付けず「—」にしています。
| シリーズ | モデル | 形状 | 中古相場 | 新品定価 | 寛容性 | コスパ | 操作性 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2001年(1本) | |||||||
| White Hot | 2-Ball | マレット | — | — | ★★★★★ | — | ★☆☆☆☆ |
| 2002年(1本) | |||||||
| 2-Ball Blade (前世代) | 2-Ball Blade | ブレード | — | — | ★☆☆☆☆ | — | ★★★★☆ |
| 2019年(4本) | |||||||
| EXO | 2-BALL | マレット | — | ¥45,360 | ★★★★★ | — | ★☆☆☆☆ |
| EXO | 2-BALL S | マレット | ¥12,880※ | ¥45,360 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
| Stroke Lab | 2-BALL FANG S | マレット | — | ¥34,560 | ★★★☆☆ | — | ★★★☆☆ |
| Stroke Lab | 2-Ball Fang | マレット | ¥14,880※ | — | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| 2020年(11本) | |||||||
| Stroke Lab Black | TEN S Tour Lined | マレット | — | ¥28,600 | ★★★☆☆ | — | ★★★☆☆ |
| Stroke Lab Black | TEN Tour Lined | マレット | — | ¥28,600 | ★★★★★ | — | ★☆☆☆☆ |
| Triple Track | 2-BALL | マレット | ¥15,880※ | ¥22,000 | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| Triple Track | MARXMAN | マレット | ¥12,900※ | ¥22,000 | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| Triple Track | TEN | マレット | ¥14,880※ | ¥28,600 | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| Triple Track | TEN S | マレット | ¥15,740※ | ¥28,600 | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ |
| Triple Track | SEVEN | ハーフマレット | — | ¥22,000 | ★★★★☆ | — | ★★☆☆☆ |
| Triple Track | SEVEN S | ハーフマレット | ¥16,880※ | ¥22,000 | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
| Triple Track | 2-BALL BLADE | ブレード | ¥15,880※ | ¥22,000 | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★★ |
| Triple Track | DOUBLE WIDE | ブレード | ¥13,890※ | ¥22,000 | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
| Triple Track | DOUBLE WIDE FLOW | ブレード | ¥14,880※ | ¥22,000 | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
| 2021年(9本) | |||||||
| 2-BALL TEN | 2-BALL TEN | マレット | ¥20,380※ | ¥41,800 | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| 2-BALL TEN | ARM LOCK | マレット | — | ¥41,800 | ★★★★★ | — | ★☆☆☆☆ |
| 2-BALL TEN | BROOMSTICK | マレット | — | ¥41,800 | ★★★★★ | — | ★☆☆☆☆ |
| 2-BALL TEN | S Triple Track | マレット | ¥21,380※ | ¥41,800 | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ |
| DFX | 2-Ball | マレット | ¥11,140※ | ¥22,000 | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| TEN | TEN S Triple Track | マレット | — | ¥41,800 | ★★★☆☆ | — | ★★★☆☆ |
| White Hot OG | 2-Ball | マレット | ¥18,880※ | ¥30,800 | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| White Hot OG | 2-Ball Blade | ブレード | ¥19,880※ | — | ★★☆☆☆ | — | ★★☆☆☆ |
| White Hot OG | 2-Ball Blade Stroke Lab | ブレード | — | ¥37,400 | ★★☆☆☆ | — | ★★☆☆☆ |
| 2022年(13本) | |||||||
