PINGのパターは憧れるけれど、新品は4万〜7万円。中古なら安いはずと調べ始めても、SIGMA2、2021と世代がいくつも出てきて、どれが「今買って損しない値ごなれの名器」なのか分からない——中古ショップの棚を前に、結局その日は何も買わずに帰った経験があります。安物買いでまた買い替える失敗だけは避けたい。この記事では、パターDBに登録されたPINGの値ごなれ世代(SIGMA2・2021)を3軸スコア(寛容性・コスパ・操作性)と中古価格で整理し、2万円前後で狙える代表5本をまとめます。
この記事でわかること
- PINGの中古は「2万円で名器」が現実的なライン(Odysseyの1万円と何が違うか)
- 狙うべき値ごなれ世代はSIGMA2(2019)と2021——世代で変わること・変わらないこと
- 2万円帯だけでストローク全タイプを揃える代表5本(3軸スコア&中古価格つき)
PINGの中古はいくらから狙える?——「2万円で名器」が現実的なライン
まず現実的な価格感からお伝えします。PINGのパターは新品定価が4万〜7万円ですが、中古相場は世代が落ちると2万円前後まで下がります。ここがポイントで、同じ中古でもOdysseyが1万円以下まで落ちるのに対し、PINGの中古下限はおよそ1.5〜2万円。落ちきらないのです。理由は単純で、PINGパターはリセール(下取り)価格が落ちにくいから。裏を返せば、2万円前後で「名器」と呼ばれた世代がしっかり狙えるということでもあります。新品との差額はおよそ半額。この非対称性そのものが、PINGを中古で買う面白さです。
Odysseyなら1万円、PINGなら2万円——コスパ動線の使い分け
「とにかく安く」ならOdysseyの中古、「PINGブランドを手頃に」なら2万円帯、という住み分けになります。Odyssey側のコスパの狙い方は別記事にまとめてあるので、ブランドにこだわらず安さ優先で探したい人はそちらも合わせてご覧ください。どちらの記事も、価格に対する性能の指標であるコスパ★を、DBの中古価格から決定的に算出しています(評価の根拠は3軸スコアの評価基準で公開済み)。
PINGパター全体の位置づけを先に知りたいなら
そもそもPINGのパターにはどんな系統があり、自分にどの形状が合うのか——全体像を先につかみたい人は、PINGパターの選び方ガイドを起点にすると、この記事で扱う「値ごなれ世代のコスパ狙い」が全体のどこに位置するのかが見えてきます。
狙うべきは値ごなれ世代——SIGMA2(2019)と2021
では具体的にどの世代を狙うか。DBを機械集計すると、中古2万円前後・2019年以降・画像ありで揃っている「値ごなれ世代」は、SIGMA2(2019)と2021にきれいに集中していました。
SIGMA2(2019)=PING最安の入口世代
SIGMA2はDBに登録された全モデルが中古¥18,000前後(新品は3万円台)。PINGの中では最も手が届きやすい入口世代です。溝を刻んだフェースで転がりを安定させた設計で、「素直な打感の名器」として長く支持されました。ブレード・ハーフマレット・マレットと形状も一通り揃っているので、この世代だけでストロークのタイプを問わず選べます。
2021=現行に近い一世代前
もう少し新しいものが欲しいなら2021世代。中古¥18,700〜¥22,000で、現行モデルに近い設計を一世代前の価格で手に入れられます。SIGMA2の次に狙う「新しめで値ごなれ」の帯という位置づけです。世代が変わっても、PINGらしいしっかりした金属感の打感と、上から見てすっきりした構えは共通。変わるのは細部の顔つきと価格、変わらないのは基本性能——ここを押さえておくと、世代の違いに振り回されずに済みます。Anser系の世代差をさらに深掘りしたい人は、歴代Anserのまとめも参考になります。
PING中古コスパ早見表——2万円で狙える名器一覧
下の表は、DBに登録されたPINGのSIGMA2・2021世代を、シリーズ×ヘッド形状で並べたものです。スコアは寛容性・コスパ・操作性の3軸、価格はDBの中古相場。トーハングの列で「まっすぐ/ややアーク」の適合が読み分けられます。2万円前後という同じ予算帯の中に、まっすぐ引く高MOIマレットから操作系ブレードまで揃っているのが、PING中古コスパの見どころです。
| 世代 | モデル | 形状 | トーハング | 中古相場 | 寛容性 | コスパ | 操作性 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| SIGMA2 (2019) |
Valor | マレット | まっすぐ(FB) | ¥18,000 | ★5 | ★3 | ★1 |
| Valor 400 | マレット | まっすぐ(FB) | ¥18,000 | ★5 | ★3 | ★1 | |
| Fetch | マレット | まっすぐ(FB) | ¥18,000 | ★5 | ★3 | ★1 | |
| Tyne | マレット | まっすぐ(FB) | ¥18,000 | ★5 | ★3 | ★1 | |
| Tyne 4 | マレット | ややアーク寄り | ¥18,000 | ★3 | ★3 | ★3 | |
| Half Pipe | ハーフマレット | まっすぐ(FB) | ¥18,000 | ★4 | ★3 | ★2 | |
| Kushin C | ハーフマレット | まっすぐ(FB) | ¥18,000 | ★4 | ★3 | ★2 | |
| Arna | ハーフマレット | ややアーク | ¥18,000 | ★3 | ★3 | ★3 | |
| ZB 2 | ブレード | ややアーク | ¥18,000 | ★1 | ★3 | ★5 | |
| Anser Platinum | ブレード | ややアーク | ¥18,000 | ★1 | ★3 | ★4 | |
| Anser Stealth | ブレード | ややアーク | ¥18,000 | ★1 | ★3 | ★4 | |
| Wolverine H | ブレード | ややアーク | ¥18,000 | ★1 | ★3 | ★4 | |
| 2021 | Fetch | マレット | まっすぐ(FB) | ¥21,000 | ★5 | ★3 | ★1 |
| Tyne C | マレット | まっすぐ(FB) | ¥20,000 | ★5 | ★3 | ★1 | |
| Oslo H | マレット | ややアーク | ¥18,700 | ★4 | ★3 | ★2 | |
| Harwood | マレット | ややアーク | ¥21,000 | ★4 | ★3 | ★2 | |
| Tyne 4 | マレット | ややアーク寄り | ¥21,000 | ★3 | ★3 | ★3 | |
| CA 70 | ハーフマレット | ややアーク | ¥21,000 | ★3 | ★3 | ★3 | |
| DS 72 | ハーフマレット | ややアーク | ¥21,000 | ★3 | ★3 | ★3 | |
| Kushin 4 | ハーフマレット | ややアーク寄り | ¥21,000 | ★2 | ★3 | ★4 | |
| Anser | ブレード | ややアーク | ¥22,000 | ★1 | ★3 | ★4 | |
| Anser 2 | ブレード | ややアーク | ¥21,000 | ★1 | ★3 | ★4 | |
| Anser 4 | ブレード | ややアーク寄り | ¥15,000 | ★1 | ★4 | ★5 |
表を眺めると、PING中古コスパのポイントが3つ見えてきます。①新品4〜7万円の名器が、中古なら2万円前後で狙える。②最安の入口はSIGMA2(¥18,000一律)、一世代新しい値ごなれは2021(¥18,700〜¥22,000)。③この2万円帯だけで、まっすぐ引く高MOIマレット(Valor=寛容性★5)から、万能中庸(Arna=3/3/3)、操作系ブレード(ZB 2・Anser)まで揃う。寛容性と操作性は両立しませんが、その中でどこに寄せるかを、同じ予算のまま選べるのが強みです。