| 2-BALL ELEVEN | CH TOUR LINED | マレット | ¥19,380※ | ¥46,200 | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
| 2-BALL ELEVEN | S TOUR LINED | マレット | ¥15,880※ | ¥46,200 | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ |
| 2-BALL ELEVEN | TOUR LINED | マレット | ¥19,880※ | ¥46,200 | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| 2-BALL ELEVEN | TRIPLE TRACK | マレット | — | ¥46,200 | ★★★★★ | — | ★☆☆☆☆ |
| 2-BALL TEN | 2-BALL TEN 2022 | マレット | ¥23,880※ | ¥41,800 | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| 2-BALL TEN | S TOUR LINED | マレット | — | ¥41,800 | ★★★☆☆ | — | ★★★☆☆ |
| 2-BALL TEN | TRIPLE TRACK 2022 | マレット | — | ¥41,800 | ★★★★★ | — | ★☆☆☆☆ |
| ELEVEN | CS TOUR LINED | マレット | ¥17,880※ | ¥46,200 | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| ELEVEN | S TOUR LINED | マレット | ¥16,795※ | ¥41,800 | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ |
| ELEVEN | S TRIPLE TRACK | マレット | ¥17,380※ | ¥41,800 | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ |
| ELEVEN | TOUR LINED | マレット | ¥15,880※ | ¥41,800 | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| ELEVEN | TRIPLE TRACK | マレット | ¥15,190※ | ¥41,800 | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| White Hot OG | 2-Ball Blade TOUR LINED | ブレード | ¥20,880※ | ¥37,400 | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
| 2024年(6本) | |||||||
| Ai-ONE | 2-BALL DB | マレット | ¥21,880※ | ¥46,200 | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| Ai-ONE | 2-BALL JAILBIRD MINI | マレット | ¥24,290 | ¥46,200 | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| Ai-ONE | 2-Ball CH | マレット | ¥25,650 | ¥46,200 | ★★★★☆ | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
| Ai-ONE CRUISER | 2-BALL JAILBIRD | マレット | ¥25,880※ | — | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| Ai-ONE TRI-BEAM | 2-BALL CH | マレット | ¥22,900※ | ¥46,200 | ★★★★☆ | — | ★★☆☆☆ |
| Ai-ONE TRI-BEAM | 2-BALL CS | マレット | ¥23,890※ | ¥49,500 | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| 2025年(3本) | |||||||
| Ai-ONE TRI-BEAM | 2-BALL BLADE | ブレード | ¥29,880 | ¥49,500 | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ |
| Ai-ONE TRI-BEAM | 2-BALL BLADE CS | ブレード | ¥27,880 | ¥49,500 | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
| DFX BY ODYSSEY | 2-BALL BLADE CH | ブレード | ¥19,150※ | ¥27,500 | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★★ |
| 2026年(11本) | |||||||
| Ai-DUAL | 2-BALL | マレット | ¥32,880※ | ¥49,500 | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| Ai-DUAL 1/2-BALL | #7 S | マレット | ¥32,400※ | ¥49,500 | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ |
| Ai-DUAL 1/2-BALL | JAILBIRD MINI DB | マレット | ¥32,880※ | ¥49,500 | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| Ai-DUAL 1/2-BALL CRUISER | #7 DB | マレット | ¥43,880※ | ¥55,000 | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| Ai-DUAL 1/2-BALL CRUISER | JAILBIRD DB | マレット | ¥40,880※ | ¥55,000 | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| Ai-DUAL S2S 1/2-BALL | BROOMSTICK MAX | マレット | — | ¥55,000 | ★★★★★ | — | ★☆☆☆☆ |
| Ai-DUAL S2S 1/2-BALL | CRUISER MAX | マレット | — | ¥55,000 | ★★★★★ | — | ★☆☆☆☆ |
| Ai-DUAL S2S 1/2-BALL | MAX | マレット | ¥39,440※ | ¥55,000 | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| Ai-DUAL TRI-BEAM | 2-BALL | マレット | — | ¥55,000 | ★★★★☆ | — | ★★☆☆☆ |
| Ai-DUAL TRI-BEAM | 2-BALL CS | マレット | ¥30,900※ | ¥55,000 | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| Ai-DUAL 1/2-BALL | DW | ブレード | ¥32,880 | ¥49,500 | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
(「※」は美品=AB以上の出物が3本に満たず、在庫にある全ランクの完品から採った中央値)
表を眺めると傾向が見えます。59本のうちマレットが46本と中心で、そのうち31本が寛容性★5・操作性★1に寄ります。アライメント補助は「まっすぐ構えたい」人のための機能なので、ミスへの強さ(寛容性)が高いマレットと相性がいいわけです。一方、ブレードは11本あって性格が2つに割れます。トウハングが残る5本(2-Ball Blade/Triple Track 2-BALL BLADE/DOUBLE WIDE FLOW/Ai-ONE TRI-BEAM 2-BALL BLADE/DFX BY ODYSSEY 2-BALL BLADE CH)は操作性★4〜5・寛容性★1とマレットの逆で、残る6本はフェースバランス寄りのため寛容性★2・操作性★2とクセが小さめです。コスパ★は、全体に高くは出ていません。★が比較的伸びているのは2021年までのモデル(White Hot・Stroke Lab・Triple Track・DFX 2-Ball)で、2024年のAi-ONE系と2026年のAi-DUAL系は低めに並びます(中古相場の材料がそろっていない行は「—」)。当サイトのコスパ★は中古価値の評価と中古相場の組み合わせで決まるので、人気が続いて値落ちの小さいシリーズほど★は伸びません。「新しいから★が低い」のではなく、「中古でも値が落ちていないから★が低い」という読み方になります。次章はこの中から、月1ゴルファーが現実的に狙える代表を、形状をまたいで絞り込みます。
月1ゴルファーへのタイプ別おすすめ代表5本
上の一覧から、形状(マレット/ハーフマレット/ブレード)とアライメントタイプ(2ボール/トリプルトラック)をまたいで代表5本を選びました。最新の上位ライン(Ai-DUAL系)は性能こそ高いものの、中古でも値が落ちきっておらず、コスパ★は低めに並びます。そこで歴代モデルを中心に、最新を新品で欲しい人向けの1本を加えています。各カードのスコアは、形状とトウハングから決まる理由つきで読めるようにしました。
まず1本・寛容性で選ぶ王道マレット(トリプルトラック)なら

Odyssey / Triple Track(2020年)
TEN
寛容性 ★★★★★ / コスパ ★★★☆☆ / 操作性 ★☆☆☆☆
寛容性★5は、マレット形状×フェースバランスでMOIが最大・フェース開閉が最小だから。芯を外しても向きがブレにくく、3本の平行ラインで目標へのレールも引けます。ダブルベンドネックでまっすぐ引いてまっすぐ出すストレートのストロークを支え、「方向の合わせやすさ+ミスへの強さ」を最も素直に両取りできる1本。この5本の中では中古相場がいちばん低く、コスパ★3。操作性★1は寛容性とのトレードオフです。トリプルトラックを初めて試す入口に向きます。
構え感と操作性を両取りするなら(ハーフマレット)

Odyssey / Triple Track(2020年)
SEVEN S
寛容性 ★★☆☆☆ / コスパ ★★☆☆☆ / 操作性 ★★★★☆
ハーフマレット×ショートスラントネックで、トウハングはハーフ。寛容性★2・操作性★4と、操作性寄りに振れたハーフマレットです。マレットほど大きくない構え感のまま、フェースを開閉させて打ち分けたい人に向きます。内側から円を描くように振るアーク軌道なら、フェースバランスの大型マレットより自然に振れることがあります。トリプルトラックのラインで方向の目安も得られます。中古は、2026-09-01 時点では完品の出物が足りず「—」にしていましたが、その後の月次の実測で相場が出せるようになりました(額は上の価格タグをご覧ください)。状態は個体差が大きいので、現物で確かめてください。「マレットは大きすぎ、ブレードは不安。でも打ち分けもしたい」という人の落としどころです。
直進性をとことん重視する超高MOIマレット(2ボール)なら