コスパで選ぶPING 5本——ストローク別に2万円で揃える
ここからは、DBのSIGMA2・2021から代表5本を選びました。世代(SIGMA2→2021)をたどりつつ、ヘッド形状はマレット・ハーフマレット・ブレードを混ぜ、まっすぐ引く人・ややアークの人の両方をカバーしています。5本とも中古が新品の約半額以下で、価格は¥18,000〜¥22,000の同じコスパ帯。各カードのスコアは、ヘッド形状とトーハングから決まる理由つきで読めるようにしました。
まっすぐ引いてミスに強い最安マレット(SIGMA2 Valor)

PING / SIGMA2(2019年)
Valor
寛容性 ★★★★★ / コスパ ★★★☆☆ / 操作性 ★☆☆☆☆
まっすぐ引く人がミスへの強さを最優先するなら、まずこれです。寛容性★5は、マレット×フェースバランスでヘッドの慣性モーメント(MOI)が最大級になり、芯を外しても顔がブレにくいから。フェースの開閉が少ないので、まっすぐ引きたいのに出球が左右に散る人を道具側から助けてくれます。操作性★1は打ち分けが苦手という意味ですが、方向性重視の人には気になりません。新品3万円台のこの高MOIマレットが、中古¥18,000前後・コスパ★3で狙えます。「大きめでも構わないから、とにかく方向を安定させたい」という月1ゴルファーの、無理のない出発点です。
迷ったら選べる万能中庸(SIGMA2 Arna)

PING / SIGMA2(2019年)
Arna
寛容性 ★★★☆☆ / コスパ ★★★☆☆ / 操作性 ★★★☆☆
自分のストロークがまっすぐかアークか決めきれない——そんな人に効くのがArnaです。寛容性・コスパ・操作性がすべて★3という、いわば"全部ほどよい"バランス型。ハーフマレットの中型ヘッドで安心感を保ちつつ、適度なトーハングでアークの動きにも寄り添います。尖った長所はありませんが、逆に言えば大きく外す要素もない一本。中古¥18,000前後で、SIGMA2らしい素直な打感を万能設計で手に入れられます。「最初の1本で失敗したくない」「まずクセの少ないPINGを一本」という人が、迷ったときに選べる安全な中庸です。
打感と操作性で選ぶブレード(SIGMA2 ZB 2)

PING / SIGMA2(2019年)
ZB 2
寛容性 ★☆☆☆☆ / コスパ ★★★☆☆ / 操作性 ★★★★★
距離感やラインを自分の手で作りたい人には、操作性★5のZB 2です。ブレード形状にハーフトウハングが加わり、フェースをしっかり返す動きに素直に反応します。寛容性★1は、小ぶりでフェース管理を打ち手に委ねる設計だから。芯を外すと結果に出やすい分、意図した通りに打てたときの気持ちよさは格別で、アークで振る中上級者に好まれます。新品3万円台のこの操作系ブレードが中古¥18,000前後・コスパ★3。「大きいヘッドはむしろ邪魔、細身で自分のタッチを出したい」という、打感重視のゴルファーに向く一本です。
一世代新しい寛容マレット(2021 Oslo H)

PING / 2021(2021年)
Oslo H
寛容性 ★★★★☆ / コスパ ★★★☆☆ / 操作性 ★★☆☆☆
ミスへの強さは欲しいが、まっすぐ一辺倒だと右に押し出す——という人には2021 Oslo Hです。マレットの大きなヘッドで寛容性★4を確保しつつ、クランクホーゼルの適度なトーハングでややアークの動きにも合わせられます。フェースバランスのValorほど直進に振り切らず、アーク軌道の人が構えたときの自然さを残しているのが違い。SIGMA2より一世代新しい2021設計を、中古¥18,700前後・新品の半額以下で手に入れられます。「高MOIの安心感は欲しいけれど、自分は少しアークが入るタイプ」という人が、値ごなれした新しめの世代で狙う一本です。
王道アンサーを中古2万円で(2021 Anser)

PING / 2021(2021年)
Anser
寛容性 ★☆☆☆☆ / コスパ ★★★☆☆ / 操作性 ★★★★☆
パターの原点ともいえる王道の形が、この2021 Anserです。ブレードにわずかなトーハングを備え、操作性★4でセミアークの動きに素直に対応します。寛容性★1は、細身でフェース管理を打ち手に委ねる伝統的な設計ゆえ。裏を返せば、まっすぐ引ける人・自分のタッチを出せる人には、余計な機能のない構えが最後まで信頼できます。新品4万円弱のこの王道アンサーが中古¥22,000前後で、新品の約半額。「小手先の機能より、シンプルで飽きのこないアンサー型を長く使いたい」という人に向きます。同じアンサー系でも世代で顔つきや価格が変わるので、比べたい人はAnser歴代のまとめも参考になります。

まっすぐ引くタイプかややアークかで、選ぶべきトーハングが変わります。自分の軌道がどちらか分からない人は、ストローク別の選び方も読んでおくと、上の5本のどれに寄せるか判断しやすくなります。
まとめ:最安入口はSIGMA2、新しめなら2021
PINGを中古で賢く狙うなら、次の順で整理できます。①PINGの中古下限は約2万円で、Odyssey(1万円)ほどは落ちない。だが新品4〜7万円の名器が半額で手に入る。②最安の入口はSIGMA2(¥18,000一律)、一世代新しい値ごなれは2021(¥18,700〜¥22,000)。③2万円帯だけで、まっすぐでミス最強ならValor、迷ったら万能のArna、打感で選ぶならZB 2、少しアークの高MOIならOslo H、王道の飽きないアンサーなら2021 Anser——とストローク全タイプを揃えられます。月1ゴルファーには、まずは自分がまっすぐ引くかややアークかを知ったうえで、この5本から選ぶのが現実的な出発点です。
⚠️ 3軸スコアは、ヘッド形状やトーハングから決まる設計上の指標です。実際の打感・構えやすさ・転がりの相性は人によって異なります。候補をしぼり込んだら、最終的にはゴルフショップの試打やフィッティングで、自分の手とストロークで確かめてください。データは遠回りを減らす地図であって、最後の1本を決めるのはあなた自身です。
私もPINGは中古で手に入れました(個人の感想)
※ここからは筆者個人の感想(N=1)です。私自身、今のエースにしているPINGのアンサー型は中古で手に入れました。パターは7本ほど乗り換えてきて、高い新品を勢いで買っては手放した失敗も経験しています。その遠回りを経て思うのは、パターは新品にこだわらなくても、値ごなれした世代の名器で十分戦えるということ。特にPINGはリセールが落ちにくいぶん、中古でも品質のブレが少ない印象です。まずは形状とトーハングで自分に合う型を絞り、そこから中古で状態の良い一本を探す——この順番が、失敗の少ない買い方だと感じています。
とはいえ、パターを替えても、そもそも自分のストロークのクセ(まっすぐ引けているか・どのくらいアークが入るか)は練習でしか分かりません。家練習や弾道計測でクセをつかむと、フェースバランス系とクォーター系のどちらが合うかの判断も早くなります。練習環境の整え方は、スクールと自主練を比べたこちらの記事が参考になります。
「自分がまっすぐ引くタイプかややアークか分からない」「PINGのどの世代・形状が合うのか確かめたい」という場合は、5つの質問に答えるだけのパター診断ツールで、合う候補を手早く絞り込めます。
ベストスコア86、アベレージ100のアマチュアゴルファー。
身長177cm、体重78kg前後の中肉中背40代ゴルファーです。
2020年にゴルフ開始。
2022年から本格的に練習をするようになったがなかなか上達せずに120前後から変わらず。
試行錯誤しながら、少しずつ上達中。
関東のゴルフ場がメインの月1~2ゴルファーです。