Odyssey / 2-BALL TEN(2021年)
2-BALL TEN
寛容性 ★★★★★ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★☆☆☆☆
2ボールのアライメントと、後方に張り出したウイング形状の「TEN」ヘッドを組み合わせた超高MOIマレット。フェースバランスでフェース開閉が最小、ヘッドが大きく後方重心なので、寛容性★5の中でもとりわけ直進安定性に振った設計です。まっすぐ転がすことに全振りしたい、芯を外しても曲げたくない、という人の本命。コスパ★1で、王道のTriple Track TENより中古相場は一段上ですが、その分の安定感があります。操作性★1は寛容性とのトレードオフです。
2ボールの安心感をブレード感覚で使うなら

Odyssey / White Hot OG(2021年)
2-Ball Blade
寛容性 ★★☆☆☆ / コスパ — / 操作性 ★★☆☆☆
2ボールのアライメント補助を、大きなマレットではなく小ぶりなブレード形状に載せた変わり種。ブレードなので寛容性は★2と下がりますが、フェースバランス+ダブルベンドでストレートのストロークを支え、構えたときの主張は2ボールでしっかり残ります。「マレットの見た目は苦手だけど、2ボールのまっすぐ感は欲しい」という人にハマる1本。寛容性・操作性がともに★2の、クセの少ないオールラウンダーです。コスパ★は、筆者が所有しているモデルなので点数を付けず「—」にしています(所有者の評価を点数にしないための当サイトの決まりです)。
最新を新品で・センターシャフトでまっすぐ構えたいなら

Odyssey / Ai-DUAL TRI-BEAM(2026年)
2-BALL CS
寛容性 ★★★★★ / コスパ ★☆☆☆☆ / 操作性 ★☆☆☆☆
最新2026年のAi-DUAL世代に、2ボール+センターシャフト(CS)を組み合わせた、まっすぐ構えることに全力の1本。センターシャフトはシャフトがヘッド中央に刺さり、フェースバランスと相まってフェースの開閉を最小化するため、寛容性★5かつストレートのストロークを最も素直に支えます。AI設計のヘッドとインサートで、芯を外したときの距離ロスも抑える最新設計。「いま最良のまっすぐ感を最新世代で手にしたい」人向けの選択肢です。

「自分がストレートかアークか分からない」という場合は、形状で迷う前に診断ツールで傾向を絞るのが近道です。初心者向けのおすすめ整理は、こちらの記事も参考になります。
アライメントで迷う人の「ボール×パター」の合わせ方
意外と見落とされがちなのが、使うボールとパターのアライメントは“セット”で考えるという視点です。同じパターでも、ボール側に何が描かれているかで、まっすぐ構えやすさは変わります。ここは数値スコアの外側にある、実際に使ってみないと分からない領域なので、筆者自身の感覚を一例として共有します。
ボールの線とパターの線が「効きすぎる」とき
※ここからは筆者個人の感想(N=1)です。私はかつて2-Ball Bladeをエースに長く使っていた時期があり、「ボールの線とパターの線を合わせても、なぜか斜めを向いてしまう」という目の錯覚の悩みが、2ボールのアライメント補助でずいぶん減った実感があります。一方で今は、上から見て線の無いシャープなトップラインのアンサー型(PINGのモデル)を現エースにしています。使い分けの感覚としては、白い無地のボール(線なし)なら2-Ball Bladeのような2ボールが安定しそう、ボールに1本線を引いて使うならシンプルなアンサー型が合う、という肌感があります。ボール側に強いラインを足すなら、パターは主張控えめに。ボールが無地ならパター側でしっかり方向を出す——というバランスの取り方です。あくまで個人の感覚なので、自分の組み合わせで試すのが一番です。
ストロークのタイプから絞るのも近道
アライメントの好みと並んで効くのが、自分のストロークがストレート寄りかアーク寄りか、という軸です。2ボール系はフェースバランス=ストレート向きが中心なので、まっすぐ引いてまっすぐ出すタイプと特に相性がいいジャンルです。ストローク別のおすすめは、それぞれ専用記事で3軸スコアを使って整理しています。
まとめ:まっすぐ構えられる1本で3パットを減らす
2ボール・トリプルトラックパター選びは、次の3ステップで迷いが消えます。①アライメントの好みを決める(大きな円の2ボールか、3本ラインのトリプルトラックか、控えめなツアーラインか)②寛容性と操作性のどちらに振るかを決める(両立はしません。2ボール系はマレット中心で寛容性寄りが多い)③最新の新品か、中古が狙いどきの歴代モデルか、予算で絞る。見た目の好みと3軸スコアという物差しを合わせれば、全モデルの中から「まっすぐ構えられる自分の1本」にたどり着けます。
⚠️ 3軸スコアは、ヘッド形状やトウハングから決まる設計上の指標です。アライメント補助が効くかどうかや、実際の打感・構えやすさ・転がりの相性は人によって異なります。候補をしぼり込んだら、最終的にはゴルフショップの試打やフィッティングで、自分の手とストロークで確かめてください。データは遠回りを減らす地図であって、最後の1本を決めるのはあなた自身です。
また、まっすぐ構えられても、距離感や打ち出しの傾向は練習でしか身につきません。家での練習や弾道計測で自分の打ち方の傾向をつかむと、道具選びの精度も上がります。練習環境の整え方は、スクールと自主練を比べたこちらの記事が参考になります。
「自分はストレートかアークか分からない」「歴代のどの2ボールが合うか絞りたい」という場合は、5つの質問に答えるだけのパター診断ツールで、合う候補を手早く絞り込めます。
ベストスコア86、アベレージ100のアマチュアゴルファー。
身長177cm、体重78kg前後の中肉中背40代ゴルファーです。
2020年にゴルフ開始。
2022年から本格的に練習をするようになったがなかなか上達せずに120前後から変わらず。
試行錯誤しながら、少しずつ上達中。
関東のゴルフ場がメインの月1~2ゴルファーです。





